さてNAMMの開催とともにSlate Digitalから発表された新製品ですが、結構気になっている方も多いのではないかと思います。今回の新製品、オーディオインターフェース「VRS-8」、そして一緒に使用できるマイク「ML-2」が同時に発表となりました。
VRS-8は、昨年に発売となったVMSのマイクプリを8ch分搭載したオーディオインターフェース。
VRS-8に搭載されたマイクプリは、クリアな特性と低いノイズフロアを持つ高品位なサウンド。そのサウンドを元に、専用プラグイン「Virtual Microphone Collection | Classic Tubes」で高精度のマイク及びマイクプリのモデリングを行います。
インターフェース機能としては、Thunderbolt端子とPCIe接続の2種類が用意されており、未確定な所ではありますが、ThunderboltではMacとして、PCIeはWindows用として対応する予定とのこと。Win/Mac両方で使用できるインターフェースとしてそれぞれのカスタマーには嬉しいニュースかと思います。
VRS-8は、VMSとバンドルになっていたコンデンサーマイク「ML-1」に加えて、スモールダイアフラムが搭載されているML-2がバンドルされます。なおVRS-8には2パッケージの組み合わせがラインナップされ、VRS-8単体のみの販売と、VRS-8とML-1が1本、そしてML-2が5本と計6本のマイクと組み合わせのバンドルが販売となります。
ML-2はML-1と同様コンデンサーマイクで、背面に「DYNAMIC」というスイッチが付いています。これはいわゆるPADスイッチとして動作し、キックやアンプにマイキングするときにONにしてSPL耐性を上げる機能になっているとのことです。
なおプラグインはEverything Bundleの1年間ライセンスが付属となり、インストゥルメント用の新しいマイクロフォンモデリング・プラグイン、S-57 M(SM57)、S-421(MD421)、S-121(R-121)などのライセンスも付属となります。
VMSの既存ユーザーはもともと付いてきたプラグインが永久に利用できるライセンスとなっているので、今後新しいプラグインを使用したい場合は、個別に購入することになるかと思います。
Everything Bundleは月額$24.99、年間契約$179.88になりますが、代理店のM.I.D.での取り扱いはできませんので、VRSユーザーの1年間の無償バンドル・ライセンスが切れて継続したい場合には、ユーザー自身で本国ページで決済が必要になります。
ここまではVRSの紹介でしたが、続いての新製品はRAVENのデスクです!サイドパネルのRAVEN文字がなんともかっこいいわけですが、MTI 2のディスプレイを2枚セッティングできる専用のデスクとなっています。またコントロール用にSlate Controlが搭載されています。ちなみに、このコントローラーはこのデスク専用のコントローラのため、他での使用はできないそうです。
そして最後に、Rock oN AWARD 2017のControl Surface AWARDを受賞したRAVEN MTi2へ、スティービー竹本からトロフィーの授与。
Writer. Yasuda
Slate Digital
https://slatedigital.com/virtual-microphone-system-2/
記事内に掲載されている価格は 2017年1月21日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