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2013年4月18日渋谷 某所で行われたKORG新製品発表会!製品の仕様説明などは最小限、実際にステージ上でプロのアーティストが製品を使ってデモ演奏を行うKORGらしい催しでした。
Musikmesse 2013で発表された話題の製品の音を誰よりも早く体感した感動とワクワクのまま速報リポートいたします!
個人的にも一番気になっていた、ビート、ベース、リードそれぞれに特化したアナログシンセサイザー『Volcaシリーズ』。
キック、スネア、タム(Low/Mid/High)、ハット(Open/Close)のアナログ4音色と、クラップ、クラベス、アゴゴ、クラッシュのPCM音源を搭載。
アナログ音源は幅広いエディットを施せるパラメーターをそれぞれ備え、PCMは「PCM SPEED」というツマミでサンプラーのピッチを変えるのと同じ効果が出せます。
シーケンサーにスタッター機能がついているのも特徴で、こういったアナログステップシーケンサーらしからぬ、直感的で過激なライブ展開が可能です。とっても面白いです!
気になるvolcaシリーズの中でもさらに気になっていたのがこれ。ビキビキギュイギュイとアシッドベースを得意とする3オシレーターのベースマシン。シルバーボディーがかっこいいですね。
サウンドはあくまでKORGらしいもので、フィルターエンベロープを使わずストレートなノコギリ波を出してみると、某303とは違い、明るく乾いた音がします。ヤボにモコついた音はしません。ただし一度レゾナンスを上げるとそれが豹変、脳天をつんざくアシッドトーンに。
元々アナログシンセらしい音の温かみがあるのですが、3オシレーターをデチューンさせることでさらに太い質感になります。
3VCOのモノシンセ。1974年にリリースされたminiKORG700Sのフィルター回路を搭載し、予想を上回る太く存在感のあるサウンドが印象的でした。
monotribe Delayと同じような暖かく過激にかけるとオーバードライブを起こすディレイを搭載。これが素晴らしくトリッピーなサウンドで気に入りました。
Volcaシリーズは共通し16ステップシーケンサー、SYNC In/Out(Volcaシリーズやその他のアナログ機材を同期可能!)、MIDI INを搭載。MIDI INがあるおかげでDAWからのコントロールもできますね。さらに電池駆動でヘッドフォンアウト、そしてスピーカーまで搭載しているので手軽にセッションが楽しめます。
さて百聞は一見にしかず。実際に音を聴いていただきましょう!
発売は2013年6月。定価は¥15,800を予定しています。これなら3台まとめて欲しいですね。
4.3kg(61鍵モデル)、12.4kg(88鍵モデル)という超軽量を実現し、なんと両モデルとも電池駆動!マイク入力やレコーダー機能、お気に入りの音色をボディTopにある16(×4)のボタンに登録できるフェバリット機能など、まさにライブ仕様のキーボードです!
ピアノ/エレピ/ドラムのサウンドに特にこだわって作られたのは上位機種のKROMEゆずりの発想です。加えてシーケンサーも装備しているので伴奏もバッチリの優れもの!特に88鍵モデルはナチュラルウェイテッド鍵盤(低音部では重く、高音部では軽くなる、アコースティック・ピアノのタッチを再現)を採用するなどプレイヤビリティもGOODです。
2013年5月下旬の発売、販売価格はKROSS-61 ¥63,000、KROSS-88 ¥105,000というリーズナブルさ!
今期からMoog Musicの取り扱いを開始したKORG。そこでお披露目という形でNAMM 2013で登場したMoogシンセの最新機種 SUB PHATTYが披露されました。もちろん展示だけではなく、デモンストレーション演奏でそのサウンドを聴くことができましたよ!
歴代Moogシンセの中で最もグリッチーな音特徴というだけあって、荒いロックやEDM系のサウンドにマッチするジリジリ、ギリギリと攻め立てる現代的なシンセサウンドです。SUB PHATTYの登場は予想だにしなかったので嬉しいサプライズとなりました。
発売日と販売価格は近日公開いたします。ぜひお楽しみ!
さて足早にレポートしたKORG 春の新製品発表会ですが、制作はもちろん「ライブで使ってナンボ!」と言ってもいいような直感的でライブ演奏に特化した製品が多かった印象です。ライブをさらに楽しくさせるKORG製品にこれからも期待です!
記事内に掲載されている価格は 2013年4月19日 時点での価格となります。
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