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REPORT

国内外のあらゆるイベントをいち早くレポート! またブランドや製品誕生の秘話に迫るDEEPなインタビューを掲載!

28
Oct.2013
REPORT

『8Kの映像に匹敵する、音の進化の形』RME MADI新製品国内発表会レポート!!

映像は8Kへと進化する中、音も当然進化しなければならない。発表会冒頭の挨拶でSynthax Japan代表村井清二氏より、映像の進化にたとえて紹介されたRMEの新製品。

2013年にはNAMM Showやmusik messeと各展示会を賑わせてきたプロダクトの国内初お披露目に加え、同社プロダクトマネージャーのMax氏自ら解説というだけあって会場も熱気に溢れていました。

まずは発表会レポート第一弾『RME新製品編』をご覧下さい。

まず今回セミナーに登場したのはこちらの4製品

・MADIface USB
・MADIface XT
・OctaMic XTC
・MADI Router

近年、ますます多チャンネル・ハイサンプル化が進む音響現場事情ですが、そのなかで急激に普及しているのが、MADIといえるのではないでしょうか。

そもそもMADIとはMultichannel Audio Digital Interfaceの略で、文字通り多チャンネルデジタル信号を伝送する規格です。同軸ケーブルもしくは光ファイバーケーブルで64ch/48kHzの音声データを通信し、かつ長距離伝送可能な規格です。

このMADIですが、RME社はMADIが普及する以前からMADI ConverterやMADI Bridgeなど沢山の商品を発売してきました。そのRMEから今回発売されるのは、そのMADIをメインとした全く新しいラインナップ製品です。


MADIface USB

COAX/Opticalのインターフェイスを搭載したUSB2.0接続のオーディオインターフェイスです。

以前はモバイルシステム向けに用意されたオーディオインターフェイス、Express Card接続のHDSPe MADIが出ておりましたが、さらに小さくなったモデルで、かつUSB接続なので、さらに機動性があがりました。

もちろん、付属のTotalMixソフトでCOAX/Opticalを自由にミックスしたり、COAX/Optial両方に同じ信号を入力し、リダンダントとして使用することが可能です。

また、スタンド・アローンのフォーマットコンバーターとしての使用も可能です。

今まで現場で「MADIにノイズがのる」といったような問題が発生した場合、その原因追及と対策にかなりの時間を要しておりましたが、問題が起きている回線にMADIface USBを割り込ませてあげるだけで信号をSteadyClockでリビルドしてくれるしてくれるので、簡単に問題回避可能です。専用電源ではなくUSBで電源を供給できるというのもうれしいですね。

SteadyClockについて詳しくは こちらsynthax Japanのページで >>

MADIface XT

フロントに液晶パネル、背面にはMADIを3系統搭載した世界初USB3.0のオーディオインターフェイスです。また、他にもMic/Line2In、Analog 2 Out、そしてTotal Mix FXと小さいながらも大きなシステムにも対応した非常にビックな製品です。

また多少のチャンネル制限は出るもののUSB2.0での接続も可能(最大64ch)で、miniPICeインターフェイスも搭載しておりMAGMAなどのPCIeカードと組み合わせることも可能です(この辺りの拡張性も大きなアドバンテージ)。

また、本体にDSPを搭載しておりTotal Mix FX上でエフェクトをかけることも可能です。ボーカル録音の場合、MADIface XTからTotal Mix FXからリバーブをかけてボーカルに返すということも、コンピューターに負荷をかけずに出来ます。また、その際のレイテンシーも5~9サンプルと、非常にクオリティ高いです!


