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08
Nov.2019
HOW TO

HEAR THE REAL TONE 2019 Ambisonicsマイク & バイノーラルステレオマイク編


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競合プロダクトを比べることで見えてくる真実の音。Hear the Real Tone2019、第5弾はAmbisonicsマイク & バイノーラルステレオマイク編。
お馴染みレコーディングエンジニア飛澤正人氏の手により、10本の音源を収録しました。全てのマイクへのコメント付き。

さらに、今回は特別に3rd orderのAmbisonics音源から飛澤氏独自のミックス/変換技法を用いてバイノーラルステレオミックスされた「3Dミックス」音源を提供いただきました!

INDEX


Lets Listen Now !!

収録環境

音源から距離80cm、高さ110cmの位置にマイクを設置、Ambisonicsマイクロフォンの場合はマイクスタンド自体を360度回転することで音源の定位感を感じていただけるよう収録を行った。
また装着者のHRTF(Head Related Transfer Function)の影響を受けてしまうバイノーラルステレオマイクロフォンの収録はエンジニア飛澤氏に使用いただき、収録中に飛澤さん自身に回転いただくと言うスタッフ感涙もののご協力をいただき、全機種の収録を行っている。

その他の収録同様Pro Tools HDX環境をベースに、HAにはDigigrid IOXを使用している。

misaki



radar

全ての音源をダウンロード(24bit/96kHz Wav)

3Dミックス イマーシブへの新たな提案

3rd orderのAmbisonics音源から飛澤氏独自のミックス/変換技法を用いてバイノーラルステレオミックスされた「3Dミックス」音源を今回特別に提供いただいた。
是非自宅のヘッドフォンやステレオモニターでWavファイルを再生してみて欲しい。

ノーマルミックスとの比較では同じスピーカーとは思えないほどの空間再現性に大いに驚かれることだろう。
高次Ambisonics活用の一つの到達点とも言える3Dミックスをお望みの方は是非ペンタングルスタジオの門を叩き、飛澤氏へミックスを依頼してほしい。
http://www.pentangle.jp

音源をダウンロード(24bit/96kHz Wav)

総評

価格帯の差もありますが、今回収録に使用したAmbisonicsマイクロフォンとバイノーラルステレオマイクロフォンについて、やや構造的な差が出てしまったことは最初に触れておく必要があります。

エレクトレットコンデンサーの口径/仕様上仕方のない部分もありますが、KU-100を除き今回収録したバイノーラルステレオは静かな音源/環境での収録だとややSNの課題が出てしまう傾向がありましたので、今回Ambisonicsマイクで収録したような静かな楽曲とは別の曲で再収録を行っています。
しかし、その中でもKU-100だけはノイズが目立つこともなく、全体的にもバランスの良いサウンド、定位感を再現できていたと思います。その他バイノーラル比較ではパッと聞きの抜けの良さ、定位感でAmbeo Smart Headsetも優れていました。
Ambisonicsに関してはエレクトレットコンデンサーとはどうしても一段違うレベルになりますが、その中でもRODE NT-SF1が頭一つ出ている印象で、Vocalの美味しい帯域からギターの胴鳴りまで捉えつつ、背面などの定位感もしっかり再現できています。かつ後発だけに抑えた価格も魅力ですね。
その他Zyliaに関しても市場では貴重な3rd orderまで対応できる性能があるため、今回のような1st orderとは異なる条件での収録ではより優れた定位感を再現できるはずです。

飛澤正人 氏 プロフィール

飛澤正人

Dragon Ash や GACKT , HY , SCANDAL , 鬼束ちひろ などを手掛ける。 1980年代後半にフリーのレコーディングエンジニアとなって以降、日本の最先端の音楽シーンに関わり作品を作り続けてきた。イコライジングによる音の整理や奥行きの表現に定評があり、レコーディング誌へのレビューやセミナーも多数行っている。近年はアーティストへの楽曲提供やアレンジなどもこなし、より理想に近い音楽制作環境を構築すべく日々考えを巡らせている最中だ。
また2017年5月、市ヶ谷から渋谷にスタジオを移転。VRやサラウンドに対応した “PENTANGLE STUDIO” を設立し、これまでの2MIX サウンドでは表現しきれなかった360°定位のバーチャル空間をイメージした3Dミックスを提唱していくことを考えている。

(女性ボーカル) 実咲 プロフィール

misaki

学生の頃に沖縄から東京に転校。しかし東京に馴染めずに不登校・ひきこもりとなり、その頃に音楽を始める 。
はじめて1年、弾き語りのスタイルで、路上にて人前で歌うようになり、19歳の時に自主制作アルバム「始まりの唄」を制作。
そして、 映画「ストロベリーばななシェイク‘s」の主題歌を担当。
音楽活動をしていると、ひきこもっていた時期には考えられない、人との出会いや繋がりに音楽の素晴らしさを感じ、自身が感じたことを曲にして歌っている。
出会った人たちの繋がりを大切にしながら、東京近県の他遠方でもライブハウスやイベントなどでライブ活動中。

www.misaki.website

LIVE情報

◎11/7(木) 横浜 BAYSIS
http://bittersweet-official.com/event/detail/d471977c8e13764fea1d3c63151ef2c488ef234a

◎11/10(日) 静岡 浜北 カフェ トムズ
https://officeswitch.amebaownd.com/posts/7127097?categoryIds=1521440

まとめて比較試聴!

記事内に掲載されている価格は 2019年11月8日 時点での価格となります。

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