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NAMM2017

23
Jan.2017
REPORT

NAMM 2017 Day4 : Percussa


NAMM 2017 Rock oN Show Report

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NAMM 2017開催前からティザー写真が大きな話題を呼んでいた、Percussa期待の新製品 Synthor System 8が登場!フィジカルなコントールで縦横無尽のモジュレーションを可能にするデジタルモジュラーシンセです。

Synthor System 8は下記三つの要素から成り立つシステムであり、今回初お披露目となったハードウェアは写真上部の「ENGINE」になります。

①ENGINE
ディスプレイの付いているマシンです。LinuxベースでSynthorが動いているコンピュータです。

②REMOTE
ENGINEのパラメータをツマミやボタンで設定できるフィジカルコントローラーです。(こちらは既発)

③AudioCubes×8

三つの役割を知らないとSynthor System 8がどういう製品か分かりませんので、簡単に説明いたします!
Percussaの名前はAudioCubesによってすでにご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?YAMAHA Tenori-onが登場した時にSound&Recordingsの特集でJAZZMUTANT LemurやMonomeなどと一緒に光るキューブを見た方も多いはず。

★AudioCubes(③)

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「AudioCubes」は4つのハイスピード且つ低レイテンシーのセンサー(1kHz/10bit)とRGBライトを持ったコントロールデバイスです。それ自体で音を出すものではなく、Mac/PC用のスタンドアローン・ソフトウェアである「Synthor」のパラメータをコントロールします。Synthor/各AudioCube同士のとの接続はワイヤレスで、2.4gHz帯を使った独自のプロトコルが採用されています。
LFOのカットオフ周波数や、アウトプットレベルの様なシンセサイザーのパラメーターを、Synthor上で各AudioCubesに個別にアサインし、それぞれを動かしたり、近づけたり話したりしてリアルタイムなコントロールを行います。視覚的にも面白く、アート系の雰囲気が漂います。

★REMOTE(②)

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AudioCubesはパラメーターを設定した後は、任意にポジションを変えたりしてパフォーマンスするわけですが、Synthor上で設定をするため、Mac/Pcの操作が不可欠でした。そこで登場したのが「REMOTE」です。Mac/PCを見ないでもあらゆるパラメーターをリアルタイムにコントロールすためのデバイスです。

namm2017 Rock oN show report

ツマミやボタンの位置はSynthorのGUIと重なっているため、違和感なく操作ができます。

★SYNTHOR

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SYNTHORはステップシーケンサーを搭載、幅広いモジュレーション・ポテンシャルを持つシンセサイザーです。モジュールがテーマになっているため、AudioCubesに割り当てるパラメーターも特徴的です。まず初めに音をだすためには「Output」を割り当てる必要があったり、オシレーターの項目が「LFO」に統括されていて、周波数が可聴帯域を下回ればLFO、上回ればオシレーターという考え方です。また、Wavetableは自分の波形を使えたりと自由度もなかなか高そうです。

★ENGINE(①)

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そして今回、SynthorがついにMac/PCを飛び出し、ハードウェア化したのが「ENGINE」です。ENGINEがこのシステムのコアとなるため、オーディオ出力もこのデバイスに付いています。コンポーネントの美しさもさることながらサウンドクオリティもとことん追求されており、6つのアウトプットのDAにはAKM AK4456DAC、2つのインプットのADにはAKM AK5552ADCを採用。192kHz/32bitに対応しています。

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さて、ではCeline Van Damme氏によるSynthor System 8のデモンストレーションムービーをご覧ください!

複雑そうに見えますが、プリセットも99個用意されているので普段シンセを使っている方ならそんなに迷わずに音が出せそうです。ENGINE上で各Audiocubesの状態を設定するとき、該当のAudioCubesの色とENGINE上での該当箇所が同じ色に光るので分かりやすいですね。デモでは緑のAudiocubesにLFOを、黄色にOutputを、オレンジにDCジェネレータと呼ばれるパラメータをアサインし、ピッチをコントロールしていますね。基本的にはENGINEのディスプレイ左に示させる項目の左側がMod Inputs、右側がMod Outputsとなっていて、この部分をモジュレーションのソースとディスティネーションの関係と考えると分かりやすそうです。

かなり大きな可能性を秘めたシンセサイザーだと思います!写真はデモをしてくれたCeline Van Damme氏とBert Schiettecatte氏。
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Writer:Shibuya

Percussa
https://www.percussa.com/

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    記事内に掲載されている価格は 2017年1月23日 時点での価格となります。

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