みなさんこんにちは、アレシア美奈子です。またeStoreから出張してまいりました。スタッフ独自の目線で今回も語らせていただきます!!
さて、突然ですがみなさんはモニタースピーカーは何をご使用されていますか?私はGENELEC 8020Aを使用しております。B以降のモデルとは違ってスタンバイモードもなく、さらに現在の8020Dにはある電源スイッチが背面ではなくボリュームツマミが電源スイッチも兼ねているモデルですね。現行のDPMも好きですが、Aの時代のずっしりとくる低域が非常に好きです。それでもそろそろ新しいモニタースピーカーにも目移りしてきた…ということで(半分自分用で)一度各スピーカーメーカーの各社の特徴とサウンドの印象についてまとめてみました!今からモニタースピーカーを導入しようかなという方や買い替えを検討されている方にも参考になれば幸いです!
ADAM
黒い筐体に黄色いリボンツイーター、世界中の音楽制作のシーンで活躍するADAMですが、シリーズによってサウンドがまるっきり違ってきます。AXシリーズは低域と高域がはっきりとしたサウンドで、現代のRock・Popsに非常にマッチしたシリーズ。A5X・A7Xの低域の力強さは目を見張る物があります。
ですがSシリーズはAXシリーズとは打って変わって、アコースティックな空気感も感じたい曲に非常にマッチ。AXシリーズでも紹介した低域の再生能力と、リボンツイーターによる美しい高域との組み合わせからなる非常に精密な音像定位と空間の表現は劇伴作家さんにも非常に好評です。
Tシリーズはシリーズの中でもコストパフォーマンスに特化したモデル、AX・Sシリーズ比べ安価ではありますが、Sシリーズで採用されているU-ARTツィーターを採用しており、Dクラスのアンプを使用することで5インチ・7インチのスピーカーとしては驚異的のコストパフォーマンスを実現。高域の再生能力は上位モデルにも引けをとらないヌケの良さです。
AXシリーズ・SシリーズのサウンドはRock oNのSoundCloudで擬似的に視聴可能!Neumannのダミーヘッドマイク、KU100を使って自宅で擬似的にA7X・S2Vのサウンドを体感することができます!
EVE Audio
アダムとイブ、神話でおなじみの組み合わせですが、Eve AudioはADAM Audioの元CEOをも務めた技術者 Roland Stenz氏が立ち上げたベルリン発のスピーカーメーカーです。余談ですがEVE AudioとADAMってかなりご近所さんなんです、徒歩20分・車で4分の距離に両メーカーがあるんです。東京の1/2以下の面積であるベルリンだとこういうこともあるんでしょうか。
話が逸れてしまいました。そんなEVE AudioとADAMですがサウンドキャラクターは全く異なります。リボンツイーターを採用している両社で違いが出る一番の大きな要因はEVE AudioのDSP技術でしょう。ツイーターとウーファーとの音のつなぎ目を感じさせない理想的なクロスオーバーのため、DSPによる繊細なチューニングが施されています。また、デジタルアンプを採用することによりアンプと DSP間で不要なADDA変換はなく高効率な信号伝送が行われます。
サウンドキャラクターはデジタルアンプならではのクリアなサウンド!DSP処理によるチューニングによりデスクからの反射や部屋鳴りによる余分な音を補正することで、原音に忠実に再生する現代的なサウンド。ADAMに比べ高域・低域のバランスは落ち着いていますが、リボンツイーターによる高域の解像度はさすがといったところですね。
GENELEC
北欧フィンランド生まれの業務用スピーカーメーカーGENELEC、スタジオ標準といえばこのスピーカーですね、わたしも大好きな元気のあるリッチなサウンドです!気分良く聴くことができるスピーカーなので制作をしていて気分が上がると思います。なかでもユニークなのが8341A!他社のスピーカーとは一風変わった一つ眼のようなデザイン。一見フルレンジスピーカーかな?とも見える見た目ですがなんとその正体は「同軸3wayスピーカー」!!同軸スピーカーは音が発せられるポジションが同一のため、音の定位がバラけることがなく、位相の狂いを防ぐことができます。言うなれば通常の2Way・3wayスピーカーよりもさらにシビアなモニターを実現するのが同軸スピーカーです。有名どころと言えばMusikelectric geithain RL906やKSDigital C5などでしょうか。C5は最近モデルがリニューアルされ角度調整も可能となり、さらにシビアなセッティングも可能となりましたね。
また話が逸れました。さてGENELEC 8341Aのサウンドですが同軸の定位の良さとはこれか!というくらい音像がくっきりします。ボーカルが目の前で歌っているような感じという表現が合うのでしょうか。それでいて昔のGENELECでよく言われた低域のボフボフとした感じはなく、それでいて音がしっかり前に出てきていると感じ取れる現代にマッチしたGENELECサウンドといった印象です。
少し大きいモデルである8351Aを下記から擬似視聴することが可能です。
Amphion
GENELECと同じく北欧フィンランド発のスピーカーメーカー。前述のスピーカーたちと違うのは「アンプ別のパッシブスピーカー」というところでしょうか。パッシブスピーカーはアンプを別途選ばなくてはいけないというところで少し敷居の高いイメージですが、Amphionの場合専用のアンプがすでに発売されているのでパッシブスピーカーが初めてという方にもオススメしやすいスピーカーです。
Amphionのシリーズの中でもOne 18はサイズ感、サウンドがベストマッチ!いい感じで軽やかなサウンドという印象、音の一つ一つが喧嘩せずにすっきりとモニターすることができます。タイトでありつつも空間の表現も得意とし、GENELECが元気に音が前に出てくるサウンドというならAmphionはその場で自然と流れているといった感じです。リスニングにも向いた聴き疲れのしないサウンドです。
いかがでしたでしょうか、各社のサウンドイメージが少しでも伝われば幸いです。まだまだ語りたいスピーカーがあるのですが、少し長くなりましたのでここで第一弾と区切らせていただき、次回第二弾で他メーカーについても掘り下げていきたいと思います!次回はPMCやFocalなどを取り上げていきたいと思いますので乞うご期待!
さらに今回の記事と連動して、記事で取り上げた「ADAM」「EVE Audio」「GENELEC」「Amphion」の製品に使える3%OFFクーポンを発行!この夏のスピーカー導入に是非とも活用ください!
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記事内に掲載されている価格は 2018年7月18日 時点での価格となります。
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