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1:Positive Grid BIAS HEAD
まずPositive Grid BIAS HEADの大きな特徴は「真空管の種類」から「トランス」をシミュレーションする事が可能で、実機のモデリングをより細部に渡り「こうあったらいいな…」な要素をオリジナルに作り上げられる所でしょうか。
またBIASシリーズにはプラグインソフトの「BIAS Amp Proffesional Desktop」がリリースされており、DAW上でインサートするエフェクトプラグインもありますが、HEADタイプはiPad上で細部のエディットから、プリセットの読み書きが行う事ができます。つまる所、リハからライブの本番でもいつでもこのサウンドを再現する事ができ、AMP対応ha600Wの出力で、その名のままですが、ヘッドアンプとしても使用可能です。
PD安田的には特におすすめとするのは「真空管の種類と具合を変更」の部分が”非常に効果が現れやすい(わかりやすい)”と”意図した音に狙いやすい!”ここに尽きます。普段DAWで作ったサウンドをなんとかそのまま迫力あるままに、ライブ演奏で表現できないか…とくればまさにBIASシリーズになるのではないかと思います。
Line 6 HELIX
モデリングといえばLine6のPODシリーズ、そのPODシリーズからさらなるパワーアップしてHELIXが登場しました。Line6の特徴はボードタイプのマルチエフェクターとしても持ち運びができるのが大きな特徴ですが、その内部のDSPとサウンドクオリティーは常に進化をしてきており「結構純粋にいいサウンド」がPD安田的にもおすすめできるポイントです。またボードなので、曲ごとのシーン切り替えや、ボリュームコントロールといったペダルも一体型なので、語るまでもなくライブ向けにも持ってこいのギアである事は間違いないです。
HELIXは本体の機能的なパワーアップだけではなく、見やすい大きな画面のディスプレイから、暗いステージ上で映えるカラーのランプも魅力的で、遠目で見ても色を把握しておけばミスもきっと減る事に違いないかと思います。
もちろんアンプに繋いでのエフェクタとして使用も良いですが、ラインで直接PAに送ることで、飽和しやすい中音をアンプ出力にはせず、転がしだけで完結させるとより演奏しやすい環境を整えることができると思います。是非ハードに外での演奏をされている方はHELIXが良いのではないかと思います。
3:KEMPER PROFILING AMP
プロファイリングが出来るギアのKEMPER PROFILING AMPです。こちらは御述の「プロファイリングとは」の部分に少し詳細を載せますが、KEMPERの特徴はアンプのプロファイリングだけに限らず、STOMPセクションにDistortion、リバーブ、Delayといったエフェクターもエディットと、別売りのKEMPER PROFILER REOTEを使えば、足元でのエフェクトON/OFFの切り替えも行えるようになります。
本体操作もシンプルなのも本機の特徴かと言えますが、ボタン一つでON/OFFに加えて各セクション毎のメインボタンを長押しをすることで、内部に入っていくことができるようになっており、本体下のつまみよりパラメータをコントロールできるようになっています。シンプルでありながらもやはりプロファイリングの機能が非常に効果が大きく、サウンドも兼ねてですがKEMPERも非常に操作性はしっかり考えられているかと思います。
モデリングとは?
実際に存在するプロダクトから、メーカー独自の分析技術とデータによってソフトウェア上で再現される技術を指します。プラグインソフトでもCPUベースでの再現が行われていますが、メーカーによっての集めるデータ内容と視点によって、その再現性と特徴は大きく変わってきます。昨今PC周りのCPUも非常に高性能になってきましたので、自由自在にアンプとキャビネット組み合わせをシミュレート、さらにはマイクポジションもシミュレートできるものがほとんどになり、実際の再現されるサウンドからさらにオリジナルのモノへとカスタムが可能です。
例えばモデリングの代名詞といえば、Line 6のPODが挙げられます。エフェクトボードに組み込まれているDSP処理により、アンプ、キャビネット、マイクの各モデリングに対して組み合わせをシミュレーションをすることができます。
実機を知っている方ならば、プリセットの名前や種類の名前を見ただけでイメージができ、詳しくない方でもプリセットから好みの音を選んで適正なサウンドを見つけて行くと言った、現実的にそれを行おうとすると無理な事が計算上でできてしまうと言う、まさに夢のような技術となります。スタンダートにあったそのプロダクトはこの技術のおかげで、固定概念を無くしていき、より可能性を広げていったといっても過言ではないでしょう。
プロファイリングとは?
実際にスタジオにあるギターアンプからキャビネットの振る舞いをキャプチャーし、KEMPERではこのデータを元に再現をしてくる機能を指します。特に環境によって、またはギターアンプの個体差さえもプロファイリングをしてくれるので、同じメーカーの同じプロダクトのアンプでも振る舞いが変われば分析されるデータも変わり、さらには収録されるマイクによっても再現が変わってきます。その作られるサウンドは決して同じとはできないので、探究心をくすぐる画期的な機能と云えるでしょう。
プロダクト深層世界一覧
記事内に掲載されている価格は 2017年10月11日 時点での価格となります。
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