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ーーー 簡単な自己紹介をお願い致します。
こんにちは! シンガー、作家のelleyと申します。
J-POP、K-POPなど様々なアーティストへの楽曲提供、コーラスやガイドボーカル歌唱のサポートなど、色んな活動をしております。この度はオファー頂いて有難うございます、宜しくお願い致します!
ーーー スタジオのこだわっているポイントを教えてください。
私は自宅でスタジオを作っているのですが、生活スペースと作業スペースが一緒になっており、スタジオと呼ぶより、お部屋の中に作業スペースを少し作っている感じです。お部屋が縦長の形をしていて、それを半分に分けるイメージで使用しております。
なので一番大事にしているポイントは、基本作業スペースと生活スペースはきっちり使い方を分けて、作業スペースでは作業以外のことはしないことです。お仕事をする場所と生活をする場所が一緒になってしまうと、切り替えが難しくなると感じたからです。なので、作業しながら机の前で何かを食べたり、作業以外の、例えば趣味の動画を見たりすることもなるべくしておりません。逆に、生活スペースで作業をすることもなるべくしておりません。
また、空間が十分ではなく防音ブースは設置しておりませんが、吸音は気をつけております。私は歌の収録をすることがとても多いので、なるべくキレイなヴォーカルデータを作れる環境にしたいというのが大事なポイントでした。そのため、作業空間に色々吸音できる素材を配置しております。
ーーー 自分にとって欠かせない機材たちとその理由を教えて下さい。
マイク
sE Electronics SE2200aⅡ
今は生産完了になったのですが、以前実際何本かマイクのテストをして、自分の声に合うマイクを選んでもらい、ずっと使っております。
プリアンプを使用していないため、オーディオインターフェイスに直接つなげて収録を行います。
オーディオインターフェイス
RME Babyface Pro FS
以前Focusrite Scarlette 2i2を使っていたのですが、初めて入った印税で自分へプレゼントしよう!と思って購入しました。
録り音も、スピーカーで流れる音もクオリティーが上がり、もっとクリアで生き生きした音になりました。
実際歌のデータを納品したら、何人かご依頼主の方で「音良くなりましたね!」と気づいてくださった方々がいらっしゃって嬉しかったですね。
モニタースピーカー
YAMAHA MSP5
定番なスピーカーであまり大きな歪曲のない音を聞かせてくれるスピーカーだと思っております。
マスターキーボード
Native Instruments Komplete Kontrol s88 mk2
トラックを制作したり打ち込みをする時に使用します。子供の時クラシックピアノを習っていたこともあり、鍵盤が少ないとなぜか少し気持ちが落ち着かなく、88鍵の鍵盤にしております。タッチも本当のピアノみたいで、大好きな鍵盤です!
ーーー スタジオでの普段のワークフローを教えてください。
私は作業によって使用するDAWを分けておりまして、ヴォーカルを収録する時はPresonus Studio One、トラックを作ったりミックスをする時はApple Logicを使用します。
DAWに入門する時初めて触ったソフトウェアがLogicだったので、基本的に細かい作業をする時はLogicの方が扱いやすいですが、Studio Oneは収録もオーディオの編集も便利で、効率よく作業することができると感じ、そのような使い分けになりました。
私はヴォーカルの収録やトップラインの作業が多く、マイク sE Electronics SE2200aⅡ をオーディオインターフェイス RME Babyface Pro FS に接続し収録を行います。
トップラインも歌いながら入れて行くタイプなので、ヴォーカル収録と基本のフローに変わりはありません。
リモートでのコライトのワークフロー
リアルタイムでコミュニケーションを取りながらコライト作業をすることもあれば、遠隔でデータのやり取りをメインにコライトする時もあって、私は後者の方が多いです。
遠隔でのコライトフローは以下のような感じが多いです。
①:お題と作りたい楽曲のイメージをコライトチームで軽く話し合い、大きな方向性を決めたら、トラックメイカーさんにトラックを制作して頂きます。基本的にトラックはトラックメイカーさんが私より遥かに技術的にもセンスも素晴らしいので、信じてお任せしています。
②:お題を念頭に置いて、頂いたトラックがもっとカッコ良く活きてくるトップラインを考えます。なるべくお題に合わせますが、違う方向性の方がカッコいいと思ったら果敢に冒険する時もあります。複数人トップライナーがいる時は、皆で出したアイデアを聞いて混ぜる作業が追加されます。
③:仮歌詞をつけます。
④:歌入れをします。コーラスワークもここで入れます。
⑤:歌のイメージのラフミックス、素材、歌詞カードのデータをトラックメイカーさんにお戻しします。
⑥:ミックスやラインで気になるところがあったら直して、完成させます。
ーーー スタジオの現在の課題、将来的にグレードアップしたい事や導入したい機材など があれば教えてください。
お部屋の中に作業スペースを置いている今の感じでは、機材を置ける場所もできることも限られてしまうので、大きな変化を作るのは厳しいかもしれませんが、希望としてはまず録り音のクオリティーを上げて行きたいと思っております。なので近いうちの目標は、新しいマイクやプリアンプの導入ですね!
遠い目標をいうと、引っ越して防音ブースを置けるようなお部屋に住むことです。
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記事内に掲載されている価格は 2024年6月5日 時点での価格となります。
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