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粒立ちのいい音色と美しい赤いボディで世界中で高い人気を誇るNORD KEYBOARDS。その中でもNord Leadシリーズは市販で世界初のバーチャルアナログ・シンセとしてあまりにも有名です。今回はそんなNORDのキーボード群に焦点を当てました!
まずはスペシャルゲストにYK氏を迎えたRock oNスタッフによるハンズオンレビューをご覧いただきましょう!実感をこめてNORD製品の魅力に迫ります!
1983年
NORDの前身となるClavia社はスウェーデンのストックホルムでHans Nordelius氏により設立されました(NORDの名前の由来が分かりますね)。自宅の地下室で完成させたデジタルドラムは「Digital Percussion Plate1」と名付けられヒット商品となりました。
1984年
デジタルパーカッションシステム「ddrum」をリアルな叩き心地を持つドラムパッドとともに発表。ddrumの本物に迫る叩き心地とドラマーの表現力を余す事無く伝える繊細さは、デジタルドラムの草分け的存在として今でも語り継がれています。
1995年
みなさんご存知の初代Nord Leadを発表。世界初の市販アナログモデリング・シンセは、その直感的に操作出来るインターフェイスと共に多くのミュージシャンを虜にしました。特にトランスやテクノなどのダンスミュージックで多用されたリードサウンドはそのシーンのみならず、ジャンルの壁を飛び越えて世界中で響き渡りました。このシンセサイザーがなければ今のダンスミュージックはきっと違ったものになっていたことでしょう。まさしくレジェンド・シンセサイザー!
1996年
ソフト・エンジニアリング部門のリーダーとして新たに加わったMugnus Kjellanderが手がけたClavia初のデジタル・モジュラー・シンセサイザーNord Modularを発表。パソコンのソフトウェア上で自由にパッチングできるバーチャルアナログシンセとして、そのデビューは世界中に衝撃を与えました。
2001年
Nord Electroを開発。ヴィンテージ・エレクトリック・キーボードを持ち運べるサイズ、重量で再現する最高のエミュレーションキーボードを実現しました。また同じ年にロングセラーを続けながら進化してきたNord Lead の「3」が登場しました。
2005年
同社初のステージピアノ、Nord Stageを発表。アコースティックピアノ、エレピ、オルガンのみならずNord Leadのシンセも移植され、シンプルながらマルチに活用できるマスターキーボードとして代表機となりました。
2007年
デュアル・マニュアル鍵盤、3種類のビンテージ・オルガン・サウンドを搭載したC1コンボ・オルガンが登場。、多数のアウトボードのエフェクト、複数のアンプそしてロータリー・スピーカーはリアルで幅広いオルガンサウンドで、「至高のトーンホイール・モデル」とも呼ばれました。
そして同年Nord Waveも発表。NordLeadのバーチャルアナログシンセをベースに、オーディオファイルをオシレーターとして使用したPCMシンセとしても機能。幅広いジャンルを演奏するプレイヤーの要望に応えました。
近年
Nordは世界中のキーボードプレイヤーから高い評価を受けながらもさらに意見や要望を取り入れ、次々と新製品のリリースを続けています。
NORD LEADシンセの進化系。鋭く粘りのあるサウンドでかつ太い。シンセらしい音を継承しつつメモリの増強や発音数の増加、DAコンバーターの強化が行われ歴史を築いたあのサウンドがさらにワイドレンジで太く艶やかに。このシンセでなければ出ない音が確かに有ります。
Grand Pianoだけでも4音色を装備。さまざまな作品で実際に使用されているため、みなさんも耳にsたことがきっとあると思います。コントロール系のほぼ全てがボディ上に並べられているため、奥深く階層に入らなくてもすぐ使え、初めてさわっても何を押せばいいかすぐ分かるという特徴を持ちます。シンプルな作りながら楽器として完成している逸品です。
