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01
Dec.2017
Rock oN
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FOSTEX NF01R Review 【Vol.6】 ~ meets ~ 関口シンゴ ~

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第一線で活躍するクリエイターがNF01Rをレビュー。6回目を迎えた今回は、コンポーザー/プロデューサーとしても活躍中のギタリスト 関口シンゴ氏。様々なジャンルのプロジェクトをこなす関口氏が独自の目線でNF01Rを語ってくれました。

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1:マイスタジオのモニターセッティング、ルームアコースティックなど、制作環境へのこだわり部分を紹介ください。

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自分でアコースティックギター等の録音も行うので、壁がしっかりしていて、遮音性が高い物件を選びました。周囲の環境も比較的静かな場所なので集中して作業ができます。時々飛行機や緊急車両の通過待ちはありますが(笑)

反射音を抑えるためにスピーカーの後ろの壁に吸音材を貼ることをしていますが、特にこだわった部分はカーテンを2重にしている事かな?反響を抑えるために色々と工夫している中で、カーテンやカーペットの重要性に気がついたのですが、カーテンについては2重にすることで理想的な環境になりました。部屋に大きな出窓があるのでミックス作業の時は2枚しっかり閉め、作曲する時などは気分を変えて外の景色が見えるように開けたりしています。

スピーカーの設置についても、以前はテーブルに直置したりしていた事もありましたが、どうしても振動がテーブルに伝わってしまって不要な鳴りが生じていました。スタンドに設置するようになってスピーカー本来の出音が引き出せる様になったと思います。

2:現在の活動におけるモニタースピーカーの存在と必要性を教えてください。

自分が制作している音がどのような状態なのかを正確に判断する必要があります。そのためにはスピーカーがクリアであることが大事ですね。一般的なオーディオ用のスピーカーは音を楽しんで聴くためにチューニングされているので、その環境では良い音だと思っても、違う環境で聴いた時には全く違う音楽になって聴こえてしまう事さえあります。

クリアに鳴ってくれるモニタースピーカーで制作すると、その差を少なくすることができます。モニタースピーカーで細かな所まで詰めて制作した音はホールで大音量で鳴らした時にも違和感がありませんでした。ヘッドホンだけで制作した事もありましたが、特に大音量で出した時には違いが大きいと感じます。

3:NF01Rをご試聴頂いての感想を教えてください。

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低域が明確に聴こえ、音圧もしっかり感じられました。自分がモニタースピーカーで重要だと思っているクリアである事がしっかりと実現できていますね。しかもモニターとしてだけでなく、普通に音楽再生を楽しむ用途でも十分に使用できると思いました。様々なジャンルの音楽を鳴らしても破綻することがなく、スピーカーとしての芯がしっかりしているから出来ていることだと思います。そして見た目以上に重い!スピーカーの部分とアンプの部分が箱として完全に独立している構造のためですが、スピーカー自体で不要な共振や反射を極力させないとためであり、しっかりと考えて作っている証だと思います。

4:ご自身の制作環境においてNF01Rを活用するとしたら?

ディレイやリバーブを多用するのですが、特に残響の切れ際にこだわっています。NF01Rはその部分のチェックにも非常に優れていました。切れ際の処理如何でビートが全く違ったものになってしまいます。制作者としては自分の作ったものがリスナーにそのまま届いて欲しいと思っているので、とても微細な部分ではあるのですが正確に聴き分けながら作り込みたいんです。NF01Rならそれが実現できますね。

また、色々なジャンルのミュージシャンと仕事をする機会が多い事もあって、多様な音楽を聴くのですが、これまでは制作とリスニングでスピーカーを分けていました。NF01Rを導入してからはリスニング目的でも使用することが増えたので、自分の中に定点ができました。NF01Rの前で聴く音が自分の判断基準として確立する事ができたのは大きいです。

5:多様なユーザーへNF01Rを使う上での提案をお願いいたします。

IMG_1777今はストリーミングサービスも普及してきて、色々なジャンルの音楽を聴ける状態なので、作り手側にも自分の中にサウンドの芯(基準)が必要だと思います。NF01Rはその芯となりえるモニタースピーカーですね。また音は空間がある所で聴いたほうが奥行き感が判断しやすいと思います。自分がヘッドホンのみで制作したものは平坦になりがちですね。ダイレクト感はありますが、奥行きとか空気感が無くなっちゃっている事が多いんです。やはりスピーカーでしっかりと音を出して制作するべきだと思います。

それに所有欲を満たしてくれる事も大事です!私はギタリストなのでギターにはこだわりがありますが、特にネックにこだわっていて、一見同じ様な見た目でも、ザラついた質感や感触が「やはりコレだな!」というしっくりくる感じがあるんですよね。NF01Rはスピーカーですが、箱や表面のバッフル板の仕上げとかがギターに通じるものがあって所有欲が満たされました!皆さんにもぜひ聴くだけはなく、触れた時の感触も楽しんで欲しいですね(笑)

プロフィール

関口シンゴ

shingosekiguchi_artistphotoギタリスト、コンポーザー、プロデューサー。

楽曲制作からレコーディング、ミックスまでを自らこなすマルチクリエイター。
ジャズ、ソウル、ロック、ポップスなどを独自のセンスで解釈した音作りが世界中から賞賛される。

2009年、Shingo Suzuki(B.)、mabanua(Dr.)と共にバンドOvall (オーバル)として活動、バンド名義でのアルバムリリース前にも関わらず朝霧JAM 2009に出演、緊張感とピースフルな空気が共存するパフォーマンスで場の空気を一変させオーディエンスから「今年のベストアクト!」という声が多数挙がった。

その後FUJI ROCK FESTIVAL、SUMMER SONIC、RISING SUN、GREENROOM、SunSet Liveなど様々な大型フェスに出演し注目を集める。

2014年、「関口シンゴ」名義でソロ活動を開始。
アルバムリリース前にも関わらずSunSet Live、GREENROOM CAMP、中州JAZZ、APPI JAZZY SPORTなど数多くのフェスに出演。
また、スウェーデンより招聘されウメオでライブを敢行。
老若男女問わず地元のコアな音楽ファンから拍手喝采を浴び大成功を収める。

2015年、初のソロアルバムをビクターよりリリース。

プロデューサー、ギタリストとしてChara、秦基博、矢野顕子、柴咲コウ、藤原さくら、渡辺シュンスケ (Schroeder-Headz)、Azumi、YOSHIKA、カコイミク、BENI、あいみょん、Kie Katagi (jizue)、Wouter Hamel、Shing02、福原美穂、SOUR、ヤセイ・コレクティブ、さかいゆう、Hiro-a-key、Monicaなどをサポート。
また、docomo (カンヌ国際広告祭で3部門入賞)、資生堂、リクルート、東急プラザ、文部科学省、みつばち保険、MITSUBISHI、Van Houten、GIBSON、BESS、ハピネットなどのCMやJ-WAVEのジングル楽曲制作など各方面で活躍。また、CHMUS、PATRICK、ORIGINAL GRAINなどのアパレルブランドの雑誌やパンフレットなどメディアにも登場。

http://shingosekiguchi.com/

  • FOSTEX
    NF01R (1Pair)

    ¥98,000 (本体価格:¥90,741)

    4,900 ポイント還元

    NF01Rをよりよく知る記事

    記事内に掲載されている価格は 2017年12月1日 時点での価格となります。

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