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本日、東京都稲城市にある某テーマパークに隣接したガラス張りの建造物:株式会社KORG本社にて、同社の新製品「KAOSSILATOR PRO」の内覧会が行われた。本製品は発売当初から話題となり多くの人気を集めた「KAOSSILATOR」の上位機種であり、一層の機能充実と共に本体も従来の手のひらサイズより一回り大きくなっている。
基本的な構造は現行のKAOSSILATORと変わりないが、音色は100から200に増えたことをはじめ、スライダーでグルーヴを生み出す新ゲート・アルペジエーター、内蔵シンセの演奏も外部機器の音声も録音可能な4つのループレコーディングバンクなど、ライブパフォーマンスに最適な機能がたっぷりと搭載された。
数ある機能の中でも筆者が特に気になったのは、キーやスケールに関する機能。この類いの電子楽器で、楽器自体にスケールの概念がしっかりと埋め込まれているというのは非常に興味深い。どういう事かというと、ある楽曲を聞きながらまずルート(キーの主音)となる音を指定し、更にそこからその曲の音階を選んでやることで、その楽曲のダイアトニックのみを奏でる楽器、つまりどこを押しても曲に合ったメロディを演奏することのできる楽器に早変わりするという仕組みだ。スケールの種類はメジャー、マイナーは当然ながら、モードや陽音階やジプシースケールなどの民族音階など、かなりマニアックなものまで網羅されているので、調性がある限りどんな楽曲にも対応できる。もちろん音と音の連続可変(ポルタメント)設定や、クロマティックの設定も可能だ。
音色についてはお得意のデジタル色満載なシンセ音から、ピアノやトランぺット、ドラムやパーカッションといったアコースティックなものまで幅広く対応しているが、ひとつひとつの音色は決して安っぽいものではなく、コンパクトながらあくまでも「イイ音」を追求したシンセサイザーであるとメーカーの方は力強く語って下さった。以下は今年1月に開催された世界最大規模の楽器の祭典”Winter NAMM SHOW 2010″での動画と、本日のKORG本社での30秒程度のデモンストレーションムービー。更に進化したKAOSSILATOR、「KAOSSILATOR PRO」の魅力が少しでも伝わればと思う。
記事内に掲載されている価格は 2010年3月9日 時点での価格となります。
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