本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン

渋谷の音楽制作機材専門ショップ!豊富な展示製品の試奏、ご相談からシステムプランニングまで、お任せください!

head-love Created with Sketch. CREATOR
HOW TO

あなたの楽曲制作にヒントをもたらす数々のノウハウ記事に加え、膨大な動画コンテンツは制作トレンド&Tipsの集大成!

11
May.2022
HOW TO
  • HOME
  • HOW TO
  • 制作ノウハウ
  • ダミーヘッドを並べて比較してみた!by PD安田 話題のマイク4機種を比較レビュー!

ダミーヘッドを並べて比較してみた!by PD安田 話題のマイク4機種を比較レビュー!

20220511_Dummy_1390_856

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

最近アプリやコンテンツなどでダミーヘッドやバイノーラルマイク関連が注目を浴びており、価格も踏まえラインナップも豊富になってきました。

そこで、そんなネタを作られている方へ、今回は当店取扱のある代表的なダミーヘッドを4つを収音してみましたので、サウンドとお値段を比較しながらレビューしていきたいと思います。

レコーディング方法

01

まず今回の撮り方ですが、真ん中にカメラを置きつつ、その周り(できるだけ近く)にマイクを並べていきます。若干演者達の近づき方で左、右との距離が変わり、音量レベルが異なってきますが、それでもだいぶ違いはわかるかと思います。

そしてDPAは実際に人が耳にかけてつける形になりますので、Rock oNスタッフ・バウンス清水に装着をお願いしております。きっとこのヘアースタイルでいいサウンドが収録できたのではないかなと思います。

動画について

続いて動画の説明に入りますが、4つのマイクを通しで再生を行なっていきます。

NEUMANN KU-100、DPA CORE4560、HEADREC BINAL2、ZOOM H3-VRの順番となっております。

基本的に非常にゆるい動画内容ですが、ここはあまり気にせず。私のちゃちゃと演者達の不安な気持ちを盛り込みつつ、途中でギターをぶつけてしまったり、モニタースピーカーが入っているケースをおもむろに開けたりと自由な流れで収録しております。見て頂くとわかりますが、ギターをぶつけてしまった時の瞬間、あなたは左を向いてしまうかもしれませんので、それも楽しんでいただければと思います。

基本的にはヘッドフォン、イヤホンをしての視聴をおすすめしますので、ぜひ確認をいただければと思います!

NEUMANN KU-100

02

お値段とともに、ダミーヘッドの代表的なマイクといえばKU-100です。以前にPVを撮影した際にも非常に多くの反響をいただきましたが、今回もやはり申し分ないクオリティーで録音できていることがわかります。

なおここで悩みどころとしては、これだけいいマイクとなるとマイクプリもどうしたらいいのか?というお声もいただきますが、どうもインターフェースなどに直接繋いでマイクプリをしない方が結果が良かったりと、無駄に味をつけない方が良さそうです。

なお今回はAntelope AudioのDiscrete 8 Pro Synergy Coreを使用しています。

KU-100のすごいところは、雑音も含めて部屋内のノイズさえも非常に綺麗に収録できている点です。それでいて音域のレンジもどこかに突出している感じもなく、非常にナチュラルなサウンドなのがすごいところ。ですが皆さんもご存知の通り、お値段もそれなりにお高く、気軽に使うにはちょっと敷居は高いかなと思います。

03

そしてKU-100は本体の首下、頭のてっぺんにマイクスタンドの設置が可能です。部屋の真ん中でスタンドに立ててもよし、もしくは天井から吊るすという方法も可能です。5PinからXLRへ2つに別れるケーブルは付属、延長のケーブルも入っておりますので、設置にはあまり困らないかなと思います。また、このマイクはインターフェースからファンタム電源を取るか、もしくはアダプターが内蔵しているので、外でファンタムがない場合でも使用可能です。

NEUMANN
KU100 (ブラック)
¥1,415,700
本体価格:¥1,287,000
14157ポイント還元

DPA CORE4560

04

こちらは直接人間の耳に装着するマイクになっております。動くと少しガサガサしてしまうのですが、非常に素晴らしいコンセプトのマイクかと思います。少し最初は付け方に戸惑いますが、慣れれば問題はないかと思います。こちらは先ほどのNEUMANN KU-100とは違い、実際の人間自身が反響なども計算され、反射なども含めて録れる形になります。きっと人によって録れるサウンドは変わるかもしれないのがこのマイクの面白いところかなと思います。

ただ物理的に装着することから、ケーブルの引き回しがありますので、本人が動くとノイズが入ってしまうのは扱いの難しいところかなと思います。したがって髪の長い方ですとかぶる部分が多くなるので、面白い違いが出てきそうですが、注意が必要そうです。

