Decker’s DreamやKIJIMIなど目が覚めるようなアナログポリフォニックのハイエンドシンセサイザーを作る東京のメーカーBlack Corporationがまたしても、レア・シンセインスパイアな新作を披露!今回はなんとイタリアンポリフォニックシンセ「ELKA SYNTHEX」から着想し、現代版に昇華させたXERXES。
全2作に引き続き今回も8ポリフォニックでポリフォニックアフタータッチ対応。MPE対応機種のROLI SEABOARDシリーズやLinnstumentなどで演奏すると本領を発揮します。構造はとてもシンプルで、オアラメーターのモジュレーションは主にベロシティやアフタータッチのダイナミクスとエンベロープ、そしてLFOで行います。またPWM(パルス幅変調)とPAM(パルス振幅変調)とリングモジュレーションが用意されています。
肝心のサウンドですが、皆さんELKA SYNTHEXの音って聞いたことあります?音作りによってはかなり荒々しい音でパッドやリードも良い塩梅で毛羽立ってひび割れたような音がします。最近のエフェクトでいうとハーシュな感じとでもいいますか。それに比べこのXERXESは最初に思想した時良い感じのブラス系のパッドの音だったんですが、とてもクリアなサウンドでした。ここで重要になるのが「Drift」というパラメーターでこれを調整すると非常に良い塩梅にサウンドにスパイスがかかりました。かなり欲しいです!
現在価格は未定で、おそらく半年後くらいにリリースできるかもという事でした。これは期待して待ちましょう!
そしてこちらは3月に発売できそうというKIJIMIです。1970年代後半にフランスで製造された超絶激レアなポリシンセRSF Polykobolにインスパイアされた製品。こちらはXERXESとは対照的に大きなモジュレーションマトリックスがポイント。同じく8ボイスのアナログ・ポリフォニック・シンセサイザーです。
こちらはお馴染みDecker’s Dream。名前から分かる通り、Blade Runner → VANGELIS → YAMAHA CS-80という事であのアナログシンセに影響を受けています。すでにHans ZimmerやAphex Twinなど数々のシンセ著名人がラブコールを送る一品。Linnstrumentとの相性は抜群です。
日本でも海外でも必ずどこかで会うボブさん。
Black Corporation
https://www.deckardsdream.com/
Writer:渋谷
記事内に掲載されている価格は 2019年1月26日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