本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
レポート
29
Jun.2022
レポート

音が埋もれて前に出てこない…そんな悩みをWaves Signature Seriesで解決!

20220629_waves_1390_856

「ギター、ベースがミックスの中でぼやけてしまう」「ボーカルが埋もれて音量を上げても前に出てこない」、、。楽曲のミックスでそういう経験をされた方は多いと思います。ボーカル、ベースなどはもちろん、ドラム、、パーカッション、シンセなどの存在感がうまく出せず、プラグインエフェクトを色々と試してみるものの、セッティングでいつも堂々巡りになってしまう方も多いはず。各楽器の特徴を考えたエフェクトがあれば悩まなくてよいのに、、そんな夢をかなえてくれる助っ人がいるんです!有名なエンジニアのワークフローをひとつにパッケージした即戦力プラグイン Waves Signature Seriesです 。

Waves Signature Series

signature-title

名エンジニアのノウハウがひとつのコンポーネントにまとめられた Waves Signature シリーズを使えば、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、シンセなど、楽器の特徴に合わせた音作りが素早く簡単に行えます。そこで今回は Waves Signature Series の中から Tony Maserati と Jack Joseph Puig のプラグインを使って、ベース、シンセ、ボーカルを簡単に目立たせることができるのか、音作りを試してみました。

今回ご紹介するプラグイン

thumbnail

Tony Maserati Signature Series
トニー・マセラティは R&B やヒップホップのヒットチャートを席巻する稀代のエンジニアです。ヒットサウンドの秘密は彼の制作手法そのもので、特定の機材のモデリングではなく、制作ノウハウそのものがプラグインに収められています。

thumbnail

Jack Joseph Puig Signature Series
U2、ブラック・アイド・ピーズ、ジョン・メイヤー、レディ・ガガ、ベック、そしてローリング・ストーンズといった錚々たるアーティストを手がける、グラミー賞プロデューサー/エンジニアのジャック・ジョセフ・プイグ(JJP)。彼の制作手法が手に入るプラグインです。

☆ベースを際立たせたい!

ベースは小さすぎると迫力に欠けてコード感が曖昧になり、かといって低域ばかりが膨らむと他のコード楽器を飲み込んでしまう、音作りにいつも悩まされるパートです。ピッチ感を明瞭に保ちつつ、程よく目立ちながらも悪目立ちはしない、プロのようなベースサウンドを作り出す技が手に入るのか Maserati B72 と JJP BASS を試してみました。

Maserati B72

バラエティ豊かな低音域を生み出すベース用プラグインです。設定は DI / Synth の2つあり、DI設定ではライブ感をキープしながら丸みを出せ、Synth設定では分厚いステレオ感と倍音フレーバーを加えます。今回は音源がシンセベースということもあり、Synth 設定を使用しました。

BASSノブをプラス方向に回していくと低音域がブーストされ、マイナス方向ではカットされます。ベースを目立たせるのであればプラス方向でブーストし、どっしりとした低音域がベースの存在感を一気にレベルアップしてくれました。今後はベースがもの足りないなと思ったら、まずはこの BASS のブーストから試してみようと思います。低音域のほか、高音域をブースト/カットする TREBLE ノブもあり、ベースのアタック感を出すのに役立ちました。

JJP BASS

JJPシリーズは、各プラグインにサウンドキャラクターを加えるスライダーが多数用意されていて、ボトム感や抜けの良いミッドレンジ、エッジの立たったベースなど、どんなシチュエーションにも柔軟に対応できます。

サウンドを太くして前に押し出すスライダー「EDGE」が特に強力で、骨太でガッツのあるサウンドになりました。Maserati B72 に比べると重心がやや高めで、ゴリゴリしたロックベースや、アタックを重視するシンセベースなどに合いそうなサウンドです。低音域が目立ちすぎると感じたときには左下にある LOWS ノブを少し下げると、中音域の迫力感を残しながら低域をタイトに仕上げることができました。「LENGTH」スライダーではベースのサステインが伸びるので、指弾きエレキベースなどにも活用できそうです。

試聴に使用した音源

Drums:UJAM Virtual Drummer Heavy
Bass:UJAM Usynth DELUXE
Guitar:UJAM Virtual Guitarist IRON
Synth:UJAM Usynth Euphoria

☆シンセを際立たせたい!

