AI x 言葉で空間オーディオのミックスを自動化!「Spatial9」が提示する驚異のイマーシブ・ワークフロー

続いて訪れたのは、ステレオ音源を瞬時にマルチチャンネルのイマーシブ・オーディオへと変貌させる驚異のツールを開発する 「Spatial9(スペーシャル・ナイン)」 のブース。
代表のLuis氏が披露してくれたデモは、これまでの「イマーシブ・ミキシング」という概念を覆す、極めてインテリジェントな体験でした!
ステムを放り込むだけで、AIが「ジャンル」と「配置」を理解

使い方は至ってシンプル。バラのステムファイルを数個選んで放り込むだけ。 するとシステムが瞬時に各楽器を特定し、曲のジャンル(例えば「Electronic」など)やBPM、楽曲の構成を自動判別します。
驚くべきはここから。AIが楽曲のスタイルに合わせて、「どの楽器をどこに配置するのがベストか」を自動でモデリングし、プロセッシングを開始します。もはやパンナーをこねくり回す時間は必要ないのかもしれません……!
ミキサーは「話す」時代へ?AIエージェント “Charlie” との対話
さらに度肝を抜かれたのが、AIエージェント「Charlie」 との連携です。 なんと、ミキシングの指示を「言葉」で出せるのです!
「ボーカルを後頭部に配置して」と話しかける(あるいはプロンプトを打つ)だけで、画面上のオブジェクトがスッと背後に移動。それだけでなく、「リードボーカルの感情に合わせて他の楽器を動かして」といった、極めてエモーショナルなオーダーにも対応するというから驚きです。楽曲の「歌詞」や「意味」を理解し、それに連動して空間を動かす……まさに「Spatial Audio Intelligence」の真骨頂と言えるでしょう。
圧倒的な書き出しフォーマットと、戦略的な価格設定

最終的なアウトプットの柔軟性もプロ仕様。
・ADM(Dolby Atmos互換)
・Ambisonics(第1〜4次オーダーまで!)
・7.1.4 / 5.1.4 チャンネル
・YouTube用空間オーディオ、Binaural、果てはQuadraphonicなどのレガシーまで
これら30種類以上のフォーマットへ一括書き出しが可能です。

気になる価格は、月5トラックまでのライトユーザー向けが39ドル。月30トラックまでこなせるスタジオ向けが149ドルと、商用利用を考えても極めてリーズナブル。 さらに、SunoやVozoLabといった生成AIプラットフォームへのAPI統合も進んでいるとのことで、今後「AIが作った曲が、最初から完璧なイマーシブで出力される」世界が当たり前になりそうです。
Spatial9
https://spatial9.ai/
記事内に掲載されている価格は 2026年1月24日 時点での価格となります。
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