AES NY 2019の会場で出会った新しいメーカーがこの1SOUND。設備向け?という見た目をしてはいますが、非常にクオリティの高いサウンド。話を聞くとLou Mannarino氏が今年立ち上げたメーカーだということ。ミキシングエンジニアとして、そしてハイエンドの設備音響システムのデザイナーとして知られるMannarino氏。
数年前に登場したK-Arreyというケーブル状のスピーカーをご存知でしょうか?この製品もMannarino氏の立ち上げたブランド。氏のアイディアを形にした製品の最新作がこの1Sound。
こちらが現在ラインナップされているうちのメインとなる3製品。
Cannon Coaxialと呼ばれる思想により、コンパクトながら十分な低域を再現できるというのが、両サイドにあるCANNON C5とCANNON C6。同軸2WAYにスピーカー背面にパッシブラジェーターを備えた構造。
C5は5inchのユニットなので、Aruratoneくらいのサイズと言えばわかりやすいでしょうか?約20cm角となります。設備へのインストールを考えられているので、背面のコネクターはスピコンで、インピーダンス切り替えのスイッチが備わります。
そのサウンドは、非常にタイトで豊か。昨今のPAスピーカーのサウンドからすると、以上に柔らかく、モニタースピーカーのような音色を持つ製品。豊かな低域と言いますがカタログ上は5inchということもあり、70Hzからとなっていますが、体感的にはもっとしっかり鳴っている印象でした。
単品の写真を撮り忘れてしまったのですが、非常に技術的に面白かったのがこちらのMS34と呼ばれるモデル。M+S Speakerと書いてあり、一体何のこと!?と思い話を聞いたのですが、この一つの筐体に3つのスピーカーが入っていて、それぞれ、L,M,Rとして駆動をするということ。アンプの前にプロセサーを設置することでモノ成分を別に取り出し、センターのスピーカーで再生。それに左右のスピーカーから、ステレオ音源を加えるということを行っています。
これにより、非常に広いスイートスポットを得ることに成功しています。ステレオは ご承知の通り、センターのモノ成分は、ファントムで定位させます。それをしっかりと単独のスピーカーから鳴らすことにより、左右にリスニングポイントがずれたとしてもセンターをしっかりと感じることの出来る出力を実現しています、実際に試させてもらいましたが、なんとも不思議な感覚、センター定位が、移動をしてもついてくる感覚です。
このような興味深いテクノロジーをお披露目しているのもAESらしいですね。ディーラーを絶賛募集中ということです!!
1SOUND
https://www.1-sound.com/
Writer.Yousuke
記事内に掲載されている価格は 2019年10月18日 時点での価格となります。
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