私はソフトシンセのプリセットを使う事がほとんどで、ミックスの段階でしっかりと耳に残るキャラクターのある音を作ったり、アナログの質感の「らしさ」を加えるのに毎回試行錯誤しています。きらびやかな高音域を加えて耳を惹きつけたり、豊かな中域を加えてシンセの存在感をアップさせる事が簡単にできるのか、Maserati GRP と JJP Strings and Keys を試してみました。

Maserati GRP

グループバスチャンネルでサウンドを仕上げる事を想定したプラグインです。過度な変化は与えずソフトなEQ効果を設定でき、艶と存在感を自然にコントロールできます。プラグイン下部に7個のボタンが配置された中から今回は「KEYS」を選択し、単体のシンセトラックで使用しました。

MIDSノブをプラス方向に回すと中域が加わった温かいサウンドに変化し、マイナス方向に回すと中域がカットされ、相対的に高域が強調されたすっきりとしたサウンドになりました。MIDSノブをプラスに回すだけで「音が冷たい」と言われがちなソフトシンセの音が温かくなり、シンセトラックの存在感が増しました。SENSITIVITY ノブの値を大きくすると更にファットな質感が得られ、まるでアナログのイコライザーを触っているような感触です。

JJP Strings and Keys

キーボード、ストリングス、ピアノの音作りが直感的にできるよう設計されています。プラグイン下部にある4つのボタンの中から SYNTH を選択して試しました。

「GIRTH」スライダーがサウンドをきらびやかにし、それと同時に力強さと立体感を与えてくれました。シンセに限らずサウンドが埋もれ気味だと感じたら、「GIRTH」を加えると大抵のサウンドが息を吹き返してくれました。「PRSNCE」スライダーを上げるとさらに高域が強調され、エキサイターのような効果も得られました。

試聴に使用した音源

Drums:UJAM Beatmaker HYPE
Bass:UJAM Usynth CORE
Synth:UJAM Usynth Euphoria

☆ボーカルを際立たせたい!

ミックスの上で最もハードルの高いパートのひとつがボーカルです。トラックに埋もれてしまったり、どことなく野暮ったい音になってしまったり。コンプレッサーやイコライザーの微妙な調整が分からず、常に「これでベストなのかな?」という迷いを抱いてしまいます。声のキャラクターを簡単に際立たせることができるのか、 Maserati VX1 と JJP Vocals を試してみました。

Maserati VX1

Tony Maserati が選び抜いたエフェクトとボーカルミックスのワークフローを1つの画面に集約したプラグインです。特性が異なる3つの CONTOURタイプが用意され、CONTOUR 1と2にはコンプレッサーを搭載しています。CONTOUR 3 には AIR ノブが用意され、上に抜ける開放的な高域を付加することができます。今回はボーカルの声質に AIR ノブ の相性が良さそうだったので、 CONTOUR 3 を試してみました。

AIRノブを回して行くとボーカルがクリアーになり、バックトラックとの馴染みが良くなりました。少しもったりとしていたボーカルに AIRノブ を加えることで、エアリーな声の魅力がさらに増して楽曲の印象も変わりました。AIRノブを強めにかけて低音が物足りなくなった時には BASS ノブを少し上げると程良くなります。そのほかボーカルを自然に前に出したい場合には、CONTOUR 1に搭載されたコンプレッサーがとてもナチュラルで、サウンドのまとまりも良くなりました。

JJP Vocals

Jack Joseph Puig がアーティストの直感と本能で音作りできる事を目指した、ボーカル向けのオールインワンプロセッサーです。

「MAGIC」スライダーでボーカルがとても聞きやすくなりました。ボーカルをしっかりと前に出したい時にはこのスライダーで、一瞬にして魔法のようにボーカルが前に出てきます。「PRSNCE」スライダーはサウンドにエアー感を与えて、MAGIC の力強さに加えて抜けるような高域を付加する事もできました。

試聴に使用した音源

Drums:UJAM Virtual Drummer BRUTE
Bass:UJAM Virtual Bassist DANDY
Guitar:UJAM Virtual Guitarist IRON
Synth:UJAM Usynth CORE

今回試した Tony Maserati Signature Series はファットでナチュラルなサウンドが簡単に得られ、音を自然に前へ出したい時に使いたいなと思いました。そして Jack Joseph Puig Signature Series はジャンルを超えた独自の輝きと力強さを一瞬にして与えてくれて、音をパワフルに前へ出したい時に重宝してくれると思います。ベース、シンセ、ボーカルを目立たせたいと思った時には、今回のプラグインを試してみるのはいかがでしょうか。

