本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
namm2021

13
Jan.2021
REPORT
  • HOME
  • REPORT
  • 直前情報
  • SEQUENTIALがProphet-5 / Prophet-10(Rev 4)のデスクトップ・モジュール版を発表!

SEQUENTIALがProphet-5 / Prophet-10(Rev 4)のデスクトップ・モジュール版を発表!

20210113_SEQUENTIAL_1390_856

SEQUENTIALが本国サイトにて、Prophet-5ならびにProphet-10(Rev 4)のデスクトップモジュール版を発表しました!

1978年に発売されたProphet-5は昨年Rev4として復活し、生みの親であるDave Smith氏が「すべてのProphet-5の中で最高のProphet-5」と宣言し、過去の3つのリビジョンのサウンドをすべて再生することが可能なことでも大きな反響を呼びましたが、早くもモジュール版が登場したことに驚きが隠せません!

Prophet-5とは

Prophet-5

Prophet-5は1978年にSequential Circuitsから発売されたアナログ・シンセサイザーです。

Prophet-5が画期的であったのは、当時のシンセサイザーがモノフォニック(単音)しか出なかった時代に、5音ポリフォニック(和音)を実現したこと、さらに世界初のプログラマブルシンセよして40音色(後期のバージョンは120音色)メモリーできました。

多くのアーティストに愛用されたのは何より音作りの幅広さで、暖かみのあるパッドやストリングス、シンセベースなどから、オシレーターシンクを使用した存在感のあるリードサウンドや、ポリモジュレーションを駆使して複雑な倍音を合成することで金属的な音なども作ることもできました。

80年代を中心に多くのアーティストに愛用され、特に国内ではYMOや坂本龍一氏の作品で使われたことで有名です。

当時170万円という高価な値段であったにもかかわらず、発売終了の1984年まで7200台が販売されました。また生産時期によって3つのリビジョンが存在し、サウンドやフィルターの仕様などが異なることから、現在でも中古市場での人気も根強いシンセサイザーです。

気になる鍵盤付きモデルとの違いは?!

Prophet-5front01

P-10_front02

本国サイト情報を見る限り、音源部は鍵盤付きモデルと遜色ない仕様のようです。

オシレーター1ボイスにつき、純正のCEM3340 VCO2基を搭載、フィルターはボイス毎に4ポール・レゾナント・ローパスフィルターが用意されています。

そしてRev4に搭載されて話題を呼んだ[VINTAGE]ノブが、モジュールにも搭載されています!これはボイスごとのオシレーター、フィルター、エンベロープ、アンプの周波数や応答時間といった特性の微妙な差や変動が魅力あるサウンドを生む機能です。これによってボイスを構成する各セクションにリビジョンにより異なるランダムな変化を与えることができます!

さらにRev4のフィルターセクションに新たに増設された[REV]切り替えスイッチもあります!これによって本物のCurtisアナログVCOとフィルター(Rev3と同様)を使用して、3つのProphet-5リビジョン(Rev1、Rev2、Rev3)すべてが使用可能です。

またDave Rossumが設計した新しい2140ローパスフィルターは、元のRev1およびRev2で設計した2040フィルターと同じものです。Revスイッチを使用すると、2つのフィルター設計から選択できます。また元のProphet Rev1 / 2またはRev3にそれぞれ一致するようにフィルターエンベロープの形状と応答を調整します。

Prophet-5ならではのポリ・モジュレーション、さらにはユニゾン、グライドといった機能も搭載されています。

P-5Back

P-10_back
リアパネルにもUSB、MIDI、CV/Gateなどの入出力端子を備えており、こちらも鍵盤付きモデル同様、外部機材とのインターフェースにも優れています。

モジュール版の大きさは幅 : 52.70 cm x 奥行き :18.8 cm x 高さ : 7.62 cm となります。

鍵盤付きモデルは、幅 : 95.25 cm 奥行き : 41.6 cm 高さ : 12.4 cmとなりますので、スタジオや部屋のスペースの都合でよりコンパクトな方がいいという方には、モジュール版は新たな選択肢となることでしょう。

サウンドや価格、日本での発売時期なども気になるところです。

こちら1月18日からのNAMM 2021にて追加情報がアナウンスされるかと思いますので、ぜひご注目下さい!