05

なおDPA CORE4560はMicro Dotの端子になっておりますので、変換でXLRにそのままインターフェースに接続も可能です。XLRにはDPA DAD6001があればベストでしょう。そして前述同じくAntelopeのインターフェースで直接収録しましたが、ここでMMA-Aを使用すればiPhoneにも接続が可能で、iOSアプリにより制御しつつ、録音も可能にします。

非常にポータブルで場所も取らないところも魅力的なので、もしかすると移動式でイベントや会場の雰囲気など収録するにはぴったりなマイクではないかなと思います。または実際に映像に対してのサウンドメイキングをする際には、バッチリ活用できるのではないかなと思います。

メーカーHPはこちら
DPA
CORE 4560(4560-OC-B-B00)
¥184,800
本体価格:¥168,000
2772ポイント還元

HEADREC BINAL2

07

低コストで気軽に導入できるダミーヘッドマイクといえばHEADREC BINAL2です。非常に収音自体も申し分なく録れておりますが、やや遠近的な要素で考えると、やはり価格相応なのかなと思いますが、それでいても十分なダミーヘッドとしての役割を担っております。

また本体も軽く、スタンドもついており、スタンドの真ん中を持てば、移動でも片手でガンマイクのように移動もできるのが便利なポイントかと思います。接続はシンプルで、本体の後ろ側にXLRの端子がそれぞれ付いているので、直接インターフェースへ接続する運びになります。ファンタム電源は必要になりますので、マイクプリ、インターフェースに必ず48Vを使用してください。なお展示品はグレーですが、現在は白のモデルになっております。

なおKU-100と比べてしまうと前頭部がないためか、音の前後感がやや劣ってしまいますが、それでも右と左の定位感はしっかりと収音されているのが確認できます。収音の領域も広く、レンジも満遍なく録れているので、意外と会議用の収音マイクやアンビ用として、さらに案外サウンド的にも音楽よりな印象にあるので、生楽器のマイクとしても使い勝手はいいかと思いつつ、楽曲のマイク用としてもありではないでしょうか。

まだ出て間もないマイクですので、固定概念にとらわれずご活用していただきたいマイクの一つですので、お持ちの方は様々なソースにお試しいただければと思います!

HEADREC AUDIO
BINAL 2 Space Silver
¥84,700
本体価格:¥77,000
1271ポイント還元

ZOOM H3-VR

08

本体マイク内蔵型のレコーダーことZOOM H3-VR。こちらはインターフェースに繋げるのではなく、本体のmicro SDカードにて録音をいたしました。サイズは手のひらサイズになりますので、軽くコンパクトなのが特徴的です。気軽に持ち運びも可能ということで電池での動作も可能で、録音ボタンを押せばすぐにレコーディング開始という操作性も非常にシンプルで”その場で!”というシチュエーションにはぴったりかなと思います。今回のダミーヘッドカテゴリーの中では価格帯がもっともお求めやすく、まずいろんな場所でのバイノーラルを録られたい方は、まずはH3-VRからというのがおすすめかなと思います。

さらにH3-VRのすごいところはこの本体でアンビソニック形式での記録することも可能。さらにはZOOM Ambisonics Playerを使用すれば、アンビソニック形式からステレオや5.1chへのコンバートも可能なので、コンパクトながらも非常に強力なレコーダーとも言えるかなと思います。ちなみに一見こちらを使用する際に注意したいのが、「どっちが前でどっちが後ろ?」というとこですが、録音ボタンがある側が後ろで、ZOOMのロゴがある側が前になります。なので、自分が手に持って録音ボタンを押したその姿勢で喋ると、後ろから語りかけている状況になっております。

なお実際に動画を見てわかるかと思いますが、空気感もしっかり録れておりますので、自然音など野外にはぴったりではないかなと思います。付属でウィンドスクリーンもありますので、まさに外に持ち出してどこでも録ってください!というコンセプトかと思いますので、是非に皆さんはH3-VRを一人一台、ポケットにしまっていつでも録れる状況に構えていただければと思います。

ZOOM
H3-VR
¥33,890
本体価格:¥30,809
339ポイント還元

総評

いかがでしたでしょうか?価格なところで収録されている素材ははっきりと出ておりますが、用途とコストに合わせてご検討いただければと思います。

もちろん普段楽器を弾かれる方、音楽を作られる方も、違う視点でサウンドメイキングやネタを作る上で、このダミーヘッドの導入をご検討いただければ嬉しいです。ご参考いただければ幸いです。

