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瀬川 英史(せがわえいし)
CM音楽は過去に2500本以上手がける。海外からもオファーを受け2013年「Rolex And Icons」のCM楽曲を書き下ろした。映画「偉大なる、しゅららぼん」「HK/変態仮面」「女子ーズ」、ドラマ「最高の離婚」「アオイホノオ」、ドキュメンタリーNHKスペシャル「神の数式」「超常現象」の等の音楽を担当。2012年、フランスの国立映画祭イエール·レ·パルミエにてフランス映画「Le dernier jour de l’hiver」で最高音楽賞受賞。

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ドラマ「アオイホノオ」のOSTが9月25日にタワーレコードより
先行発売。info >>
http://www.tv-tokyo.co.jp/aoihonoo/special/soundtrack.html

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音楽制作にあたって、今年一番感動したプロダクトは何ですか?

Apple MacPro

マシンスペックが上がる=時短と直結する作曲家に取って、素晴らしい道具

なんと言ってもやっぱりApple MacProですね。リリースされると言われ続けて2年以上は待たされましたからね。エンジニアの仕事でDAWを使うにはオーバースペックかも知れませんが、僕等のような作曲家に取ってはマシンスペックが上がる=時短と直結するんで仕事の道具としては基本中の基本です。よくCPUクロックの話だけ取り上げてiMacで良くないか?という相談されたりもしますけど、CPUのクロックだけではなくメモリーのバスやスピード等も絡んで総合パフォーマンスが決まるので、単純にCore i7で十分じゃないか?という話ではありません。新Mac ProはSpectrasonic社 OmnisphereやTrilianを複数起動させても安定して動作します。クライアントからゴーサインが出るまではできるだけMIDIデータのままで作業を続けたい僕のような仕事にとっては本当に素晴らしい道具です。

その選定理由やご自身ならではの活用ノウハウを教えてください。

ノウハウという程ではないんですが、実際にMac Proのスペックの中で一番迷うのがコアの数だと思います。皆さんそれぞれ環境も違うし使ってるDAWも違うので一概にこれがベストだとは言えませんが、サンプリングライブラリーを使う事が多い場合は6coreの方がいいかもしれません。何故かと言うと、DAWで作業してる途中でいきなり飛んでしまった経験が誰しもあると思いますが、特にサンプリングライブラリー(KontaktやVienna等)を使ってる場合は演算のピークがいきなりくるんですね。そういう使い方をしてる場合は6coreを選択した方が良いはずです。同様に僕愛用しているVienna Ensemble Proをサーバー機で起動させて使ってる場合も6coreの方が安定するはずです。またDAW側でちゃんと64bitに対応し、さらに12マルチコア対応を謳っているLogic Xを使いソフトシンセを多様しEDMしか作りません、、、という場合は12coreの方が安定するはずです。その辺は自分の作業環境と照らし合わせてロックオンカンパニーで相談してみるといいと思います。

「こんなのあったらいいな。」と思う製品があればご提案ください。

DAWでオーケストレーションをしていく時にCcの書き込みは日常茶飯事です。現在はiPad上でTouchOSCを使っています。本当はフィジカルにフェーダーを、それもモータードライブ付きのフェーダーが使えたらなと常々思っていますね。オーケストレーションの場合かなり極端なクレッシェンドの書き込みをする事も多いし、かなり絶えず動いて状態なので途中から書き込みする場合は動いてるフェーダーを追ってもう少し突き上げたりする方が作業的には楽なので。