昨日速報としてお届けしたAES 2016でのAVIDのBig News「Pro Tools | MTRX」の登場。DAD AX32のフェイスチェンジという内容ですが、今後の展開を考えると様々な憶測が飛び交います。
この製品の最大の特徴は、2つの端子が用意されたDigilink portではないでしょうか?従来のDigilinkを備えた製品はHD IOであればPrimaryとExpansionというINとThruに当たる接続ポートが、HD MADIでは64chを扱うために2つのポートとなっていましたが、MTRXではなんと2台のPro Toolsを接続するための2×Primaryというモードを持っています。2台のPro Toolsから32ch in/outのI/Oとして利用することが可能。強力なモニターコントローラーとしての機能とともに、システムの中核として活躍することが出来ます。
もちろん、DAD AX32と同様にAVID S6とのインテグレーションも完璧。ソース切替、スピーカーセットの切替はもちろん、ダウンミックスや、Cue SendへのSorceカラのジユなアサインなど、大規模コンソールに匹敵するモニターセクションの構築が可能となります。
もちろん、内部のマトリクス機能も充実、一切の制約なく自由にルーティングが可能となっています。
Pro Tools HDシステムは、9月からIOとのセット販売をやめ、自由にIOを選択して購入することが可能となっています。2台のHDXシステムと1台のMTRXでシステムが組める。これもその要因の一つだったのではないでしょうか。DADmanというコントロール用のアプリケーションもジュウン長にバージョンアップが行われ、機能強化が進んでいます。強力なプロセッサーを搭載しているため、今後様々な機能が追加されていくことでしょう。また、DADはDSDにまで対応する高品位なAD/DAを搭載しています。ProTools | MTRとなりDSD、384への対応という部分にも期待が持てますね。ハードウェア、システムとしてのPro Toolsの未来を占うプロダクトの登場です。
AVIDからはまだ 詳細な情報はリリースされていません。現時点ではDAD AX32と同じ機能をもっているということがわかっています。英文ではありますが、本国サイトでその機能をご確認下さい。
AVID
https://www.avid.com
Writer : Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2016年10月1日 時点での価格となります。
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