今年のAESはネットワークオーディオ満開。その中でもDANTE対応やSoundGrid対応を謳うブースの数の多さに驚きを隠せません。Hear Tehnologiesもそのブースのうちの一つでした。ブースに展示されているのはDante対応のモニタシステムであるhear back PROを中心としたDanteのモニタリングシステム。
Ether伝送するモニタシステムといえば、AVIOMやMyMixなどが有名ですが、それらはDANTEで接続されているわけではないので、信号を入力するためのユニットが必要となり、その分DD/AD処理を挟むことになります。
こちらのhear back PROはシステムへ直接DANTEを接続することができます。さらにこちらの製品の利点は、hear back PRO HUBを用いることで、Danteだけでなく様々なオーディオ信号をシステムへ接続することができます
ユニット背面のモジュールは写真左側のMain Boardが標準で搭載。その他にADATカード、AES/EBUカード、Danteカード、SoundGridカード、Analogインプットカード、ネットワークカードの中から拡張可能。PRO Mixer Distroを使用することでSwitch HUBとしても使用可能です。
PRO Mixer Distroとネットワークカードを組み合わせたSwitvh HUBを使えば、より多くのHear back PROを使用することが可能です。
また、システムのメイン商品であるHear back PROは、16+2chパーソナルミキサーとなっており、一番手前にマスターボリューム。その他各チャンネルのボリュームやパン、Auxなどをコントロールすることが可能です。また、ヘッドホン端子だけではなく、ラインアウトも搭載しているため、パワードのフットモニターやイヤモニ用ワイヤレスに出力してあげることも可能です。
また、iOSからもコントロールが可能。SRの現場ではいかに機材を減らして軽量化を図るかが大きなポイントだけに、この機能は嬉しい限りですね。
特にSR機器でDante製品が多く目立っていますが、hear back PROは192kHzまで対応していますので、レコーディングでも活躍が期待される製品ですね。人数が増えてもSwitch HUBからの回線を増やすことで簡単にモニタリングミキサーを増やすことができるので、今後様々なシーンでの活躍が見込まれます。
Hear Tehnologies
http://www.heartechnologies.com
Writer : Akao
記事内に掲載されている価格は 2016年9月30日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