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12
Aug.2022
HOW TO

今シブ~今こそ渋谷でイマーシブ~ モニタースピーカー選び編

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みなさん、前回のスタンド編はいかがだったでしょうか?ご自宅やスタジオでのDolby Atmosの制作システム導入が具体的にイメージできて来たのではないでしょうか。
今回はモニタースピーカー編をお届けいたします。数あるプロダクトの中から、Rock oNで実際に聴きながら予算別に選出してみましたので是非参考にしてみて下さい。

まず初めにDolby Atmos用のモニタースピーカーを選ぶ際に7.1.4chの場合はモニタースピーカーはすべて同じモデル、サイズ、パワーが推奨されています。全てのモニタースピーカーを統一することで、スピーカーとの距離や出力レベルの調整が揃えやすく理想的な環境が整え易いからです。ですが、恐らくこの記事をお読みの皆様の中には既にステレオ用のモニタースピーカーを持っていらっしゃる方が多いかと思います。ステレオ環境と、Dolby Atmos環境とで使い分けをされるという方もいらっしゃると思いますので、あくまで推奨は全モデル揃えることですが、ステレオ用に1ペア、Dolby Atmos用に1セットとしてご検討頂いても良いかと思います。
それでは実際にモニタースピーカーをピックアップして、組み合わせと、そのメリット、デメリットをご紹介していきましょう!

YAMAHA MSP3A /「MSP3」の後継機種/ 2way バスレフ型パワードスピーカー

サイズ:144(W)× 236(H)× 166(D)mm
重量:3.6kg
価格(1本)(1本):¥17,380(税込)
11本の参考価格:¥191,180(税込)

必要となるブラケット、クランプ
■YAMAHA BMS-10A

まず小型で且つコスト的にも魅力なYAMAHA MSP3で11chの構成を練ってみます。前回のスタンド編で述べましたが、クランプやアームにモニタースピーカーを設定する場合専用の取り付けブラケットが必要な機種がありますが、このMSP3はまさにそれです。YAMAHA BMS-10A というブラケットが必要になります。MSP3の取付場所は底面に2点のねじ穴があり、そこにYAMAHA BMS-10Aを取り付け、クランプ(に着けたスピゴットの先の3/8インチネジ)と接続します。なおスピーカー自体の機能は非常にスタンダードです。EQ補正、ディレイやレベル調整は対応しているI/OやDolby Renderのアプリ上で行う必要があります。
コスト的に魅力的で且つサイズもコンパクト、安心できるサウンドクオリティなので、最初のチョイスとして良いと思います。

メリット:低コスト、コンパクト

デメリット:専用のブラケットを選ぶ必要がある

YAMAHA
MSP3A(1本)
¥20,900
本体価格:¥19,000
314ポイント還元

Focal Alpha Evo 50 / 汎用性と高性能を提供するアクティブ 2ウェイ・ニアフィールド・モニター・スピーカー

サイズ:228(W)× 310(H)× 239(D)mm
重量: 5.95kg
価格(1本):¥31,900(税込)
11本の参考価格:¥350,900(税込)

必要となるブラケット、クランプ
■TRIAD-ORBIT IO-LCK
■TRIAD-ORBIT IO-SPKR(日本発売待ち)

ややサイズが大きくなり、本体の重量もあるので、クランプでの取り付けは注意が必要になります。ですがサイズが大きくなる分、中域、低域の再生レンジも広がり、低価格ながらも充実した環境を構築することができるかと思います。なお本製品の注意点は、ネジの取り付けが背面にあります。その為スタンドや、パイプでの取り付けの際は、スピーカー本体がスタンド当たってしまうことがあり、やや工夫して取り付けをしないと角度も自由にできないのが難点です。(底面にネジ止めできる方が、設置位置の自由が効く、しかし重さによる負担も大きくなるので、強固なクランプが必要)また本体サイズが大きくなる分、部屋の天井高さなどもしっかり考慮しなければならないので、これも注意点が必要になります。

メリット:低コストながらもレンジは広い

デメリット:設置位置に工夫が必要、部屋の寸法を測っておく必要がある

Focal
Alpha Evo 50 1本
¥46,200
本体価格:¥42,000
693ポイント還元

Focal SHAPE 40 / 二つのラジエーター、新開発のウーファー/ツイーターを搭載

サイズ:161(W)× 257(H)× 200(D)mm
重量:5.0kg
価格(1本):¥60,500(税込)
11本の参考価格:¥665,500(税込)

