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名エンジニアのノウハウがひとつのコンポーネントにまとめられた Waves Signature シリーズを使えば、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、シンセなど、楽器の特徴に合わせた音作りだけでなく、マスターチャンネルもトップエンジニアのノウハウで仕上げることができます。
前回試した Tony Maserati & JJPや、Chris Lord-Alge & Eddie Kramerにひき続き、今回は Greg Wells Signature Series を使ってマスターチャンネルの音作りと、ピアノ、ボーカルミックスに向けて作られたプラグインを試してみました。
Greg Wells Signature Series
アデル、ケイティ・ペリー、ワン・リパブリック、ミーカ、トゥエンティ・ワン・パイロッツ。数多くのアーティストの作曲、ミックス、プロデュースに携わり、関わった楽曲の累計売上数が8500万ユニットにのぼる、グラミー賞ノミネート・プロデューサー/エンジニア、グレッグ・ウェルズ。彼とのコラボレーションから生まれたGreg Wells Signature Seriesは、ボーカル、ピアノ、そしてミックスと、音楽制作のあらゆる局面で役立つプラグインを収録しています。
MixCentric:ミックス全体が劇的にクオリティアップ
シチュエーションを選ばないミックス用プラグインです。マスター/グループ・バスに最適なEQ、コンプレッション、倍音歪みによってミックスのカラーを整え、グレッグ・ウェルズのシグネチャー・サウンドを再現します。
試聴動画
INTENSITYノブを上げていくとキックがタイトに締まり、高域がクリアーに、そして音が溜まりがちな中域がすっきりして全体的にピントが合ったサウンドになりました。音圧も上がって各楽器がしっかり聞こえます。ツマミがMAX(一番右まで回し切った)時と、一番小さい時(原音)を聴き比べると、2ミックスが生まれ変わっている事に驚きます。このサンプルトラックではツマミを12時くらいで使うのが良さそうでした。マスターチャンネルのマキシマイザーの前にこのプラグインを入れて、サウンドの明瞭度を調整するのに重宝すると思いました。これは一度使ったら手放せないプラグインになるのではないでしょうか。
PianoCentric:長年のノウハウで完成されたピアノ専用プラグイン
長年Greg Wellsが培ってきたピアノ・プロセッシングのテクニック、専用のカスタマイズ・ツール、シグナル・フローをシンプルなインターフェースに凝縮し、これまでになく簡単にピアノ・ミックスを完成できるプラグインです。
試聴動画
PianoCentricのツマミをセンターから右に回すとピアノの各音が立ち上がりました。ツマミを一番右まで回すと、主メロを奏でる高域の単旋律が鮮烈に際立ちます。音がシャープになるだけでなく、芯の部分がしっかり太くなっているのもポイントです。余談ですが、ピアノはUJAMのVirtual Pianist VOGUE(ヴォーグ)を使用しました。コードのルートを選ぶだけで様々な伴奏パターンを提示してくれて、同様にストリングスはUJAMのSYMPHONIC ELEMENTS – STRIIIINGSを使用しています。
PianoCentricのツマミをセンターから左に回すとピアノの音がこもりながらモノラルになって、ローファイでレトロなサンドが欲しい時にはアップライトピアノの音と組み合わせて使うのが良さそうです。
ToneCentric:アナログの質感を付加する、ハーモニック・エンハンサー
Greg Wellsが所有するお気に入りのアナログ機材を最大に活用した、ハーモニック・エンハンスのテクニックを再現するプラグインです。高域から低域まで、濃密さと奥行き感、伸びのある倍音感を加えることができます。
試聴動画
真空管の機材やアナログテープレコーダーを通すと音が温かくなるといわれる、その音変化を体感することができました。特にローエンドが伸びてドラムの迫力が数段アップして、ベースの音程感が増したことによりコード感もわかりやすくなりました。中高域も飽和してハイハットがパワフルになりながらも、耳に痛くない滑らかな質感がアナログのマジックです。このデモトラックの前にEDM系のトラックを通してみましたが、はじめから低域と高域を大量に含む音源では、このプラグインの恩恵を受けられませんでした。バンド系の音楽にとても効果的で、特にロックやポップスにうってつけのプラグインです。
VoiceCentric:スタジオ・クオリティのボーカルサウンドへ瞬時にアクセス
スタジオでしか実現できなかったボーカル・トラック、Greg Wellsのシグネチャー・サウンドを瞬時に手に入れることのできるプラグイン、ワールドクラスのボーカル・プロセッシングのためのソリューションです。ウェルズ自身によりカスタマイズされたDelay、Doubler、Reverbの追加コントローラーがノブ右側に配置されています。
試聴動画
ボーカルがトラックから浮いて聞こえている状態からVoiceCentricのツマミを上げていくと、1時の位置あたりでトラックに馴染みました。ディレイとリバーブがちょうど欲しかったので、両方ともMAXでかけてスペイシーなボーカルが完成です。コンプレッサーをかけただけでは得られない複雑なプロセスがツマミひとつで、ボーカリストの距離感を自在にコントロールしてくれます。ボーカルミックスのプラグインは各社から多数リリースされていますが、ワンノブでこのクオリティは初心者にとてもお勧めしたいプラグインです。
今回試した4つのプラグインがセットでお買い得!
記事内に掲載されている価格は 2022年8月12日 時点での価格となります。
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