今回ご紹介したプラグイン

Waves
Tony Maserati Signature Series ★Waves Bundle Upgrade Sale!
トニー・マセラティは R&B やヒップホップのヒットチャートを席巻する稀代のエンジニアです。ヒットサウンドの秘密は彼の制作手法そのもので、特定の機材のモデリングではなく、制作ノウハウそのものがプラグインに収められています。
¥11,550
本体価格:¥10,500
173ポイント還元
Waves
Jack Joseph Puig Signature Series ★Waves Bundle Upgrade Sale!
U2、ブラック・アイド・ピーズ、ジョン・メイヤー、レディ・ガガ、ベック、そしてローリング・ストーンズといった錚々たるアーティストを手がける、グラミー賞プロデューサー/エンジニアのジャック・ジョセフ・プイグ(JJP)。彼の制作手法が手に入るプラグインです。
¥10,010
本体価格:¥9,100
150ポイント還元

記事内に掲載されている価格は 2022年6月29日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

NAB 2024 Day 3 : GB labs
海外レポートでも毎回取り上げているエンタープライズ向けNASのメーカーGB labs。汎用性の高さとその高速性で国内でも多くの導入の見られるNASサーバーの一つです。そのGB labsの最新ソリューションであるNebula NASをご紹介し…
NAB 2024 Day 3 : Fraunhofer
MPEG-Hが、世界の放送局、日本の放送局でも次世代放送規格として採用が決まり始めたFraunhofer。NAB 2024ではその最新情報を聞くことが出来ました。
NAB 2024 Day 3 : CANARE
ケーブルの国内トップシェアを誇るCANARE。NAB2024では12G-SDI対応製品を前面に展開をしていました。 このような展示を見ると4Kが目の前にあることを実感します。次世代地上波の技術仕様も発表され、4K制作が当 [……
NAB 2024 Day 3 : ATOMOS
今のビデオ撮影では当たり前となっている、モニター一体型レコーダーの始祖とも言えるメーカーがこちらのATOMOS。NINJAとかSHOGUNとか、日本好きなのか?と思われるネーミングセンスの製品が揃います。NAB2024で [……
NAB 2024 Day 3 : Neutrik
コネクターのリーディングカンパニーNeutrik。XLRのケーブルはもちろんTSR、スピコン、パワコン、イーサコンなどいたるところでお世話になっている同社からDanteのInterfaceが登場しました。 ラインナップは [……
NAB 2024 Day 3 : AJA
アメリカ製にこだわるAJA。新製品では有りませんが、NABの会場でも各社の採用が目立つNDIの製品がありますので、ご紹介したいと思います。 こちらがその製品。AJA Bridge NDI 3Gとなります。3G-SDI信号 [……
NAB 2024 Day 2 : Blackmagic Design(カメラ/D…
Blackmagic URSA Cine 多くのビデオグラファーより要望のあったフルサイズ対応のシネマカメラ”Blackmagic Cinema Camera 6K”に続き、Blackmagic [……
NAB 2024 Day 2 : Vizrt
Rock oNレポートでは初登場となるVizrt。なぜこのメーカーを取り上げるのかというと、Rock oN Awardも獲得しているNDIの開発メーカーであるNewtekを買収し、傘下に収めたため。Vizrtの一部となったNDI、そしてTr…
NAB 2024 Day 2 : Sound Devices
フィールドレコーダーとして、ハリウッドでも高い実績を持つSoundDevices。NABでも注目の的です。IBCで新しいワイヤレスシステムをリリースしたばかりなので、目立った新製品は有りませんでしたが、8シリーズのファー [……
NAB 2024 Day 2 : TILTA
毎年、スポーツカーにカメラリグやクレーンを取り付け製品を展示しているTILTAのブースで、現場収録のマイクマンの肩こりから開放されそうな製品を発見! 様々なカメラ用のアクセサリーを販売する同社から音声向けの製品があるとは想像していませんでし…
NAB 2024 Day 2 : Kelvin
NABの会場奥地で見つけたスタイリッシュなライト。ノルウェイのメーカー「Kelvin」の製品がこちら。 見た目だけではなく、機能的にもフルカラーのDMXリモートの可能なライトで、300w,600wの2製品が展示されていま [……
NAB 2024 Day 2 : DPA
やはりロケーション収録を考えたときに選択肢から外せないのが、DPAのマイクではないでしょうか?仕込み用のラベリアから、ショットガン、ホール収録でも活躍するドイツの至宝とも言えるマイクメーカー。NABでは、ショットガンマイ [……
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company