必要となるブラケット、クランプ
■9.SOLUTIONS セイバークランプ with ソケット
■GINICHI GP0069 5/8インチアダプタースピゴット

先ほどのAlpha Evoに続いて、同ブランドのSHAPE40は上品なサウンドに加えて、非常にコンパクトなサイズ感が魅力的です。SHAPEシリーズは底面にブラケットの取り付けが可能になり、設置面でも専用のスタンド編で紹介した9.SOLUTIONS セイバークランプ with ソケットとGINICHI GB0069があれば本体に直接取り付け可能。非常にフレキシブルに取り付けができるのがSHAPE40の魅力的な要素かと思います。また底面の取り付けだけでなく、背面にもブラケット取り付けのねじ穴がありますので、トラスやスタンド以外の壁への取り付けも検討することが可能です。臨機応変に設置位置が決められるのは大きなポイントかなと思います。

メリット:小型で取り付けが容易に行える、必要パーツが少ない

デメリット:
・ややスピーカー重量あるため、設置にはご注意ください。
・背面のEQ調整はクリック式ではないため、基本フラットに固定するのがオススメ

Focal
SHAPE 40 (1本)
¥69,300
本体価格:¥63,000
1040ポイント還元

IK Multimedia iLoud MTM / 付属のARC測定マイクによる自動音場補正が可能な高解像度のコンパクト・リファレンス・モニター

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サイズ:130(W)× 264(H)× 160(D)mm
重量:(1本あたり): 2.5kg(スピーカー+フット)
価格(1本):¥61,600(税込)
11本の参考価格:¥677,600(税込)

必要となるブラケット、クランプ
■9.SOLUTIONS セイバークランプ with ソケット
■GINICHI GP0069 5/8インチアダプタースピゴット

コンパクトだけれどもレンジは広い、そしてで今シブセットとして渋谷店に展示中のNEUMANN KH80 DSPや前述のFocal Shape40と同じく底面にマイクネジがあるので取付けも簡単。非常にフレキシブルに設置が可能なモデルになっております。しかも本体の重量もあまりないので、天井への設置も気軽にできるのではないでしょうか。さらにiLoud MTMは専用のARCマイクを使用し、スピーカーの補正も可能。また本体の背面で、ハイパスフィルターも搭載しているので、サブウーファーとのクロスオーバー設定なども行える点は魅力的です。価格は11本揃えると70万弱ぐらいと少しお値段が張りますが、使い勝手面で考慮すれば非常にメリットの多いモニターではないかなと思います。

メリット:
・小型で取り付けが容易に行える
・必要パーツが少ない

デメリット:マイクでの補正機能はあるが、サラウンド対応になっていないため、1本日行う必要がある。(サラウンドシステムでの設定は非対応)

IK Multimedia
iLoud MTM(1本)
¥69,300
本体価格:¥63,000
1040ポイント還元

GENELEC 8320APM / SAMシステムにより、モニターの精度が飛躍的に向上する、今最も最先端を行く柔軟なモニタリング・ソリューション

サイズ:151(W)× 242(H)× 142(D)mm
重量:3.2 kg (1台)
価格(1本):¥77,000(税込)
11本の参考価格:¥847,000(税込)

必要となるブラケット、クランプ
■9.SOLUTIONS セイバークランプ with ソケット
■GINICHI GP0069 5/8インチアダプタースピゴット

おすすめのソリューション
●8300-601 (GLM 2.0キット)

小型でかつパワーもあるモニターといえばGENELEC 8320シリーズ。本製品は小型ながらも取り付けも容易で、底面にマイクネジ径で、いわゆる通常のマイクスタンドなどでも設置が可能です。もちろん壁や天井に取り付けがさらに83xxシリーズはDSPが内蔵されており、GLMによるモニターの補正もアプリケーションにて制御が可能です。そして何よりGLMのアプリでも11ch + サブウーファーもLANでカスケード(LAN HUBは使用NG)していくことで、全て認識され、しっかりと1本ずつ測定をすることが可能です。かなり理想的なイマーシブ環境を整えれるのは非常に魅力的ではないでしょうか。お値段は少々張りますが、理想的で且つパワフルな今シブ環境を組み立てれるでしょう!ちなみにグレー、LAWカラー塗装無しのシルバー色、ブラック、ホワイトとカラーバリュエーションもありますので、お部屋の色合いにも合わせてオーダー可能です

