Neumannのブースはスピーカー中心の展示。それもそのはず、非常に堅実なサウンドチューニングをされたKHシリーズに新ラインが加わっています。
KH80DSPと呼ばれるこのモデルは、コンパクトながら最適なモニターが出来るように補正用のDSPを搭載しているのが特徴。
そのDSPは近日登場予定のNeumann Control Softwareによりリモート可能だということ。背面にUSBらしき端子があるのがそれと思われます。詳細はどのようになるのかわかりませんが、GUIを見る限りではGenelecのSAMのようなことが出来るのでしょうか?期待度はかなり高いソリューションですね。
更に通常では、EQのプリセットをいじれる程度の背面SWはこちらのような仕様に。プリセットされた補正カーブを利用するのか、先程のControl Softwareで設定されたパラメータを利用するのかの切替が出来るようになっていますね。OUTPUT LEVELの調整が可能なのもプロの現場としては使い勝手が良いのではないでしょうか。
単純にKHシリーズの最新作と言うだけではなく、新しい機能を盛り込んできた意欲作。ドイツでは放送局での採用実績の高いNeumannのスピーカー。要求の高い放送業務にも耐えうる高いテクニカルスペックが盛り込まれていますね。
サウンドのチューニング方向はクラシック向け、と言うよりアコースティックソース全般。テレビ局の収録車をターゲットに開発が行われていますのでマイクで拾ったサウンドを生々しく正確に再現する。狭い空間でも余計な響きを付加しないという美点を併せ持ちます。実はこの条件は日本のクリエイターのスタジオにはまる要素だと思っています。是非Rock oNに起こしの際にはそのサウンドを体感してみて下さい。その真面目さが分かるかと思いますよ。
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2017年1月21日 時点での価格となります。
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