Spatial Audio向けのミキシングツール、Spatial Audio Designerを販売するNEW AUDIO TECHNOLOGYはMusikmesseの会場でずらりとヘッドフォンを用意して、Spatial Audioを体感してもらうべくブースを出展していました。やはり、VRなど新しいキーワードに対するAudioの対応を考えるとこのようなSpatial Audio向けの製品は今度ドンドン伸びてゆくことでしょう。改めてご紹介したいと思います。
こちらが、エンジンとなるSpatial Audio Designer MIXと呼ばれるプラグイン。こちらで3D空間に対してパンニングを行います。
各トラックにインサートされている同社のプラグインにより、SourceとしてSpatial Audio Designer MIXへとサウンドが送り込まれます。その送り込まれたそれぞれのサウンドが、MIX上で3D空間にパンニングされ、予め設定されたディスクリートチャンネルより出力されるということになります。
この機能により、平面のサラウンドバスしか持たないDAWだとしても縦方向を持つ3D Soundのミキシングが可能となります。もちろん、プラグインとして振る舞いますのでオートメーションも可能。なかなか使い勝手の良いシステムとなっています。デフォルトで22.2chまでのアウトプットバスがプリセットされています。
360 VR向けにAmbisonicがにわかに注目を集めていますが、こちらのソフトでディスクリートサラウンドで制作を行なっておくことでどの様なフォーマットへも自由度高くエンコード出来るという考え方もあると思います。特に複数の出力フォーマット向けの制作を行うことになるポストプロなどは検討いただきたいアプリケーションの一つです。
Writer. Yosuke
New Audio Technology
http://www.newaudiotechnology.com/en/home/
記事内に掲載されている価格は 2017年4月6日 時点での価格となります。
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