メリット:
・小型で取り付けが容易に行える
・必要パーツが少ない
・GLMに対応したサブウーファーのラインナップもあるため揃えやすい

デメリット:お値段少々張ります

GENELEC
8320APM(1台)
¥92,400
本体価格:¥84,000
4620ポイント還元

NEUMANN KH80 DSP / KHシリーズ初となるDSPを搭載、4インチ+1インチ、120W+70Wの高効率アンプ

サイズ:154(W)× 233(H)× 194(D)mm
重量:3.4kg (1台)
価格(1本):¥71,500(税込)
11本の参考価格:¥786,500(税込)

必要となるブラケット、クランプ
■9.SOLUTIONS セイバークランプ with ソケット
■GINICHI GP0069 5/8インチアダプタースピゴット
■NEUMANN LH 61

おすすめのソリューション
●KH 750 DSP D G
●MA 1
●Monitor Alignment Kit 1

こちらも小型ながらもパワフルで且つワイドレンジなサウンドが特徴です。当店でもサウンドに関しては評価も高く、音楽用途に限らず、MAや効果音系などで活躍されている方でも愛用されているモニタースピーカーとなっております。取り付けも専用ブラケットを駆使すれば、比較的フレキシブルに取り付けも可能で、設置に困ることも少ないかと思います。なお本製品にはDSPが内蔵しており、NEUMANNから出ている補正用のマイク「MA-1」を導入すれば、スピーカーの測定、調整が可能です。ただし、現時点では複数スピーカーの認証が行えず、ステレオでの補正のみになっているので、今後のアップデートが待ち遠しいです。

メリット:
・小型で取り付けが容易に行える
・必要パーツが少ない
・GLMに対応したサブウーファーのラインナップもあるため揃えやすい

デメリット:お値段少々張ります

NEUMANN
KH 80 DSP 1本
¥76,230
本体価格:¥69,300
0ポイント還元

サブウーファーについて

サブウーファーにはNEUMANN KH750 DSPやGENELEC 7350APMスマートサブウーハーなどのトータルソリューションで展開されているものと、他のスピーカーとも組み合わせられる汎用性の高いものがあります。同一ブランド/同シリーズが望ましいとされていますが、再生させる周波数帯域が狭いためモニタースピーカーほどサウンドの違いは出ないため、まずはご予算と用途に合ったものを選ばれると良いと思います。Rock oNでは相性など含めトータルでご提案しますので、ぜひご相談ください!

YAMAHA
HS8S
¥58,300
本体価格:¥53,000
530ポイント還元
KRK
S8.4
¥59,070
本体価格:¥53,700
886ポイント還元
KRK
S10.4
¥76,780
本体価格:¥69,800
1152ポイント還元
Presonus
Eris Sub8
¥26,400
本体価格:¥24,000
1320ポイント還元
JBL
LSR310S
¥99,000
本体価格:¥90,000
1485ポイント還元
GENELEC
7350APM
¥198,000
本体価格:¥180,000
9900ポイント還元
NEUMANN
KH 750 DSP D G
¥257,400
本体価格:¥234,000
2574ポイント還元

いかがでしたでしょうか?今回は定番と呼べるものの中からRock oNスタッフが実際に聴いてみて、また価格と見比べながら選定いたしました。普段のステレオ領域でのモニタースピーカーを選ぶ際はそこまで重さは意識されないと思いますが、Dolby Atmosのシステムを組む場合はトップを意識してサイズと重量も重要なファクターになってきます。使われている筐体の素材によっても重量が異なりますのでその辺りも良く調べて御検討頂けますと幸いです。さて、次回はシステムの要とも呼べるオーディオインターフェースの選び方をお伝えいたします。ぜひご期待ください

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20220623_Neumann_i

記事内に掲載されている価格は 2022年8月12日 時点での価格となります。

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