NAMM 2017で の発表で個人的に興味深かったプラグイン「Structural Effects Fission」を実際に触る事ができました。Structuralとは「組み立て」の意味を持ちますが、そのまま直訳すると組み立て効果…?な感じになるかと思います。
実際にEventide社からThomas Longabaugh氏によるプラグインの解説を聞いてみましょう。
この説明によるとStructural Effects Fissionは、青の「Transient」部分と「Tonal」部分と2レイヤー構成にて成り立っている模様です。ざっくり分析するとTransientでは音の出だし頭の部分を調整でき、Tonalでは余韻部分などピッチも含め音色のエディットが可能です。それを真ん中の段「Structural Split」で青のゾーンと緑のゾーンの組み合わせ具合を調整する事ができます。
イメージをするならば、ギターサウンドで考えた場合、Transientでアタックの部分をタイトに仕上げ、Tonal音色部分をtremoloにし余韻をうねらせます。そうすると一変トレモロっぽいエフェクタに聞こえますが、アタックの部分がしっかり歯切れの良い所がなりつつ、余韻はトレモロ状態といった具合になるかと思います。この楽器のソースは他にもピアノ、ドラム、ボーカルなど様々なソースプリセットが用意されています。そして組み合わせは自由自在で、Split部分も無限大の設定があるかと思います。
まさにエフェクターの根本的な部分を自身の発想で演出できるような…?うまく表現ができませんが、そのくらい不思議なプラグインになっております。こんなプラグインあっただろうか?いや、無かったような…?と使い手によって全く異なるプラグインではありますので、是非興味ある方は確認していただければと思います。価格はUS:$199.00の予定。
Write. Yasuda
Eventide Structural Effects-Fission
http://www.eventide.com/
記事内に掲載されている価格は 2017年1月20日 時点での価格となります。
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