制作機材の最新動向がここに。現地アナハイムからの熱狂レポート、会場の空気を切り取る動画レポートも多数!
キーボードのほかにスタンドまでもが赤色で目を引くNAMM 2016 Claviaブース。私は今でもNord Electro 2を高校一年生の時に買い、サウンドクオリティに感動したことを憶えています。
今回のNAMMでは88鍵盤のキーボード音色・サンプル音色の仕様に限ったプロフェッショナル・パフォーマンスキーボードモデル「Nord Piano 3」が新登場しました。極上クオリティのどこがさらに引き上げられたのでしょうか。
「今回はピアノとしての生々しい感触」そのものを本物にできるだけ近づけていく。というのがNordの追求した点。VIRTUAL HAMMER ACTION TECHNOLOGYというNordにしかないオリジナルな技術を採用しています。
鍵盤のキーベット部分に3つのセンサーを設けており、これが撥弦時ので音を見事に再現。本物のグランドピアノのハンマーアクションにかなり近いレスポンスがNord Piano3には搭載されています。トリガーのレンジも拡張されました。
また本物の押し心地を追求するために、アイボリー鍵盤タッチのフィーリングを採用。重量感のあるキータッチは、よりNord Pianoを一つの「ピアノ」として君臨させる大きな要素となっています。私もキータッチの感触を試してきました。これまでもかなりの弾き心地の良さがあったものの、キータッチの重みや演奏中の細かいディテールの再現力が向上したように感じます。ローズより重厚感のある弾き心地がリッチな気持ちにさせてくれます。
もちろんサウンドは変わらずのクオリティ。以前のVer.2の機能や仕様はもちろん踏襲しており非の打ち所が無いようにも感じました。是非、制作での使用はもちろん是非ライブのマスターキーボードとしても使って欲しい。そんな逸品だと感じました。
価格や発売時期はまだ未定ということですが、これから発売が楽しみでなりません!。音源の素晴らしさはもちろんですが、鍵盤のタッチをさらにもう一段階アップグレードさせたNord Piano 3はこれからのキーボードタッチの新標準を牽引するのではないでしょうか。
取材時は盲目の天才と謳われる若手ピアニストのRachel Flowers氏が素敵なデモ演奏を行っていました。
Writer:Togashi
記事内に掲載されている価格は 2016年1月23日 時点での価格となります。
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