本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
NAB2017

28
Apr.2017
REPORT

NAB 2017 DAY4 : Schoeps / Rycote

NAB2017 Rock oN Show Report

NAB2017 Rock oN Show Report01_04

NAB2017 Rock oN Show ReportNAB2017 Rock oN Show ReportNAB2017 Rock oN Show Report

NAB2017 Schoeps Rycote Rock oN

Rycote/Schoepsのブース。技術者と思われる方が質問に受け答えをしている事が多く、来場者が気になる点を詳細に聞き込んでいました。新製品の発表はこちらもなかったのですが、やはり目を引くのはORTF-3Dでしょう。

NAB2017 Schoeps Rycote Rock oN

Schoeps ORTF-3Dは小型化されたCCM41とCCM41Vを組み合わせ、3D Audio/VRに対応するAmbisonics方式での録音を可能にする物になります。

NAB2017 Schoeps Rycote Rock oN

Two-channel ORTFは2つのカーディオイドカプセルを使い、17cmの間隔をはなすことで110°をカバー。Four-channel ORTFはサラウンドシステムに対応し、10/20の間隔をあけることでそれぞれ80°/100°をカバーする方式としてSchoepsが提唱しているものになります。

その上位にあたるのがORTF-3Dで方式としてはAuro3DとDolby Atmosに対応。L,R,LS,RSの4chのlower、Lh,Rh,LSh,Rshの4chUpperの8chをミキシングすることで、360°をカバーする音場表現が可能になります。方法に関してはSchoeps社から詳細なpdfが配布されていますので省略しますが、現状では数少ないVR用のマイクと言えるでしょう。

RycoteではCycloneシリーズが展示されいました。こちらで使用されているマイクはSchoeps社のものになりますので、こちらのサスペンションが展示製品となります。サスペンションアブソーバーで振動にも強く、屋外の劣悪な環境下でもマイク自体に影響を与えないための工夫がなされています。また、本来はこの周りにドーム型の風防が追加されており、そちらも優れた音響透過性をうたっており、2本のマイクへの影響は最小でしょう。

NAB2017 Schoeps Rycote Rock oN

こちらは更にマイクが追加できるCyclone DMSになります。ドーム型風防の利点を生かし立体的に録音するためにマウントできるマイクの数が増えています。

今回のNAB2017の傾向としてですが、VR環境もさることながら、屋外での録音に重きを置いているところが多いように感じます。360°の集音で疑似体験できる音場を求めて、より自然環境へのフィールドレコーディングを意識した製品展開が、全体での傾向なのでしょう。

Writer : Yosuke

Schoeps
http://www.schoeps.de

Rycote
http://rycote.com

NAB2017 Rock oN Show Report

NAB2017 Rock oN Show Report01_04

NAB2017 Rock oN Show ReportNAB2017 Rock oN Show ReportNAB2017 Rock oN Show Report

記事内に掲載されている価格は 2017年4月28日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

NAMM2025 : TOPPING Professional
中国の広州に本社があるオーディオ機器メーカーTOPPING。元々はリスニングオーディオの分野で高い技術力と開発実績を持っており、世界中から高い評価を得ているメーカーです。その約17年に渡る実績を経て、満を持して音楽制作関 [……
NAMM Show 2025 : Report!!!!!!!!
NAMM Show 2025 行ってきます!!! ReporterMorimoto ReporterSato Shota 怒涛の新製品ラッシュで盛り上がりを見せるNAMM Showがついに開催!今年はプロオーディオに精通 [……
NAMM2025 : MUSICUS
ありそうでなかったロフトベッド+防音室の組み合わせを発見! これは韓国発MUSICUSから発売されている、ロフトベッドの柱に沿って壁や天井に吸音材、遮音材を貼り付けるタイプの防音室です。 本製品は居住スペースの限られてる [……
NAMM2025:MNTRA
GPU処理で5次アンビソニックスまで対応のリバーブ!?MNTRAリビングスカイ登場! みなさんはNAMM2023で話題になったGPU Audioをご存知ですか?GPU Audioは、WindowsPCの外付けGPUやAp [……
NAMM2025 : Solid State Logic
SSLから新製品2種登場!さらにHarrisonからチャンネルストリップが登場! Solid State Logicブースには見慣れた製品が多く並ぶ中、新製品の展示もされておりました。 SSL 18は既存のSSL社のオー [……
NAMM2025 : Audiomovers
Audiomoversブースでは、現在開発中の OMNIBUS Windows版 のデモが行われていました。 これまで「Mac専用バーチャルパッチベイ」として、アプリケーション間とハードウェア入出力間でオーディオ信号を自 [……
NAMM2025 : BLACK LION AUDIO
BLACK LION AUDIOのブースでは、希少なハードウェアコンプを再現したLevel-Locや、48ポイントのTRSパッチベイPBR TRS³ LITをはじめとしたパッチベイ群が展示されていました。Level-Lo [……
NAMM2025 Adamson
1983年にカナダで設立されたメーカーAdamsonのブースでは、モニタースピーカーの新製品、MG10を展示! MG10は完全自己駆動の高性能デュアル10インチモニターラウドスピーカーです。 このMシリーズは重量やフット [……
NAMM2025 : AMS Neve
AMS Neve新製品88Cの詳細を特別インタビュー! AMS Neveからフラッグシップコンソールである88RSのチャンネルセクションにしようされているコンプレッサーを抜き取ったアウトボード88Cが登場です。 会場内で [……
NAMM2025 : KARNO
次世代のアナログプロセッサーSepiaを発見! 会場内にてドリンクバーのボタンのような展示を見つけ立ち寄ったところなかなか面白いデバイスを発見しました。 Sepiaはファミコンのカセットのようなものが1Uラックに6個刺さ [……
NAMM2025 : Focal
Focalからラージサイズのスタジオモニターが初登場! Focal Professionalから初のラージスピーカーが登場しました。 その昔KRKなどのラージサイズのユニットを製造するところからスタートしたFocal P [……
NAMM2025 ROLI
ROLIから新製品”Piano”が登場! コロナ前に日本でも販売されていたROLIから革新的な製品が登場です。 Airwaveという2個の赤外線カメラを搭載したハンドトラッキングデバイスと組み合わせることで、鍵盤から手を [……
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company