本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン

渋谷の音楽制作機材専門ショップ!豊富な展示製品の試奏、ご相談からシステムプランニングまで、お任せください!

head-love Created with Sketch. CREATOR
AES2019

19
Oct.2019
REPORT

AES2019 DAY2 : セミナーレポート

① オーディオマシンラーニング入門講座

_1480614re

近年iZotopeを始め、数多くのメーカーさんがマシンラーニングを使って、次々と新しいソフトウェアを開発してきました。しかしこのマシンラーニングとは一体どんなものなのかと聞かれたら、なかなかピンとこないかもしれません。今回のそこでAESセミナーでは、レコーディングエンジニア向けに、オーディオマシンラーニングの基礎を1時間かけて紹介していました。

マシンラーニングの前提知識

まずマシンラーニングを始める前にいくつかの下準備をしなければなりません。もっとも重要なのは我々人間が聞いた音を、パソコンが理解できる言語に変換することです。音は私たちの耳に伝わり、周波数別に脳内に伝達されます。このプロセスを数値化し直感的に表せるのがスペクトログラムです。

一番身近な例で言うと、iZotopeのRXですね。スペクトログラムは周波数の強さを時間軸上に表示させるものですが、それはすなわち周波数別の波形を縦に並べて色づけで表示していくことです。

マシンラーニングにおける2種類のモデリング方法

その次がいよいよ本題に入ります。マシンラーニングは、何も知らない子供にデータを与えることによってだんだん判断力を身につけていくものなので、基本として知っておきたいことは、マシンラーニングは2種類のモデリング方法があるということです。

一つは教師があるモデルに何かしらのデータを与えて、それはどんなものなのかを判断させる方法です。その正解はプログラマーがあらかじめ作っておいて、出した答えが正しいかどうかを判断することです。

もうひとつのモデルは教師なしのモデルで、こちらは基本的にデータ分類するときに使われます。

各メーカーのアシスタント機能や音楽ジャンルを自動的に解析してくれるソフトは、だいたい以上の二つの方法で開発されています。これからもマシンラーニングを用いたツールがたくさん出てくるでしょう。

② Morten Lindberg氏のイマーシブオーディオトーク

_1480615re

今回のAESテクニカルプログラムでは、イマーシブオーディオに関するセッションを紹介するために、特別にイマーシブオーディオ対応のセッションルームが作られました。本日の午前中に、2006年からGRAMMYで34回ノミネートされたレコーディングエンジニアMorten Lindberg氏が、彼のもっとも有名な作品の裏話を紹介してくれました。

最新アルバムの曲でイマーシブオーディオの音響的価値を紹介

今回Mortenさんが紹介してくれたのが今年発売された「Tomba sonora」という最新アルバムです。こちらのアルバムはオーディオブルーレイとして発売され、フォーマットとして2.0 LPCM 192/24、5.0 DTS HDMA 192/24、7.0.4 Auro-3D 96kHz、7.0.4 Dolby Atmos 48kHzの4種類があります。

アルバムの一曲が紹介されましたが、それは結論から言うと今まで聞いたことない音で、イマーシブオーディオの音楽的・音響的価値が伝わる作品でした。女の子四人の声と建築の残響だけからなる作品でしたが、精密に計算されたマイクの位置と角度だけから成り立つレコーディング作品になっていました。

しかしEQやコンプ、リバーブエフェクトなど一切使われていないこの作品は、果たしてどのように作られたでしょうか?作曲家は建築の残響と声楽特性を時間かけて考慮し、その基準となる周波数を440Hz、441Hzあるいは443Hzにするかをあらかじめ決めた上、その日の湿度や気温でボーカルを指導しながら、エンジニアのMortenさんが建築の中央においた360度マイクでレコーディングを行ったそうです。もはや違うレベルの話ですね。

Mortenさんは「リスナーを感動させる音響体験を作り上げるのが僕たちの使命で、そして、そのイマーシブオーディオが人々に今までとまったく違う音楽体験を与えてくれる新しい構想です。」とおっしゃっていたのが、非常に印象的でした。

Writer.Angela Shu

記事内に掲載されている価格は 2019年10月19日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

Rock oN AWARD 2026 座談会
今年もゲストノミネーターにご協力頂き、栄えあるProduct of the Yearを含む各賞がついに決定しました!そして選考会の後に結果を振り返る毎年恒例「Rock oN AWARD 座談会」。
メーカーの垣根を超えて比較できる贅沢な現場──三友カメラ内覧会 2026 現地レ…
三友カメラ内覧会は、毎年開催されている恒例イベントで、株式会社三友と取引のあるカメラメーカーを中心に、最新のカメラ・映像機材が一堂に会する展示会です。
NAMM2026ショーレポート企画 : 2人のビッグネームの直筆サイン入り特製R…
NAMM2026ショーレポート企画 : 2人のビッグネームの直筆サイン入り特製Rock oN NAMM2026トレーナーをプレゼント!
NAMM 2026 : バウンス清水的まとめ
怒涛の3日間が終わり、自身の英語力の低さを強く感じつつ、今回のNAMMショーを振り返ってみる。出発前にキーワードとして挙げていた『イマーシブ』『AI』『アナログ復権』。こちらについてはやはり、答え合わせ的な出会いが多かった印象だ。
NAMM 2026 : Fluid Audio
Fluid Audioで展示展開されていたFX50 V2の音を聞きました。PAスピーカーのようなパワフルな出音で正直欲しくなってしまいました!
NAMM 2026 : Soyuz
Soyuzブースではチャンネルストリップのプロトタイプを発見!
NAMM 2026 : YAMAHA
新製品オーディオインターフェース URXシリーズとフィジカルコントローラー CC1について、クリエーター&コンシューマーオーディオ事業部 赤羽根隆広 氏に解説していただいたので、動画をご覧ください!
NAMM 2026 : Rock oN Show Report
明日からの音楽制作の行先は?? NAMM 2026 : Rock oN Show Report
NAMM 2026 : AVID
Avidブースは、今年のテーマである「Powering the art of sound」を体現する熱気が溢れていました!
InterBEE 2025 : エミライ
PMC、SilentPower、FiiO、iFi audioといった幅広いブランドのオーディオ・ビジュアル機器を輸入・販売しているエミライもブースを出展。 iFi AudioのZEN CAN 3やFiioのK15、K13 [……
InterBEE 2025 : MIX WAVE
同社が取り扱う主要製品群を中心としており、特にPMC、Amphion、API、Karno、Airfolc、64audioといったブランドの機材が多数展示されていました
InterBEE 2025 : Solid State Logic
Solid State Logicのブースでは発売前から話題のあの2製品が展示! 今年発売された「Revival 4000 Signature Analogue Channel Strip」と並んで、12月4日発売がアナ [……
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company