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18
Oct.2017
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ステージに立つ人に知ってほしい、ワイヤレスマイク深層世界 by アレシア美奈子 〜デジタル・ワイヤレスとの付き合い方〜

ステージに立つ人に知ってほしい、ワイヤレスマイク深層世界 by アレシア美奈子 〜デジタル・ワイヤレスとの付き合い方〜

芸術の秋にRock oNが全ての人の制作をサポートする『SOUND 収穫祭』の第2弾は プロダクト深層世界。Rock oNスタッフがプロダクトに深〜く迫ります!

ワイヤレスマイク受信機

もはやテレビでの音楽シーンには必ずと言っていいほどワイヤレスマイクは使用されています。「無線で飛ばすなんて音が劣化するんじゃないの?」「個人で所有するには価格・敷居が高そう」という印象を持たれるかもしれませんが、現在は各メーカーの努力によって高品質・個人でも手に入りやすい価格帯のワイヤレスマイクも登場しています。そんな高品質かつ低価格を実現しているのが「デジタルワイヤレスマイク」です。今回はそんなデジタルワイヤレスマイクについてご紹介していきたいと思います。


デジタルワイヤレスとは、メリット・デメリット

まずアナログワイヤレスとの違い、それによるメリット・デメリットについて簡単に解説いたします。
アナログワイヤレスマイクは音声をそのまま電波で伝送するため電波に含まれる妨害波の影響を受けやすく、受信した音声にノイズが乗りやすくなってしまいます。しかしデジタルワイヤレスマイクは電波で飛ばす前に0と1のデジタル信号に変換し無線にて伝送し、受信後DA変換を行いアナログ信号へともどします。そのため妨害波の影響を受けづらく、より多くの情報を伝送できるようになったためアナログワイヤレスマイクよりもクリアな音声を保つことが可能です。

また、アナログワイヤレスマイクでは複数のマイクを近距離で使った場合、互いに電波が干渉し混線しやすくなります。そのためアナログの場合は6波以上の運用は難しいと言われてきました。しかしデジタルワイヤレスマイクは周波数の混線が起きにくく数十波もの同時使用が可能となりました。また、製品によっては障害となる電波が混線した場合でも自動的に別の電波を探しだすという機能を搭載しているものをあります。
以下簡単にメリットデメリットをまとめてみました。

メリット

・電波干渉が少ないため数十波の運用が可能
・アナログワイヤレスに比べダイナミックレンジ、周波数特性がよく、クリアな音質
・暗号化処理も可能なため盗聴・傍受されることを防ぐことが可能

デメリット

・ADDA変換を行うため遅延が発生する
・電池の消耗が激しい

ワイヤレスマイク

しかしながらオーディオインターフェースと同様、各メーカーの努力によりADDA変換による遅延もどんどん改善されつつあり、バッテリー寿命もどんどん省エネ化しております。ワイヤレスマイクは音が悪いという常識はデジタルワイヤレスによって覆されつつあるのです!

ということで、今回はライブハウスやホールなどのPAスタッフとしての経験がある私アレシア美奈子が、各メーカーからデジタルワイヤレスをお借りし、各モデルの特徴・音質の傾向を比べてみました!

audio-technica ATW-1102

audio-technica ATW-1102

マイクの定番であるaudio-technicaからロープライスかつ良品質なデジタルワイヤレス、ATW-1102です。接続は至って簡単で、レシーバー(受信機)・トランスリミッター(マイク)の電源を入れ、レシーバーのチャンネルを設定しトランスリミッター側のペアリングボタンを長押しします。

audio-technica ATW-1102audio-technica ATW-1102のボタン

これにて設定完了!入力レベルの調整はペアリングボタンの上のボリュームノブで行うことが可能です。(出力レベル調整のボリュームノブはレシーバー裏にあります)
音質はデジタルワイヤレスらしいクリアさでフラットよりなサウンド。また非常に軽量(電池含め約330g)かつグリップ部分には余計なスイッチがついていないため、どんな方でも扱いやすいワイヤレスシステムだと思われます。

audio-technica
ATW-1102
¥40,700
本体価格:¥37,000
611ポイント還元



SHURE GLXD24J/BETA58

SHURE GLXD24J/BETA58

「マイクといえばSHURE、SHUREといえばマイク。」と私自身は思っております。マイクを語る上で外せない、ダイナミックマイクの業界スタンダードといえばSHUREのSM58がみなさん頭に思い浮かぶのではないでしょうか?そんなSHUREのワイヤレスマイクはかなり種類があるのですが、中でもデジタルワイヤレスのモデルはGLX-Dシリーズ。

