スーツ姿の商談者だけでなく、カジュアルな服装の人も多く来場していたZOOMのブース。一般のエントリーユーザーに向けた商品が多いためか展示自体も気軽に見れる雰囲気でした。電子楽器やエフェクター関係の商品は一切なく録音機器に絞ったため、点数もそれほど多くはありませんでしたが、一方で録音機器だけでこれだけのバリエーションが存在していることを再認識しました。
こちらはハンディビデオレコーダー Q2n。実売2万円という低価格ながら、カメラに加え本体上部にはXYステレオ集音マイクが搭載。映像は最高1080p/30fpsのフルHD画質に対応し、サウンドは最高24bit/96kHzのハイレゾ音質での録音が可能。背面にはディスプレイもあり、手のひらサイズながらも高性能なレコーダーです。オートゲインに広角レンズなど、ぬかりない仕様になっています。アクセサリーパックのヘアリーウィンドスクリーンがインパクト大ですね。
左からU-22、U-24、U-44。オーディオインターフェイスでありながら、全て電池駆動も可能というところがZOOMならではでしょう。それぞれPC/WinはもちろんのことiPad/iPhoneとの接続もできますし、あると便利なRCA入力も。過不足なく実にコンパクト。
こちらはH4n Pro、H5、H6。耐音圧140dB SPL のXYステレオマイク内蔵の4トラックレコーダーであるH4nのバージョンアップ版。24bit/96kHzはもちろんのこと、シチュエーションによって90°の標準から120°の広角に切替可能。
H5とH6はマイクカプセルを取り外し可能。状況によってマイクカプセルを使い分ける事で、より音質にこだわった録音が可能になります。ショックマウントのXYステレオマイク、MSステレオマイク、ショットガンマイクとそのステレオと、バリエーションも豊かです。そのうちVR対応のマイクカプセルも出るのではないかと期待しています。
実際にそう思える理由に、今回のNABでアナウンスされたF8のVR 360 Modeの追加があります。次のFirmware updateで追加されると思われる機能ですが、Ambisonics方式に対応するかたちでVR用のファイルに書き出せるようになるようです。Fシリーズの操作を補佐する右側に見えているF-CONTROLもそうですが、iPadとのコントロールも充実。収録現場でのフィジカルコントロールの良さにも注目していきたいところです。
Writer. Yamaguchi
ZOOM
https://www.zoom.co.jp/ja
記事内に掲載されている価格は 2017年4月27日 時点での価格となります。
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