Writer. PD安田

関連記事

20200518_neumann_i1
臨場感溢れるライブ配信で話題のバイノーラル録音を実現するダミーヘッドマイク Neumann KU 100!
記事はこちら

20191031_hear_AmbisonicMic_i1
NEUMANN KU 100 で新しいスタイルのPVを作ろう!
記事はこちら

20191031_hear_AmbisonicMic_i1
「HEAR THE REAL TONE 2019 Ambisonicsマイク & バイノーラルステレオマイク編」
記事はこちら


AMBEO VR MIC 奮闘記 -前編- 〜自然録音家がVR録音を初体験!
記事はこちら

20171225_sennheiser-report_i

AMBEO VR MIC 奮闘記 -後編-
記事はこちら

記事内に掲載されている価格は 2022年5月11日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

『田辺恵二の音楽をいっぱいいじっちゃうぞVIDEOS Vol.284』マイクスタ…
作曲からミックスまで、田辺さんのノウハウを垣間見ながら、その中で制作風景や気になるクリエーターを紹介したり、最新の機材をいじっちゃうというこの企画。 今回の音いじ第284回は、 マイクスタンド MST VS1 編! ビク [……
「RockoN Company x prime sound studio for…
ワタクシ澤田と豪華ゲストを交えて即効性の高い情報を発信していくシリーズ第3弾! 今回は「補正機能のその前に!モニター配置のコツ」 というテーマで、クリエイターにとって生命線とも言えるモニター環境、特に自宅でのスピーカー設 [……
目指せ劇伴作曲家! 日本アカデミー賞受賞作曲家 篠田大介氏に訊く 劇伴作曲家の仕…
劇伴作曲家とはどのような職業なのかを探るべく、第一線で活躍しているプロにじっくり話を訊いてみることにしました。取材に応じてくださったのは、ドラマ『法廷のドラゴン』やゲーム『Fate/Samurai Remnant』といった作品で知られる劇伴…
「Neumannをめぐる冒険 -Road Of Neumann-」第3章:話題の…
毎回Neumann製品の魅力を初心者の方にもわかりやすく伝えようと全力で取り組むこの企画。 今回はNeumann初のDAWプラグインとして6月に発売したRIMEを使って、自宅で空間オーディオを体験できるか?!に取り組んで [……
『田辺恵二の音楽をいっぱいいじっちゃうぞVIDEOS Vol.283』Minim…
作曲からミックスまで、田辺さんのノウハウを垣間見ながら、その中で制作風景や気になるクリエーターを紹介したり、最新の機材をいじっちゃうというこの企画。 今回の音いじ第283回は、 Minimal Audio Evoke 編 [……
東京渋谷で無償セミナー「Jonathan Wyner × Ozone 12」を、…
エアロスミス、シカゴ、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ニルヴァーナなどを手掛け、「マスタリング界の至宝」として知られるアメリカ音楽業界屈指のマスタリングエンジニアJonathan Wyner氏が来日決定! 10月2 [……
LV1 Classic デジ卓初心者向け体験会
音楽制作において“これだけは外せない!”というスタッフの偏愛するアイテムやテーマを、気軽に30分で体験できる「1コインワークショップ」。 普段の製品説明では語りきれない、現場ならではの知見や小技をワンコイン(500円)で [……
「即効性抜群!EQをちゃんと理解できる様になる30分!Vol.1」
音楽制作において“これだけは外せない!”というスタッフの偏愛するアイテムやテーマを、気軽に30分で体験できる「1コインワークショップ」。 普段の製品説明では語りきれない、現場ならではの知見や小技をワンコイン(500円)で [……
音の動きを掴め!~ノリのいい音楽を作るために~
音楽制作において“これだけは外せない!”というスタッフの偏愛するアイテムやテーマを、気軽に30分で体験できる「1コインワークショップ」。 普段の製品説明では語りきれない、現場ならではの知見や小技をワンコイン(500円)で [……
なんとなくから卒業!コード進行のトリセツ ~ダイアトニックコード編~
音楽制作において“これだけは外せない!”というスタッフの偏愛するアイテムやテーマを、気軽に30分で体験できる「1コインワークショップ」。 普段の製品説明では語りきれない、現場ならではの知見や小技をワンコイン(500円)で [……
ドラムの打ち込み方とアイデアを生み出すコツ
音楽制作において“これだけは外せない!”というスタッフの偏愛するアイテムやテーマを、気軽に30分で体験できる「1コインワークショップ」。 普段の製品説明では語りきれない、現場ならではの知見や小技をワンコイン(500円)で [……
「アンシミュ再発見!」 〜ギターレコーディングに役立つルーティング活用術〜
音楽制作において“これだけは外せない!”というスタッフの偏愛するアイテムやテーマを、気軽に30分で体験できる「1コインワークショップ」。 普段の製品説明では語りきれない、現場ならではの知見や小技をワンコイン(500円)で [……
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company