HOTなクリエイターが求める最新情報をキャッチアップ。MUSIC・ART・文化、店舗情報まで盛り沢山
株式会社ドワンゴが運営がしている「ニコニコ動画」はみなさんご存知の通り、会員登録したユーザーが動画をアップロードして公開/共有できる巨大な動画投稿サービスサイトです。最近は自身の動画を生中継できる「ニコニコ生放送」にも人気が集まり、この記事を作成現在は会員登録者数3000万人を越えています。
その「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」というコンセプトのもと、2013年4月27日と28日の2日間に渡り開催された大イベント「ニコニコ超会議2」に行ってみました。その模様をレポートいたします!
イベント会場は幕張メッセ 1〜8会場(54,000平方m!東京ドームより大きい!)で行われました。この「ニコニコ超会議2」は昨年度に引き続き、非常に熱い盛り上がりを見せ、来場者は前回より1万人多い10万人!地方からやってくるファンの為に各地方からバスツアーが企画され、電車ファンのためには大阪発 上野着の「ブルートレイン」による電車ツアーも用意されました。
超会議関連の生放送による配信の来場者は500万人を超えるなど、これだけでもいかにこのイベントが大きなものかが分かります。
ゲーム、マスコミ、エンターテイメント、その他各業界から78社が協賛/出展。中にはネットでの選挙活動が解禁となったことを意識してか政治政党までもが協賛し、ニュースとなりました。
原則、出演者がいるようなブースでは写真撮影が禁止されていたのですが、印象に残ったブースをいくつかご紹介します。
・RED STAGE
アニメ声優さん達やアイドル達のライブが行われるほぼメインステージ。録音に特化することを目的としたオーケストラ楽団『gaQdan』による、懐かしのTVゲーム音楽の生演奏はかなり贅沢な時間でした。
・超歌ってみたのど自慢 ブース
カラオケ店で有名な「カラオケの鉄人」の出展。PAシステムや照明、ステージがしっかり組まれている上で、さらにダンサー付きの「カラオケ」をすることができます。一般人ではまず経験できない豪華なステージで歌を披露する事が出来ます。
・超演奏してみた ブース
ステージ上では楽器やライブのレクチャーが行われ、特設ブースではギターや電子ドラムなどを展示。「演奏してみた」に投稿してみたいユーザーにアピールしていました。
・超ボーカロイドエリア ブース
ボーカロイドを用いて楽曲を制作する通称「ボカロP」達の作業部屋の写真を展示。また2m×3mのモニターにボーカロイドのキャラを3Dホログラム投影する「SORIS VLS」を展示。この技術はニュース番組で取り上げられることも増えてきましたね。
・THE VOC@LOID 超 M@STER 24 ブース
ここはニコニコ動画内で曲を投稿しているアーティスト達の物販コーナーです。CDやイラスト等が購入でき、目当てのアーティストにサインをもらって喜んでいるファンもいました。
・「超囲碁・超将棋」ブース
囲碁のプロ棋士 vs. 将棋のプロ棋士による「囲碁 対 将棋」を見る事ができたり、人 vs. コンピュータによる将棋対決に実際に挑戦することが出来ます。プロ棋士と著名人による公開対局はファンが熱狂していました。
・超ゲームエリア ブース
大きなモニターを使った「対戦ゲーム大会」が行われたり、人気のある「ゲーム実況(ゲームをプレイしながらリアルタイムでそれを実況する)」を視聴をしたり。
さらに麻雀やトランプといったアナログなゲームもあるコーナーでは、エキシビジョンマッチや上級者による講習会が行われていました。こういうところも面白いです。
・超自民党
選挙カーに乗り街頭演説を行っていました。
・自衛隊、在日米陸軍
10式戦車の展示、開発者によるトークショーから、装備品や模型の展示がありました。
などなど。
ブースはまだまだ沢山あるのですが、どのブースも初心者講習会が行われていて、その分野の初心者でも興味を持てば気軽に楽しめる内容だったのが印象的でした。
いろいろ見て回る内にお腹が空いてきたので、昼食をとりにフードコートに行ってみました。
ツッコミどころ満載の看板の店、店、店。まさにニコニコ動画特有の”ゆるい”部分が出てきています。twitterでも話題になった「ライス定食」を食べましたが、その名の通りライスもおかずも全てライス。そして味はただのライスでした…。ネタとしてはかなり美味しかったんですが¥700はちょっと高いんじゃ…。
以上、いつもとは違ったイベントを駆け足でお伝えしたRock oNレポート 番外編。
様々なステージやブースで行われているイベントはどれも関連性や関係性が無く、まさに「ニコニコ動画で起こっている事」そのものでした。あまりにも多彩なイベントばかりだったので、どんなイベントだったのか?と聞かれても特定出来ません。改めて思い返すと、学生の頃の「文化祭」に近い印象がありました。出展者も参加者もみんなごっちゃまぜで一緒に楽しんだあの感じ。
私は今回、このニコニコ超会議2を通じて、格闘ゲーム、将棋、囲碁と言った今まであまり興味の無かった分野を知る機会ができました。ここでは楽しむことに『ジャンル』という壁はありません。これからも、それまで誰も知らなかったような分野で面白さや楽しみが発見されて、共有されて広がっていくことでしょう。それがまた次のニコニコ超会議で実現化し、誰もが気軽に体感できる経験になる。そうやってニコニコ超会議はこれからもますます盛り上がってくと思います。
ニコニコ超会議は来年「3」が開催されることが告知されています。まだ行った事がない方は来年、遊びに行ってみませんか。(レポート:スタッフ安田)
オマケ:
キャラのイラストが入った痛いバイク(痛バイク?)が配達バイクとして展示されていました。
記事内に掲載されている価格は 2013年5月2日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