Rock oNスタッフが結成したバンド 「東海道本線ズ」
皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。PD安田です。
私はこれまで、コンテンツを作る際に音源比較やレビューで時折曲を作ってきていましたが、そろそろ一人で作るのは思い出を共有できる人がいなくて寂しかったので、Rock oNスタッフを道連れに、バンドを結成していました。その名も「東海道本線ズ」です。

バンドコンセプトは7/8拍子を基本とし、インスト曲をメインに展開してました(過去形)。そして我々のバンド名にもある通り、東海道線を経由する駅に因んだ曲名をタイトルに付けることをモットーに、熱海からスタート、米原がゴールとして目標に勤しんでおります。(路線図を見ると熱海が0で米原は83なので、多分84曲必要になるでしょう)しかし、ある方のツッコミをいただき、米原が東海道線の終点ではなく、神戸が本当の終点だったのは最近知った事実になります。やれたらやります。

そもそもバンドを作るきっかけになったのが、昨年の秋ぐらいにクーパー天野が audient EVO16をレビューするコンテンツ作りで、「多チャンネルのオーディオインターフェイスがあるなら、せっかくだしドラムレコーディングしてみたいよね?」のくだりからデモ曲を作るにあたり、バンド形式でやろう → バンド組もう! という経緯です。結成から1年が経ちました。
実は “オールアクセスブログ!” で取り上げられております。
https://allaccess.co.jp/blog/audient/1254/
このバンドの事をRock oN内で正式に公表しておりませんでしたので、今回はこの場をお借りして、我々のバンドメンバーと使用している機材の紹介を交えながら、皆様に知って帰ってもらえればと思います。
さて、メンバー紹介が終わりましたので、本企画の本題に入ります。

昨年2023年12年22日に PREMIER SOUND FACTORY社から新製品「KAWAI Legend」が登場し、製品名にある通りKAWAIピアノのサウンドが自由に奏でられる!奇跡の音源が発売されました。
KAWAI Legend発売記事
早速この音源のクオリティー含め、これは他の音源と比較せねばいかんという事で、デモ曲を作ってみました。
なお今回、せっかく作るなら歌物にしてみようかと思い「Synthesizer V AI ついなちゃん」に挑戦してみました。なお、変拍子は歌物ですと展開がしつこいので封印しました。(ポップスで7拍子の曲といえばStingですかね。)
とりあえず大枠のカラオケを作り、歌を入れていきます。ある程度できたらソロギタリストのクーパー天野にギター、Vツイン多田にベースを入れてもらいます。
ある程度形にはなったのですが、ふと冷静に考えて…「歌物にしたはいいものの、ピアノ音源比較するには歌はやはり邪魔なのでは…?」と思ったので、音源比較は辞めて、オリジナル曲をアップする方向にシフトチェンジしました。
しかし動画にするにあたり、真っ黒な動画では芸がないので、動画も作っていきましょう。私のキャッチボール仲間の「KOUYAMAKI(40)」をイラスト制作に召喚しました。今後ともこのメンバーでYoutubeにアップできるよう、こうした動画を作っていけたらと思っております。また機会あればコラボなどできたらと思っております。とりあえず今回はこんな感じです。
曲名「東田子の浦」
作曲、作詞:PD安田/ギター:クーパー天野/ベース:Vツイン多田
ボーカル使用音源:Synthesizer V AI ついなちゃん

前からデモを聴いていて、すごいクオリティだ!って思いながらずっと触らずじまいでしたが、今回歌物に挑戦ということで触ってみました。一言で言えば「とても簡単」で、歌の長さ(ノートの長さ)を工夫すれば、それっぽく歌っていただけるのにはびっくりしました。調べればいいのですが「ツァ」っていう発音はどうすればいいのかわかりませんでした。(したがってどう入力したらいいのか分からない発音は歌詞には入れていないという結果になっております)

Pro Toolsでカラオケを作って、カラオケをSynthesizer Vのエディターに持ってきて、その上でキャラクターを選び、歌を入れていくスタイルを取りました。DAWに慣れている方ですと、そもそものキャラ選びがどこかなのか戸惑いますが、右側にありましたね。
そして出来たぜ!っとその声を書き出したいのですが、ファイルをみてもExportの機能は何やら違う役割をしており、どこにあるんだと探していたら見つかりました。覚えてしまえばこっちのものです。
歌入れの作業は絵で言うところ色塗りみたいな感覚があるのですが、作り終えた後に世にあがっている楽曲を聴いていると、楽曲のクオリティ然り、作り手の個性がしっかり前面に出ていてリアルさもバーチャルさもどっちも演出しているのはさすがでした。
株式会社AHSSynthesizer V AI ついなちゃん
¥9,680
ドラム使用音源:Avid AIR xpand!2

Pro Toolsの内蔵音源でお馴染みの総合音源ソフトです。私のレビュー記事ではドラム音源として大活躍していますが、他社の本格ドラム音源との違いは、ベロシティでの音質変化幅が少ない=リアルさが無いのですが、今回のような4つ打ち系であれば問題ないでしょう。むしろ120ベロシティ固定ですと使いやすいのでお勧めでございます。
ただ、シンバルのミュートがないので、打ち込んで止めたいタイミングでベロシティの値を1にしたノートを打ち込めば消えます(ちょっぴり余韻残りますが)あとは、ハイハットのパンを振るには、ハイハット用に別のxpand!2を立ち上げて、単独でパンを振るなど工夫が必要です。
ピアノ使用音源:PREMIER SOUND FACTORY「KAWAI Legend」

今回の曲はピアノの低い音を強く弾いたり、高いところを弾いてみたり遊んでみました。レガートではなく歯切れがありつつ、その余韻もわかりやすくするべく極端な打ち込みを行なっております。ちなみに比較するためにベロシティも全て120に固定です。(他の音源も同じにしました)
さて、本企画の主役のこの音源ですが、余計なリバーブもなく、作られた感もなく、何よりもピアノの定位感という部分において非常に音楽的です。ピアノは楽器の中でも音域が非常に広く、加えてステレオの印象を出すには、ソフト再現するとなると非常に複雑な設定が必要になったりします。
そして敢えて 「The 打ち込み感」 を出すイメージでやってみましたが、鳴り方が自然なのでいかにもベタ打ち感がなく、しっかりとしたバランスが聴いて取れるかと思います。個人的に好きな、低域を強く弾いた時のなんとも音程がわからない打楽器感、そして丸みがありつつもしっかり角が出ている(芯がある)ので、バンドで混ぜても存在感を発揮できます。とても丁寧なサウンドメイキングで、作り手もアプローチしやすいのではないかと思います。
ちなみに今回は、設定はいじらずにデフォルトの設定のままで行なっております。単体で聴くとリバーブも少し乗っておりますが、かかり過ぎず自然なので、立ち上げてそのまま使用できるのはポイントです。そして所々歪みのエフェクトで遊んでいたりします。なかなか面白くできたのではないでしょうか。
PREMIER SOUND FACTORYKAWAI Legend
¥35,402
バックの掛け声的なネタ

こちらは我々スタッフの声を集めました。PD安田と天野は店頭でスマホでとり、Vツイン多田はちょうどこの日NAMMへ出発する日で、成田のエレベーターで叫んでいただきました。3人では足りないので、代理店S社のM氏とD社のK氏にも、声をもらいピッチなども弄ってまとめてみました。なかなかそれっぽくなったのではないかなと思います。
今後の展開としては、このバンドメンバーで機材の比較やら、試してみたやらに挑戦して行こうかなと思いますので(多分スローペース)これからも応援をお願い致します。