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ブリストルで誕生したばかりのフレッシュなシンセサイザーメーカーU・D・Oが初めてのポリフォニックシンセサイザーSUPER6の試作品を発表。KORGやELEKTRONなどの大型ブースが並ぶ注目スペースにいきなりの登場で期待が高まります。ディレクターのGeorge氏はイギリスのハイエンドシンセブランドModal Electronicsのシンセのサウンドエンジン部分の開発にも携わったとのこと。さらにこのSUPER6のインダストリアルデザインにはかの神シンセNEURONでおなじみAxel Hartmann氏も関わっています。今回のブースの設置場所についても、「SUPER6は注目に値するシンセである」という彼の助言があったそうです。
こちらのSUPER6は12VOICE POLYPHONIC BINAURAL ANALOG-HYBRID SYNTHESIZER WITH SUPER-WAVE TECHNOLOGYという名前がついています。 多くのリバイバル品が発表されている中でこのSUPER6はシンセの新しい可能性に目を向けています。SUPERBOOTHに出展されているシンセのオシレーター部分はVCOが多いですが、SUPER6はDDS(DIRECT DIGITAL SYNTHESIS)と書いてあり、FPGA動作によるデジタルオシレーターが搭載されていました。DDS1には基本波形に加え、ウェーブテーブルも搭載。そしてそこにアナログのVCF/VCAを組み合わせたハイブリッドシンセになっています。エフェクターもDSPではなくFPGAです。まだエフェクター部分は未完成でしたのでサウンドは聴けませんでしたが、非常に興味がありますね。
またボイス構成も非常に特徴的です。12ボイスがオシレーターの段階から6個ずつ左右に振り分けており、シグナルパスが始めから完全にステレオになっているのが特徴です。左右のボイスは音楽的な豊かさをもたらすために僅かな差があり、空間表現が非常にユニークです。コーラスとも違う非常に涼やかな音の広がりを聴くことができます。BINAURALモードではシンプルなデチューンやPWM一つとっても、とてもゴージャスで生き生きとしたサウンド変化が感じられました。もちろんボイスのアサインは設定で変えられます。モノフォニックなベースなどパワフルなサウンド時には「SOLO」だったり、オシレーターシンク系の派手なリードなら「UNISON」など選択できます。
入出力も必要十分なものになっています。
Writer:ACID渋谷
記事内に掲載されている価格は 2019年5月12日 時点での価格となります。
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