Avid Connect 2019 : Day1-1 >>から続きます。
最初の発表はこちらのAvid Link。iOS / Andoroid / MacOS / Windowsに対応したコラボレーションソフト。AVIDのユーザー同士が繋がりを持てる、ソーシャルツールです。
Media Composer、Pro Tools,Sibeliusというクリエイターツールだけではなく、プラグインの購入なども行える総合的ツールに進化しています。
AVID linkを使うメリットとして提示されたのがこちらの数字。Avid Firstプロダクトのダウンロード数は1.4million=140万。今でも3ヶ月に1万件ほどの増加を続けているということ。この数字が意味するところは、それだけの数のユーザーが存在しているということ。これらの数のユーザーとつながりを持てるということは大きなメリットです。そして、各ソフトウェアの次期バージョンについての紹介。リリース時期は特に明言されませんでしたが、どのような機能が開発されているのかを伺うことが出来ます。
まずは、Pro Toolsから。シームレス・プレイバック、これは、従来のバージョンでは再生を停止しないと行けない、もしくは、瞬間的に音が途切れてしまう操作。例えば、センドのインサートなど、再生を止めることなく音の途切れなく行えるという、地味ではありますが、ユーザーにとって大きなメリットとなる機能。
MIDIのトラック数が倍増。Over 750 VoiceはHD nativeを使ったシステムでのVoice数の増強。これにより、HDXとHD native間でのボイス数の共通化が行なえ、セッションの互換性が更に完全な物となるということ。
そしてSibeliusとMedia Composerのスライド。Media Composerに関しては、別記事で詳細にご紹介を行います。
Media Composerのコラボレーション用のツールであるEditrial Managementも機能が増強。マーカー、メタの埋め込み機能の強化、そしてそれを使った検索機能の強化が実装されます。
サーバージョンの素材をすばやく見つけ出せるこれらの機能は、アセット管理ツールにとって非常に重要。昨年の登場から順調に成長していることが伺えます。
そして、大きな発表となったのが「AVID | NEXIS Cloudspaces」。従来のNEXISの管理画面からCloud上のストレージを統合管理が行えるというもの。このCloud StrageはMicrosoft Azureにより提供されるサービスですが、ユーザーはAvidに利用料(必要な容量と、通信料)を支払うことでサービスが利用可能となります。面倒なCloud環境の構築などは必要なく、Avid Accountで管理された中で、シームレスにCloud Strageが活用できるようになるということ。更にCloudサービスでは一般的な従量課金ではなく、定額制になるということでユーザーにとっても導入しやすいCLoud Storageとなるのではないでしょうか。
NEXISの管理画面の右上にCloudというボタンがあるのがわかります。ここからClooudスペースの管理が行なえます。
こちらが、Cloudストレージからワークスペースを作成する画面。StragegroupがCloudspacesを担っているのがわかりますね。それ以外は、これまでのOn PremiseのNEXISと同じです。
ワークスペースを作った後の操作はNEXISと同じ。ユーザーのアクセス管理、ストレージサイズの調整など、特に意識することなく設定が行なえます。ただし、速度に関しては、あくまでもニアライン用途ということでストリーミング再生を約束するものではなく、ベストエフォートでの運用となるということです。
このサービスの開始は2019年4月8日、月曜日からということ。NEXISのバージョンを上げることでこの機能が実装されるということです。更に2TBの容量が3ヶ月間、ただで試せるということ。NEXISをお持ちの方は是非ともチェックしていただきたい内容です。
ライブサウンドからはS6L-48Dがやっと発売。昨年発表があったS6Lの一番大きなサイズのコンソールS6L-48Dが6月にリリースとなります。
そして、Pro mixingからはMTRXに待望のDigilink Optionが登場です。スライドはなく、実物を手に持っての紹介でしたので写真はNABの会場からとなりますが情報だけ先にご案内します。
8SlotあるMTRXのオプションスロットを搭載して利用するDigilink Option。Digilink portは2口ついていますので最大64chの入出力となります。これにより、一台のMTRXでDolby Atmosのシステムアップなど他チャンネルのハンドリングが劇的にコンパクトなシステムで実現可能になります。HDXカード3枚の環境であっても、MTRX1台でDigilink経由で出力される192chすべてを受け取ることができるということになります。更に詳細はNAB会場からのレポートをお楽しみに!
それ以外の最新情報に関しては、夏まで待ってほしいと、、、
逆に言えば、何かしらの準備は行っているということなので、次の発表を楽しみに待ちましょう。
そしてMedia Enterpraise。アセット管理などのツールを中心にMedia Centralが着実な進化を遂げているということがアピールされました。今回の最新トピックとしてはMaestro(リアルタイムCG)の統合。着実にAVIDの持つ様々なソリューションが一つに統合されていっています。
このようにサードパーティー各社との連携が進んでいるということもアピールがされました。Media Centralの一つ一つの機能をレゴブロックという表現をしていました。そのブロックをユーザーのニーズ、ワークフローに合わせて組み立てることでサービスが完成する。
このようなスライドで、そのビジョンが提示されています。webにも公開されると思いますんど絵是非ともご興味ある方はチェックしてみていただければと思います。
最後にMedia Composerの最新版の発表なのですが、内容が多いため、別記事とさせてもらいますので、是非チェック下さい!
Writer : Yosuke
前半記事「Avid Connect 2019 : Day1-1」はこちらから>>
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記事内に掲載されている価格は 2019年4月7日 時点での価格となります。
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