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Jan.2021
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SEQUENTIALがProphet-5 / Prophet-10(Rev 4)のデスクトップ・モジュール版を発表!

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SEQUENTIALが本国サイトにて、Prophet-5ならびにProphet-10(Rev 4)のデスクトップモジュール版を発表しました!

1978年に発売されたProphet-5は昨年Rev4として復活し、生みの親であるDave Smith氏が「すべてのProphet-5の中で最高のProphet-5」と宣言し、過去の3つのリビジョンのサウンドをすべて再生することが可能なことでも大きな反響を呼びましたが、早くもモジュール版が登場したことに驚きが隠せません!

Prophet-5とは

Prophet-5

Prophet-5は1978年にSequential Circuitsから発売されたアナログ・シンセサイザーです。

Prophet-5が画期的であったのは、当時のシンセサイザーがモノフォニック(単音)しか出なかった時代に、5音ポリフォニック(和音)を実現したこと、さらに世界初のプログラマブルシンセよして40音色(後期のバージョンは120音色)メモリーできました。

多くのアーティストに愛用されたのは何より音作りの幅広さで、暖かみのあるパッドやストリングス、シンセベースなどから、オシレーターシンクを使用した存在感のあるリードサウンドや、ポリモジュレーションを駆使して複雑な倍音を合成することで金属的な音なども作ることもできました。

80年代を中心に多くのアーティストに愛用され、特に国内ではYMOや坂本龍一氏の作品で使われたことで有名です。

当時170万円という高価な値段であったにもかかわらず、発売終了の1984年まで7200台が販売されました。また生産時期によって3つのリビジョンが存在し、サウンドやフィルターの仕様などが異なることから、現在でも中古市場での人気も根強いシンセサイザーです。

気になる鍵盤付きモデルとの違いは?!

Prophet-5front01

P-10_front02

本国サイト情報を見る限り、音源部は鍵盤付きモデルと遜色ない仕様のようです。

オシレーター1ボイスにつき、純正のCEM3340 VCO2基を搭載、フィルターはボイス毎に4ポール・レゾナント・ローパスフィルターが用意されています。

そしてRev4に搭載されて話題を呼んだ[VINTAGE]ノブが、モジュールにも搭載されています!これはボイスごとのオシレーター、フィルター、エンベロープ、アンプの周波数や応答時間といった特性の微妙な差や変動が魅力あるサウンドを生む機能です。これによってボイスを構成する各セクションにリビジョンにより異なるランダムな変化を与えることができます!

さらにRev4のフィルターセクションに新たに増設された[REV]切り替えスイッチもあります!これによって本物のCurtisアナログVCOとフィルター(Rev3と同様)を使用して、3つのProphet-5リビジョン(Rev1、Rev2、Rev3)すべてが使用可能です。

またDave Rossumが設計した新しい2140ローパスフィルターは、元のRev1およびRev2で設計した2040フィルターと同じものです。Revスイッチを使用すると、2つのフィルター設計から選択できます。また元のProphet Rev1 / 2またはRev3にそれぞれ一致するようにフィルターエンベロープの形状と応答を調整します。

Prophet-5ならではのポリ・モジュレーション、さらにはユニゾン、グライドといった機能も搭載されています。

P-5Back

P-10_back
リアパネルにもUSB、MIDI、CV/Gateなどの入出力端子を備えており、こちらも鍵盤付きモデル同様、外部機材とのインターフェースにも優れています。

モジュール版の大きさは幅 : 52.70 cm x 奥行き :18.8 cm x 高さ : 7.62 cm となります。

鍵盤付きモデルは、幅 : 95.25 cm 奥行き : 41.6 cm 高さ : 12.4 cmとなりますので、スタジオや部屋のスペースの都合でよりコンパクトな方がいいという方には、モジュール版は新たな選択肢となることでしょう。

サウンドや価格、日本での発売時期なども気になるところです。

こちら1月18日からのNAMM 2021にて追加情報がアナウンスされるかと思いますので、ぜひご注目下さい!

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記事内に掲載されている価格は 2021年1月13日 時点での価格となります。

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