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21
May.2019
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SONY PCM-D10使用レポート(音質編) by HIROYUKI SUGAWARA (NOISE IN JAPAN)

D-10_review_02

<後半:音質編>

by NOISE IN JAPAN サウンドデザイナー 菅原宏之

前半の使い心地編(https://www.miroc.co.jp/rock-on/pcm-d10_report/) に続き、音質編をレポートします。個人的に所有するいくつかのソニー製マイクやレコーダーと比較しながら、
・マイク録音性能
・ライン録音性能
を検証してみました。

機材は以下の4種類です。

・C-100(可変指向性)
C-100

メーカーページ >>

・ECM-100U(単一指向性)
ECM-100U

メーカーページ >>

※ C-100とECM-100UはレコーダーのZOOM F4に接続し録音

前半:使い心地編はこちらから

20190329_sony_d10

hiroyuki_sugawara_photoHIROYUKI SUGAWARA / NOISE IN JAPAN プロフィール

1977年生まれ 宮城県在住
– サウンドデザイナー (Sound Designer)
– 自然録音家 (Field Recordist)

2004年音楽制作会社を立ち上げ、CM、ゲームミュージック、フォーリーサウンド、空間音響などはじめ、現在までに約3000曲制作。2012年頃からアーティスト兼自然録音家としても活動の幅を広げ、100年後、1000年後の未来の人々に、2000年代初頭の音を「アート&アーカイブ」の両面から届けるべく、日本各地の様々なフィールドレコーディングを行う。同時に録音した素材などを使い、soundscapeやambientmusicなどのアート作品も制作。

フィールドレコーディングを用いたHIROYUKI SUGAWARA名義の1stCD「Northern Latitude 38° Line / NOISE IN JAPAN」は坂本龍一氏が2ヶ月に1度放送するJ-WAVE RADIOSAKAMOTOを始め、様々なラジオ番組で取り上げられる。
現在は自然音を中心とした、TV、ラジオ、CM、メディア関係の音楽制作やNHKラジオ番組制作などを中心に業務を展開。業務の他に2ndアルバムのアンビエントミュージックを作曲中。
趣味は、釣り、狩猟、旅、麻雀、彫刻などアウトドアからインドアまで。
お仕事のご依頼などはこちらのサイトから → https://noiseinjapan.com

記事の内容に沿ったサウンドファイルをこちらからダウンロードできます。

download_button

※ご注意 :
・192kHz/24bitのWAVファイルです。再生環境をご準備ください。
・A~Eまでのセクションごとにフォルダ分けされています。

A : スタジオ内にてハンドラムを録音

A_ロシアハンドラム録音風景1
A_ロシアハンドラム録音風景2
録音条件

・192KHz / 24bit
・録音レベルメーター5(ZOOM F4は比較できないため省略)
・モノラル
・アッテネーター0
・リミッター、コンプ等はすべてオフ

インプレッション

4つの音を聴き比べた場合、PCM-D10はその他の3つと比べ、まろやかな感じに聴こえました。音の後半でPCM-D10以外は時計の秒針の音がかすかに聞こえ、各種画像でも音が認識できるのですが、PCM-D10はほとんど聞こえませんでした。だからと言って音が悪いと感じたわけではありません。ハイがキツくなく、必要な部分はしっかり聞こえ、アナログレコードを聞いているような暖かい感じと言いましょうか、非常に音楽的な録音になっているように感じました。C-100は良くも悪くも素直で、そのままを表現してくれます。PCM-D100の兄と言うか、値段相応の音です。PCM-D100とC-100は音質が似ています。ECM-100Uは、親戚のお姉ちゃんという感じで、細かい部分を補佐してくれるサポーターの様です。

D-10_051601
スペクトラムデータ

B:屋外のチャイムを録音

B_チャイム風景

録音条件

Aと同じ。ただし、録音レベルメーターのみ4に設定

インプレッション

PCM-D100はある意味素直と言いますか、聞いていて耳に刺さる音も、PCM-D10はその辺が絶妙によく録音されており、EQなどの編集を持ち帰ってする必要がなく、これも音楽的な録音になっていると感じました。屋内、屋外のどちらでも人間の耳に一番聞こえやすい感じに録音してくれるので、音楽的に音を楽しみたい人や、音楽制作の素材として録音する方には非常に優れたツールです。

D-10_051602
スペクトラムデータ

C:渓流を録音

C_渓流風景

録音条件

Aと同じ。ただし、録音レベルメーターのみ3に設定

インプレッション

一貫して言えるのは、PCM-D100に比べてPCM-D10の音は優しさという指向が感じられます。 特にこの様な川の流れる音や波の音などは、優しい女性の様な感覚があります。決してチープな音ではなく、不要な贅肉は取り払い、ほんの少し香水が香る様ないい音に仕上がってます。比較して、PCM-D100は体臭がするくらい男っぽいというか、素手で音を触っている様などっしりした感じの音になっています。双方を比較して初めて感じたもので、必要な用途に応じて使い分けできる2機種です。

D-10_051603
スペクトラムデータ

D:付属ウィンドジャマーの性能と比較について

D_ウィンドジャマー比較

インプレッション

PCM-D10に付属していたものは、スポンジ状のどちらかと言うとブレスガード。 スペクトラムデータを見ると、PCM-D10の方がPCM-D100よりもハイが出ていますが、スポンジ状のものは野外ではほとんど効果がありませんでした。屋内録音する分にはスポンジ状でも問題ないと思いますが、屋外で使用するには多少ハイを犠牲にしても、PCM-D100の様な毛タイプが必要になってきます。

D-10_051604
スペクトラムデータ

E:ライン入力による録音

インプレッション

サイン波を録音し比較して気になったのが、録音レベルを同じ5に設定し録音したところ、PCM-D10の方がPCM-D100より、5dB大きく録音されるという事です。今までのマイク録音とは逆に、PCM-D10のパワーを感じました。

D-10_051605
スペクトラムデータ

記事の内容に沿ったサウンドファイルをこちらからダウンロードできます。

download_button

※ご注意 :
・192kHz/24bitのWAVファイルです。再生環境をご準備ください。
・A~Eまでのセクションごとにフォルダ分けされています。

PCM-D10 音質編:総評

究極のエンターテインメントを作るならPCM-D10、究極のドキュメンタリーを作るならPCM-D100

音質調査を踏まえての総評になります。PCM-D10はその音質特性の観点から捉えると、「荒々しい日本海の波の音」、「台風などの強風」というような素材を対象としたドキュメンタリー作品を作る用途よりも、「楽器レコーディング」や「ライブレコーディング」、「音楽を作るための素材録音」という、繊細なエンターテインメント作品を作る用途にオススメしたい商品です。

PCM-D10はその大きさやポップガード、脚立の取り付け位置などは意図があっての形なのかもしれません。 ドキュメンタリーを作りたい方は、PCM-D100もありでしょう。個人的には、暖かくなるこれからの季節にPCM-D10をリュックに詰め込んで、野鳥や川の流れのような自然の優しい音を録音したくなる一品でした。とても女性的な優しさをこのPCM-D10に感じました。


製品オフィシャルページ
https://www.sony.jp/ic-recorder/products/PCM-D10/

SONY
PCM-D10
¥54,868
本体価格:¥49,880
823ポイント還元
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    記事内に掲載されている価格は 2019年5月21日 時点での価格となります。

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