AVID Connect 2018で突然登場した新製品がAVID VENUE S6Lファミリーのラインナップ拡張。しかも従来の製品と100%クロスコンパチということで、コンパクトな現場から大規模な現場までスケールを選ばずにS6Lを活用できます。また価格も押さえられると予想される導入しやすいコンパクトなモデルも登場!
ラインナップの紹介は、Senior Specialist for Live SoundのRobert Scovill氏が登壇して行われました。
ベールを脱いだS6Lのラインナップ。5台ものS6Lがステージに並びました。従来からの製品も2機種含まれていますが、フルラインとなったS6Lを一同に会して展示することで機能の比較をはっきりと行なっていました。
こちらが登場した機種を加えたS6Lファミリーの全ラインナップ。どのサーフェスにどのエンジンを組合せても、Stage boxを組合せてもOKというのが素晴らしいところ。ツアーなどで、会場規模に合わせて、シーンを作り直すことなく機器のサイズ変更が行えるということになります。
先ずはコントロールサーフェスからご紹介。従来のS6L-32Dよりもサイズの大きいS6L-48Dが登場。写真の通り、16ch分のチャンネルストリップがフィジカルに追加されています。大規模環境でフェーダー数がほしいという要望に答える製品です。
次が従来のVENUE ProfileのレンジとなるS6L-24C。Displayがなくなり、センターセクションのみの表示となった製品。といってもS6Lとしてのエンジン部分は同一なので機能的には全く同等。S6Lの機能を低コストで導入できる機種となるでしょう。
そして更にコンパクトなS6L-16C。コンパクトになったとしても機能的には、上位機種と全く変わらないのがS6Lシリーズ。エンジンもStageBoxも選択は自由。モジュール自体は同一のものを使っているので、クオリティーもしっかりと担保されています。
エンジンにも新しいラインナップが追加されています。E6L-112と呼ばれる製品。従来のE6L-192、E6L-144よりもコンパクトなシステムにマッチする製品。112ch Input/48Bus/100Plugin slotという仕様になっています。コンパクトになったとはいえ、筐体も、内部構造も同一。サウンドクオリティーはしっかりと担保されます。
StageBoxは2機種が登場。先ずは、こちらのStage32。Stage 64の機能を半分にした製品。各種モジュールはStage 64と共通のものを使います。これによりStage 64との音質差も担保されることとなります。
もう一つがLocal 16。こちらは、モジュールタイプではなく、3Uの筐体に8 Analog I/O、8Digiral I/Oを組み込んだコンパクトな製品。上位機種と同一の回路設計により、音質差を押さえ、サーフェスのそばに設置して、Analog Outboardの入出力に使ったりと、様々な使いこなしが考えられる製品です。
Writer. Yosuke
Avid VENUE | S6L
https://www.avid.com/ja/products/venue-s6l-system
記事内に掲載されている価格は 2018年4月8日 時点での価格となります。
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