ドローバーを搭載したオルガンキーボード。ドローバーは直感的で瞬発的な音作りを可能にします。オルガンだけでなくエレクトリックピアノやクラビ、ストリングスなどの音色も装備しているため、ライブに欠かせないキーボードとして役立ちます。コンパクトエフェクターを並べたかのようなエフェクト群を装備しているのでサウンドバリエーションも広く、重厚なオケのライヴでも抜けてくる音色が自慢です。
NORD ELECTRO 4のバリエーション。HPとはHammer Action Portableの意味です。ピアノタッチ鍵盤でありながらたったの11kg。車が無くても運べます。ドローバーはボタン式となっていますが、プリセットを呼び出した際に音とLEDライトの表示が一致するため、このボタン式のファンも多くいます。
オルガン、ピアノ、シンセ、それぞれに特化した最新サウンド・エンジンを搭載した、NORD KEYBOARDのフラッグシップ。
シンセサウンドにはNORD WAVEの一部が移植されていますが、ただ単に移植するのではなくとても使い勝手がいいように設計されて直されました。オシレーターシンクもただパラメーターをまわすだけで気持ちよくかかってくれ、モーフィングもホイールなどにアサイン可能。リアルタイムにパラメーターをアサインしてホイールで動かせるなど個性的で強力なプレイにも対応します。
当然こちらもサンプルライブラリーに対応していて、中でもメロトロンのサウンドはヨレ方も非常にリアル。それからこういったキーボードではプリセット名を簡略化するのが一般的ですが、NORD STAGE 2ではそのままズバリの名前が表示されるので、初めて触った人にも分かりやすいというところもポイントです。
NORD PIANOで絶賛されたピアノサウンドはストリングレゾナンス、ペダルノイズ、弦の共鳴までも再現するため、とてもリアルで情感たっぷりの演奏が期待できます。
NORD社は現役ミュージシャンのスタッフが多いため、常にミュージシャンの立場に立った物作りを心がけています。
例えば音作りは深い階層まで潜り込むことなく、そのほとんどをボディ上のエンコーダーやドローバー、ボタンで行うことができます。それらはとても分かりやすくベストな位置に配置され、激しい演奏中でも容易に任意の操作ができるようにデザインされています。
サウンドに関しても明るくメリハリの効いたサウンドはオケの中に埋もれることなく効果的にヌケてきます。例えばピアノ1本で演奏する場合は国産のゴージャスなステージピアノを使っていても、バンド演奏になった途端にNORD PIANOに持ち帰るプレイヤーが多いのはこういう理由でもあります。そして全ラインナップに共通したこのサウンド傾向はレコーディングでも重宝されています。
この「プレイヤー至上主義」としてこだわって設計されたNORD KEYBOARDは「HANDMADE BY CLAVIA」の文字が表すように手作りで生産されています。(その様子は以下の動画でご覧いただけます)
単なるキーボードではなく「楽器」として完成されているNORD KEYBOARD。「一度使うと手放せなくなる」と言われる魅力は、デビュー当時から変わらず世界中のプレイヤーに愛されています。そして間違いなく、これからも直感的でエモーショナルなプレイを望むプレイヤーに愛され続けていくことでしょう。
ライブ派にもレコーディング派にも、大切なNORD KEYBOARDを現場まで安全に持ち運ぶために必要なのは純正ケース!
純正ケースはモデルにより仕様が異なりますが、それぞれリュックサックのように背負えたり、カートが付いていて転がして移動することができます。
スタッフのほぼ全てが現役ミュージシャンというNORD社らしく、プレイヤーの手を守り演奏にできる限り支障を与えないという、ユーザーに対する気配りと愛情がうかがえますね。このプレゼントは数量限定ですので、ご注文はお早めに!
Rock oN渋谷店ではNOORD KEYBOARDSを常時展示中!是非とも店頭で実機をお試しください!
記事内に掲載されている価格は 2012年12月17日 時点での価格となります。
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