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NAB2016の直前、2日間に渡り盛大に行われたAVID Connect。AVIDの最新情報、そして未来へのビジョンが提示された。そんな中、プレゼンテーションからにじみ出るのは、この業界の置かれている現実。制作コンテンツ数の増加とバジェットの低下、時間効率、映像バンド幅の増加、ストレージ領域の圧迫。プレゼンテーションの端々にこのような相反する現実が提示され、それを乗り越えるためのビジョンが示されていたのが、非常に印象的であった。
様々な媒体への対応=コンテンツのマネタイズの促進、Cloudサービス=効率、投資の最適化、これからのワークフローの考え方、出口までを見据えた制作環境の提示が見られた。逆に昨年までのAsset Managementの最適解によるマネタイズの最大化という部分には一切触れられていなかったのが、印象に残ります。すでに、当たり前になっているということでしょうか?
Video over IPの技術もすでに現実のものとなり、昨年のスーパーボウルでは全てのBaseband回線がIPでの伝送となっていたということだ。このように新しいテクノロジーへの試みが各所で行われている。国内でもNHKが8K対応の中継車でVoIPを採用したりもしている。そこでは「Standardになってからでは遅い!」と刺激的なコメントも飛び出していました。Standardになった時にはすでに1世代前の技術になっているという見識。今のテクノロジーの進化のスピードを考えればこのようなコメントも頷ける部分があるかと思う。また固定設備を持たずにCloudへサービスを置くことにより、常に最新の機器で、利用した分だけの費用を支払うということで、投資効率の最大化も考えられる。世界中のcloudを提供している拠点から最適なコストを選択して利用しているなどという実例も提示された。具体的にはStorageはアジアのサービスが安いのでそこを利用する、処理に関してはアメリカの設備が最新で高速性を期待出来るため、そこを利用。そのようなこともすでに活用され始めている。
明日からのNAB 2016ではこのような最先端のサービスが数多く展開されていることであると思う。世界の流れを感じてもらえる製品をピックアップしてお伝えできればと思う。
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2016年4月18日 時点での価格となります。
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