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じわじわと問い合わせの増えているマイク。それがSHURE SM7Bです!
ビートボクサーをはじめ、ゲーム実況、Youtubeなどでも使用されている動画が多くみられているため気になられていた方も多いのではないでしょうか?
渋谷店も展示機導入しました!実際に聞いてみたのですが、これは、ぜひSM58を使っている方に試していただきたい!と思いました。もともとナレーション向けのマイクではありますが、昨今では歌モノボーカル収録の選択肢の一つとしても人気が出てきています。
実は、あのマイケルジャクソンのアルバム”スリラー”でもボーカルRECで使用していた!といったお話まであったり。その理由はどうして?といったところを取り上げてみたいと思います!
背面つまみにはローカットおよびミッドのブースト設定があります。
設定方法は下記イラスト参照ください。
SM7Bの特徴
まず、このマイクの特徴からご紹介していきます。
1、ダイナミックマイクの中でも広くフラットな音響特性を持っているが、SMシリーズならではの音圧感も同時に持ち合わせている
コンデンサーマイクと比較し、ダイナミックマイクは周波数特性が狭くなる傾向にありますが、SM7Bは50Hzから10kHzまで比較的フラットな特性です。
そのため、SM58と比較し特に高域を捉えるためセリフやボーカルの明瞭度がアップします。
とはいえ、SMシリーズならではの音圧感のある質感も同時に持ち合わせているので物足りないといったこともありません。
2、ボーカルやナレーションの近接収音時でも突発的なブレス・ノイズに対する保護対策を追加する必要がまったくない高性能なポップ・フィルタを搭載
ウィンドスクリーンは大と小の2種類同封されています。画像は小の方です。
またスペック表記にはありませんが、ダイヤフラムの位置がハンドヘルドタイプのSM58などと比べるとグリルから距離が離れているため、口を近づけて発声しても歪みにくいという特徴もあります。
下の写真の通り、ダイヤフラムまで十分な距離があります。
特にビートボクサーを始めとするマイクを近づけて演出する技法の場合に有効で、これまでSM58で収録していたかたにぜひ試していただきたいです。
3、電磁ハム・ノイズに対する遮蔽性があるため、コンピュータ・モニターによって生じる放送干渉をシャットアウトすることが可能
PCベースでの放送や収録時にノイズが混入されるといったことがある方に最適です。
ゲーム実況などに最適ですね。
こんな方に使ってもらいたい!
いままでSM58を使っていて、よりクオリティーを高めたい方。
通常、解像度を高くとるならばコンデンサーマイクを選択する場合が多いですが、ジャンルや求めているイメージによっては、中域にフォーカスするSM58ならではの圧のある質感が有効な場合があると思います。
また、低域が持ち上がる近接効果を狙って使用されている方もいると思います。この質感は残しながらも、もう少し解像度を上げたい!という方にバッチリです。
近接効果とはこちらの動画を参考ください!
SM58の近接効果は悪い事?(SHURE公式動画から引用)
動画配信などPC機器と連動してリアルタイム収録される方。
SM7Bは、もともとナレーション用途に向いたマイクですが、PCの近くでは位置関係によって、マイクに電磁波ノイズが入りやすくなります。
視聴者によりクリアに音を伝えたいと言った場合にぜひ取り入れてみてください。
ギター収録時にSM57のかわりのマイク選択として。
ミッドを中心としたサウンドの核を捉える場合、SM57をセッティングする場合もあると思います(※SM57とSM58の主な違いはグリルデザインです。)が、よりサウンドのディテールを捉える場合にSM7Bをぜひお試しください!
よりピッキングのニュアンスなどが忠実に収録できますよ!
SM7Bヒストリー(SHUREブログより引用)
強化された SM57 ~ Shure SM7 (B) の歴史
Shure のレコーディング用 SM7 ボーカルマイクは 1976 年に発売され、今日 SM7B として知られています。このマイクは素晴らしい歴史があり、数々の話題を生み出しました。その理由は?Shure プロダクトマネージャーのジョン・ボーンは、どんなに気軽な会話でもSM7B について語る場合はSM5と SM57 マイクは切り離せない、と言います。この2つのマイクは、異なる時代にSM7が評価される際の基準でした。
「SM7は、様々な用途のための拡張フルレンジマイクロホンとして開発されました。SM57マイクロホンやSM58マイクロホンよりものびやかに広がる周波数特性を提供します。背面にある周波数シェーピングスイッチ(選択可能なローカットおよびプレゼンス・ピーク・フィルタリング)で、SM57またはSM58が優れた性能を発揮する用途に十分に対応(および強化)します。
スリラー効果
過去30年間にSM7は録音スタジオでも活用されるようになりました。マイケル・ジャクソンの画期的なアルバム「スリラー」が良い例です。伝説によれば、クインシー・ジョーンズとレコーディング・エンジニアであるブルース・スウェディンは SM7 をマイケルのほとんどのボーカル、ヴィンセント・プライスのすべてのボーカルで使用しました。
これは勇気のある選択でした。まず、マイケル・ジャクソンのその前のアルバム「オフ・ザ・ウォール」 はすでに初のソロレコードとして4枚のトップ10シングルを生み出し、シングル「ドント・ストップ・ティル・ユー・ゲット・イナフ」でグラミー賞を受賞していました。これでバーは極めて高くなりましたが、ジャクソンのより良いアルバムを作成する決意は固く、同じプロダクションチームで製作に取り組みました。その成果が 1982 年の「スリラー」アルバムです(これはビニールでした)。史上最高のベストセラーアルバムになり、前代未聞の 1.1億コピーを販売しました。
あらゆる超ウルトラハイエンドレコーディングマイクを選択できた中、当時ラジオおよびボイスオーバー用途の標準だった控えめなSM7が選ばれたのは何故でしょうか? 「In the Studio with Michael Jackson」の中でブルースは次のように回想しています。「Shure SM7 は私が絶対的に支持しているマイクロホンです。マイケルの大ヒットレコードのほとんどを私の SM7 で収録しました。このマイクロホンを高く評価しています。素晴らしいマイクです。」
「私はマイクロホンを選択する自由が与えられました。誰も何も言いませんでした。そこで大好きなマイクを選びました。例えばShure SM7を「ビリー・ジーン」や「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」など、ほとんどのマイケルのリードボーカルで使用しました。皆大変驚いて、眉を吊り上げました。しかし、私はこのマイクが大好きです。6本持っています。最初のものは 1977年に購入しました。メジャーな音楽プロジェクトで使用された初のSM7に数えられます。ダイナミックで、マイケルのボーカルに問題なく対応しました。すべての歌詞がとても明瞭に聞こえます。」
引用元URLはこちら
https://bit.ly/2UsYbwo
店頭で比較試聴も可能です!ぜひお試しください。
記事内に掲載されている価格は 2019年3月25日 時点での価格となります。
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