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AVID Connect DAY2のスタートはFuture of Vision。AVIDの今後のテクノロジーの方向性を示すプレゼンテーションが行われた。最初の登壇者はSVP and Chief Technology OfficerのRashid Desai氏による「Platform First」
共有コンポーネント、サービスを接続するための重要なパーツがAPI=Application Progrum Interface。今後切っても切り離せないテクノロジーとなるCloud、そしてそこへAVIDがどの様にアプローチをしてゆくのか?AVIDのビジョンを知る上でまずは、このAPI,Platform等の概念が解説された。
世界中で活用されているPlatformの構造が、それぞれ簡潔に解説が行われた。その上でAVIDの製品群にそれを当てはめた図が提示された。
続けて、AVIDがすでにリリースしているサービス、エンジンの一覧が提示され、すでにかなりの部分が完成していることを印象づけた。
On-PremisesとCloudのそれぞれの構造が示され、何を考え、どのような構造でそのサービスの実現を考えているのかが示された。
アーキテクチャーはPoint to PointではなくEvent Enabled Microservicesという考え方が提示された。PtoPではノードが増えるたびに接続が多岐にわたり、その制御、管理が煩雑になるが、Event enabled Microservcesでは1本の幹にノードがぶら下がるような構造になるためにシンプルな接続をとることが可能。
具体的にサービスを並べて図式化したのがこちらのスライド。Interconnect Eventという幹が走り、そのパイプをEvent(命令)が伝達される。この一番太いパイプがEventを次のサービス(図中でClusterとなっている部分)に伝え、タスクが処理されると次のサービスへのEventが送信されるという具合だ。
ここで、ClusterがClashした場合の状況が例として説明された。ClashしたClusterへのEventは全てwaitingとなり、Clusterが復旧するまで待機をする。そして、Clusterが復旧したら、順次処理が再開されるという障害耐久性の高いシステムとなるということだ。一般的には一部分のサービスがクラッシュすると最初から処理がやり直しとなることが多いが、前段のサービスでの処理はそのまま保留されるというのは大きなメリットと感じる。
そしてそれぞれのClusterはOn premisesでもCloudでも構わない、その選択は自由。選択の考え方が簡単に説明された。
AVIDではすでにConnctivity Toolkitを公開して3rd partyのメーカーの賛同を得られているがこのAPIの拡張が今後も続けられる。
そして現状のMedia CentralとCloudの比較。基本的にCLosed名環境を前提として設計が行われているMedia Centralだが、今後はCloudに舵を切りたいという意思表明とも取れるプレゼンテーションが続いた。
現状のMedia CentralをCLoudに移行するためのステップが解説され、ユーザーの選択により、どちらデモ利用できるソリューションへと展開を行うという解説。
そのサービスがConnectするのがPlatformであり、AVIDはこのPlatformを持っているということがメリット。Platformを一番大切に考え、周辺のServiceと接続が行える進化をとげるためにAPIであるConnectivity Toolkitの更新に取り組んでいるということだ。
Cloud serviceは、今まさにIT分野の最先端。IN-houseのシステムからCloudを活用した冗長性と、柔軟性をもったシステム展開が今後のトレンドとなることは容易に想像がつく。そのための準備をAVIDは確実に進めているということがわかるビジョンの提示が行われた。
Cloudに対する不安、特にセキュリティーに関しての課題がクリアとなり、この業界でも当たり前のように活用される日は遠くないのではないだろうか。
Writer .Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2016年4月18日 時点での価格となります。
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