★本気ポイント1:余分な導線を省いたこだわりの回路設計とパーツ選定
本体を見てみるとまず目に入るのが大きな中央のノブ。このノブのパーツは日本製の23接点のつまみが使われています。設計した早雲氏になぜこのパーツを利用したのか話を聞いたところ、接点有の固定抵抗を利用することにより回路的に余分な道筋を削ぐことができ、原音保持に役立っているようです。
またパッシブ仕様にすることにより回路がシンプルになり劣化を防ぐ設計に。こだわったますねぇ。
★本気ポイント2:使い勝手を考慮した入出力:ボタン
ボリュームノブの値(-∞から0)を見てみると、それぞれ均等な設定はされておらず、最も利用頻度の高い帯域-50dB 〜 -20dBは2dBずつ可変し、それ以外は5dBずつ可変する仕様となっております。最も利用する帯域を細かくするあたり、使い勝手を意識した仕様になってます。
ちなみに、このボリュームノブも写真だと分かりにくいかもしれないのですが、ノブ中央に向かって若干凹みの加工がされており持った感触は非常に良いです。この辺り、細かい仕様ですね。
入出力としてはは2ステレオ入力、3ステレオアウトに対応。面白い仕様としてはC-SELECTボタンを押すとC出力を常時ONにすることが出来るので、サブウーファーを入れてA/B比較することも可能です。
面白いのがTHRU OUTが別途用意されており、各種メーターやエフェクターなどアイデア次第では使い勝手が増す出力が用意されております。FORENOなどVUメーターを接続したり、リアンプしたりと用途は複数考えられそうですね。
ポイント3:匠の技で実現する癖の無いサウンド
気になるサウンドですが、モニターコントローラーらいしい癖の無い変わらないサウンドというのが第一印象。中には個性の強いモニターコントローラーもありますが、それらと比べると、良い意味でほんとに変わらない。小ボリュームでも左右のバランスもきちんとあっている点も良い。
モニタースピーカーは通常のスピーカーと比べても癖が少ないよう設計されていると思いますが、僅かながら癖や個性はあると思います。その癖を知り意識して調整することがミックスを成功させる秘訣だと思うのですが、スピーカーの癖に干渉することが無い、変わらないサウンドをizaraiは提供してくれます。
聴く人によっては味気ない、面白味の無いと捉えてしまう方もいらっしゃると思いますが、他機材に干渉することなく原音忠実をモットーに設計されたizaraiはうまく働いているのでは無いでしょうか。これらの癖が嫌でオーディオインターフェイスとスピーカーを直接繋いでいる方にもオススメできる品だと思います。
プロダクトの真実を体験!2024 レビュー記事
記事内に掲載されている価格は 2024年1月17日 時点での価格となります。
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