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NAMM 2016

制作機材の最新動向がここに。現地アナハイムからの熱狂レポート、会場の空気を切り取る動画レポートも多数!

24
Jan.2016
REPORT

NAMM2016 Day3 :YAMAHA(2)

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MONTAGEレポート第二弾! 前回のレポートでもお伝えできなかったサウンドプレビューとプロダクトコンセプトに迫ります。Blake Angelos氏、MONTAGEそして開発に携わった氏家さんのサウンドデモを合わせてご覧ください!


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MONTAGEはMOTIFの後継機ではない、表現力がもはやMOTIFのレベルではない
ワークステーションを開発する際に、サウンドクオリティ、制作環境、PCとのインテグレートという3要素をキーに掲げてきたYAMAHAシンセサイザー。MONTAGEはそれらの要素を併せ持っており、当初こそMOTIFの後継として捉えた時期もあったとのことですが、1台で楽曲制作する時代は過ぎたと判断。あえてサウンドクオリティと表現力で勝負する英断から発案されています。

SPECには現れないYAMAHAならではの『楽器』へのこだわり
YAMAHA『AWM』の歴史は長いものの、PCM音源の上質さはやはり波形メモリに準ずるものがあります。今回MONTAGEでは、10倍となる5.6GBサウンドライブラリを誇り、Motif比倍となる8エレメントで構成された贅沢な1Voiceを基礎としています。しかし、サンプリングノウハウは容量があればいいわけではありません。サンプリングも8エレメントとなると、収録にかける時間も単純に長くなりますが収録するアコースティックピアノのコンディションは1時間で変わってしまいます。それらを膨大な時間をかけ、絶えず繰り返し仕上げたサウンドがAWM2音源なのです。新設計のFSX鍵盤および88ハンマー鍵盤では、演奏と鍵盤の一体感を徹底的に追い込まれています。この丁寧さこそYAMAHAの仕事という感じがしますね。

サウンドに命を吹き込むモーションコントロールの表現力
氏家さんが強調したように、派手なサウンド表現から微細な動きまで、モーションシーケンスが随所に効いています。このMotion Sequenceの1Stepにおけるパターン詳細を伺ったところ、まだ資料はないものの『考えうる全ての動作がほぼ無限に再現できる』とのこと。SuperKnobの派手な演出もいいですが、Padなどのサウンドに命を吹き込むようなわずかな揺らぎも、新しいデジタルシンセサイザーの到達点を感じさせます。8ポリ128音という驚異のFM-Xが生み出すスピード感、そして磨き抜かれたAWM2 PCMのリッチさ(ユーザー領域も1.75GBあり)、それらをシームレスに融合し、命を吹き込む。Motion Control Synthsis Engineの到達点は演奏者の新たなスタンダードと言えるのかもしれません。

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ハードウェアの電気性能が飛躍的に向上。MOTIFの波形再生でも、ここまで違いが出る
サウンドデモでお分かりのように、きめ細かな再現性は専用設計のD/Aコンバーターやアナログ出力サーキットによるもの。新搭載の高効率を極めた電気特性により、データ互換のあるMOTIF波形をMONTAGEで鳴らした場合にもD/Aの差が如実に出てしまうとのこと。I/O部分も192kHzをサポートしており、従来のハードシンセのようなオマケのI/Oでは決してない。磨き抜かれた入出力設計をぜひ店頭のリファレンスモニターでじっくり体感したいですね。最後に、定番のオーディション(試聴)機能は、各音色に最適化されたフレーズだけでなく、Motion Control Synthsisも絡めた形で音色を再現してくれますので、発売前に触れる機会があった際はぜひ試してみてください!前人未到のサウンドと表現、新しい試みで音楽を作る喜びがそこにあります。

会場では同社開発担当の大高氏と、同社マーケティング課の伊藤氏を迎え、Rock oN Award 2016のInstruments Award授賞式も行われました。
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コンパクトながらハイエンドを貫いたサウンド、FMの価値や演奏性を再認識させてくれた功績も大きかったReface。NAMM2016では新たにキーターオプションも登場するなどさらなる世界観の広がりを見せてくれます。ここまでくると次なるRefaceシリーズにも期待しちゃいますね。
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また会場ではTFシリーズのV2.0も発表。リリースから一年経ずのハイスピードかつ強力なメジャーバージョンアップ。同時発表されたI/O Rack Tio1608-DをはじめDante StageBoxとのプラグ&プレイや、エフェクトなどプロセッサーの強化など多数の新機能を追加。もちろん無償アップデート可能!

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YAMAHA

WRITER:R_TSUNEYOSHI

記事内に掲載されている価格は 2016年1月24日 時点での価格となります。

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