NAMM2021_1390_428

関連記事

20201201_sequential_732_540
SEQUENTIAL Prophet-5 (Rev4)店頭展示を開始!
記事はこちら

20201006_sequential_i2
伝説の名機Prophet-5が、さらに進化したRev4となって復活!さらにProphet-10も発表!
記事はこちら

この記事、あなたの評価は?

記事内に掲載されている価格は 2021年1月13日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

NAB 2024 Day 4 : Audio-Technica
Audio-Technicaブースにはモータースポーツの収録に適したマイク、BPシリーズがレーシングスーツと共に展示されてます。中央のBP4027はステレオ仕様のショットガンマイクで、単一・双指向性に対応した高感度ユニッ [……
NAB 2024 Day 4 : Sonnet Technologies
Sonnet Technologiesブースには、Thunderbolt 5 eGPUの看板が!Thunderbolt 5は”双方向80ギガビット/秒(Gbps)の帯域幅を実現し、Bandwidth Boos [……
NAB 2024 Day 4 : Cerevo
Cerevoブースには新商品であるFlexTall Proの姿が!FlexTall Proは有線・ワイヤレスに対応したタリーランプで、有線の場合はEthernetによるPoEに対応。ワイヤレスの場合はランプ1台を親機とし [……
NAB 2024 Day 4 : WavesLive
2024NAMMショーでも話題になったオールインワンのプラグイン・エフェクトラック、WavesLive SuperRack LiveBoxの実機をLawoブースで確認することができました。背面の端子類を確認できたのは、こ [……
NAB 2024 Day 4 : 3PlayMedia
NAB 2024のIT系の企業が集まるWest Hallで面白いソリューションを展開しているメーカーが有りましたのでご紹介したいと思います。その名もAI DUBBING。メーカーは3PLAY MEDIAという会社。 ht [……
NAB 2024 Day 4 : SENNHEISER
ゼンハイザーは、ロケーション用のマイク、ワイヤレスといった製品を中心に展開。その一角には、もちろんNEUMANNも。さらには、グループの一員となったMERGINGの姿もありました。 Neumannコーナーでマイクは別の場 [……
NAB 2024 Day 4 : Salsa Sound
IBCでもレポートをお届けしたSalsa Sound。汎用PCベースで、MPEG-Hのエンコードの出来るこのアプリケーションですが、MPEG-Hのオブジェクト性と同様の考え方で、同時に5.1chと2ch、更には、ナレーシ [……
NAB 2024 Day 3 : GB labs
海外レポートでも毎回取り上げているエンタープライズ向けNASのメーカーGB labs。汎用性の高さとその高速性で国内でも多くの導入の見られるNASサーバーの一つです。そのGB labsの最新ソリューションであるNebula NASをご紹介し…
NAB 2024 Day 3 : Fraunhofer
MPEG-Hが、世界の放送局、日本の放送局でも次世代放送規格として採用が決まり始めたFraunhofer。NAB 2024ではその最新情報を聞くことが出来ました。
NAB 2024 Day 3 : Neutrik
コネクターのリーディングカンパニーNeutrik。XLRのケーブルはもちろんTSR、スピコン、パワコン、イーサコンなどいたるところでお世話になっている同社からDanteのInterfaceが登場しました。 ラインナップは [……
NAB 2024 Day 3 : AJA
アメリカ製にこだわるAJA。新製品では有りませんが、NABの会場でも各社の採用が目立つNDIの製品がありますので、ご紹介したいと思います。 こちらがその製品。AJA Bridge NDI 3Gとなります。3G-SDI信号 [……
NAB 2024 Day 2 : Vizrt
Rock oNレポートでは初登場となるVizrt。なぜこのメーカーを取り上げるのかというと、Rock oN Awardも獲得しているNDIの開発メーカーであるNewtekを買収し、傘下に収めたため。Vizrtの一部となったNDI、そしてTr…
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company