トランスミッター側はなんと専用のリチウムイオン充電式電池を搭載しているため、毎回電池を購入することなく、1回の充電で16時間の連続使用が可能です。接続も至って簡単で、レシーバーとトランスミッター側の電源を入れるだけですぐに自動ペアリングをしてくれます。はじめて触った時は私もびっくりしました・・・笑

SHURE GLXD24J/BETA58の電源ボタン

音質はTHE SHURE SOUND!今回はBeta58を使いましたがBeta58の中高域が少し前に出てきつつ、58シリーズならではの低域の太さもしっかり出ております。ステージで58を使っている方にはぜひともこれはお試しいただきたいです。

SHURE
GLXD24J/BETA58
¥79,200
本体価格:¥72,000
1188ポイント還元


SHURE QLXD24/SM58-JB

SHURE QLXD24/SM58-JB

最後に少し変わり種、SHURE QLXD24/SM58-JBをご紹介します。今まで紹介したワイヤレスとは異なり、周波数帯域はB帯(800MHz帯)を使用しています。B帯アナログワイヤレスの問題であった周波数の干渉も、デジタル伝送によりほとんど影響を受けないため10chの多チャンネル運用が可能になったモデルです。

また、2.4GHz帯が主流のデジタルワイヤレスのデメリットだったWi-Fiを始めとする他の2.4GHz帯による干渉も受けることはありません。さらに、イーサネット接続により複数台の受信機の一括管理ができ、iOSアプリでの操作も可能に。前述のGLX-Dシリーズよりもさらにプロフェッショナルな現場での使用を想定されたモデルになります。

SHURE QLXD24/SM58-JBの電源ボタン

音質ですがデジタルくささがなくまるでワイヤードマイクのよう、SM58のスタンダードなサウンドがそのままに現れます。今回はSM58で試しましたがBETA 87やKSM9などのSHUREの代表的なコンデンサーマイクのヘッドも装着可能なので、次回はぜひとも試してみたいところです!!

SHURE
QLXD24/SM58-JB
¥191,400
本体価格:¥174,000
2871ポイント還元

まとめ

いかがでしたでしょうか?ローコストモデルからプロフェッショナルな現場で使われるモデルまで様々な製品をご紹介しましたが今回紹介した製品全てに共通することとして、デジタルワイヤレスによく言われるADDAによる遅延はあまり感じられませんでした。また、アナログワイヤレスと比べ音の劣化も少なく、全体的にクリアなサウンドです。

煩わしいケーブルをとっぱらってステージの端から端までを使ったパフォーマンスを可能とするワイヤレスマイク、「音が悪い」なんて本当に昔の話となりました。Rock oNでは今回ご紹介したモデル以外の製品も試聴可能です!セッティングも今回ご紹介した通り結構簡単なんですが、それでもやっぱり不安が…という方も店頭スタッフがしっかり教えますのでご安心を!

ぜひともあなたもケーブルレスかつストレスフリーなステージパフォーマンスをしてみませんか!

audio-technica
ATW-1102
¥40,700
本体価格:¥37,000
611ポイント還元
SENNHEISER
EW D1-835S-NH10
¥118,584
本体価格:¥109,800
1779ポイント還元
SHURE
GLXD24J/BETA58
¥79,200
本体価格:¥72,000
1188ポイント還元
SHURE
QLXD24/SM58-JB
¥191,400
本体価格:¥174,000
2871ポイント還元

プロダクト深層世界一覧

記事内に掲載されている価格は 2017年10月18日 時点での価格となります。

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