OctaMic XTC


MADI出力やAES出力を搭載した8chマイクプリですが、単なるマイクプリではございません。マイク/ライン/インストゥルメント対応プリアンプにとどまらず、A/Dコンバーター、デジタル・パッチベイ、フォーマット・コンバー ターとしても機能する新世代のデバイスです。MADIfaceに接続すれば、より拡張性が広がります。

また、内部パッチベイで出力ポートをカスタマイズできるので、8台をMADIデイジーチェーンのように接続して、8chごとにすべてMADI出力へパッチすれば64chをケーブル1本で伝送することができてしまうのです。

この機能を使えば、ライブ会場などでマイクを分散して設置する際に、非常に簡単にセッティングできます。また、背面に搭載されたUSBポートはiPadと接続も可能で、24入出力可能なオーディオインターフェイスとしても使用可能ですのでサブレコーダーとしての使用も可能です。

音質も非常にクリアで、上位機種であるMicstacyと比べても遜色ないと言い切れるでしょう。


MADI Router


様々なMADI機器を簡単にルーティングできるのが、このMADI Routerです。RMEにはMADI Bridgeというパッチベイ/ディストリビューターがありましたが、更なる進化を遂げたのがこのMADI Routerではないでしょうか?

COAX/Optical/ツイストペアの3種類の規格を4系統持っており、今までのMADI Bridgeの様にルーティングも可能です。

この機能を使えば、レコーディング用に送る回線を2重化したり、フォーマット変換などが容易にできます。また、リハーサルを録音して、その返しをMADI Router経由でハウスやモニターに送れば、バーチャルリハーサルもパッチ操作のみで可能となります。本番時と、バーチャルリハーサル時のセッティングをUSBメモリにそれぞれ入れておけば、パッチミスやパッチ戻し忘れなどのミスを防ぐことが出来ます。

本体背面にはUSBメモリ用のポートも用意されています。

このMADI Routerは8chごとのルーティングも本体画面上で組み替え・確認ができますので、OctaMic XTCだけでなくMicstacy Mや他のMADI機器が混在したシステムでもルーティングが容易です。

背面のUSBポートでは、USBフラッシュに入れたプリセットを瞬時に読み込むことも出来ます。本体がなくてもいいので、コンピューター上でオフラインルーティングを組むことも可能です。自分がよく使うセッティングをファイルとして保存したり、以前のプロジェクトを簡単に再現することが出来るというわけです。

また、Word Clockの搭載、電源の2重化、MADIの冗長モードも搭載しているので、設備機材としても活躍しそうです。特に電源の2重化は待ち望んでいた方も多かったのではないでしょうか?


『MADI EVERYWHERE』、シンプル&イージーで自由度溢れるシステム設計

これからは音楽もHigh-Resolution化が進んで行く中、それを容易に現実化させてくれるのがMADIではないでしょうか?そこに焦点をおいたRMEは続々と導入が容易かつハイサンプル対応のMADI機器をリリースしています。本体にファンを搭載していないからこそ、ステージ上に設置することも可能な上、Ethernet1本でシンプル&イージーに導入出来るRME MADIプロダクト。

『MADI Everywhere』の合い言葉の通り、自宅の1台から飛躍的にシステムを拡大させる事も出来る汎用性は他社には無い最大のアドバンテージと言えますね。

気になる発売日は、まずMADIface USBとOctamic XTCは現在店頭/eStoreにて好評発売中、さらにUSB3.0対応のMADIface XT、MADI Routerは年内発売予定/価格未定とのこと。続報にご期待下さい。

  • RME Audio
  • OctaMic XTC + MADIface USB バンドル ¥ 356,000
  • MADIface USB ¥ 98,000
  • OctaMic XTC ¥ 258,000
[LinkButton shop=’L’ type=’1′]http://store.miroc.co.jp/p/search?criteria.keyword=新RME&criteria.priceRange=0%7C-1&criteria.used=&search.x=0&search.y=0&criteria.limitCriteria.max=20[/LinkButton]
明日は長江氏による講義『MADIが可能にするコンパクトで高品質なレコーディングについて』のレポートをお届けしますのでお楽しみに!
RME AUDIO

記事内に掲載されている価格は 2013年10月28日 時点での価格となります。

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