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最近DTMを始めたという初心者の方にとっては、まだわからないことや解決できないことも多いかと思います。
これまで新進気鋭クリエイターやビギナーの方のお悩み相談を中心に行ってきましたが、今回からより具体的に、テーマを決めて掘り下げた解説して行こうということで、装いも新たに2nd Seasonとして始まることとなりました!
素敵なゲストを交えながら、さらなるステップアップに向けてわかりやすく解説していきます!今回はエフェクト・プラグインについてです。
前回:1st Season(音源編)はこちら
MR.スケール(以下スケール):おい、仕事もせずに何をしているんだ、さぶ?
サブアシスタント・さぶ(以下さぶ):決まってるでやんしょ、ネットで副業を探しているんでやんすよ。コロナのせいでライブも出来ずで、生活が逼迫しているでやんす!給付金も使い切ったので・・・ほほぅ、せどりにアフィリエイト、でも今は…何と言っても仮想通貨が値上がりしておすすめ、これなら秒で億り人(おくりびと)も可能!働いたらそこで試合終了か。。これはよさげだな・・
スケール:そうか、残念だな。『とあDAW(とあるDAW女の備忘録)』の評判が良かったので、新シリーズの第2期が始まるっていうのに。
さぶ:何でやんすって?!新シリーズ?!
スケール:素敵なゲストも来るらしいから、新たにアシスタントの募集をMusicman-Netあたりに出すか。
さぶ:・・いやぁ〜ミスター!!やはり人間、ひたいに汗みず垂らして働かないと〜!あっしは音楽一筋、No Rock oN,No Lifeでやんすよ〜〜!
スケール:ん、君は誰だい?働きたいならネットから応募してね。
さぶ:ひぃぃぃぃぃ〜〜〜!!!!
MR.スケール(以下スケール):では今回もまたリモートでさっそく始めていきましょう。
サブアシスタント・さぶ(以下さぶ):全国のクリエイターが参考になるような、充実した内容でお届けしましょう。今回の新進気鋭クリエイターはこの方です!
★川根麻里亜さん プロフィール
プラグイン:Ozone 9、Neutron 3、Vocal Synth 2(iZotope)
DAW:Studio One Professional(Presonus)
音源:SERUM(Xfer Records) Komplete 13(Native Instruments) MODO DRUM(IK Multimedia)
モニタースピーカー:iLoud Monitor White(IK Multimedia)
Instagram : https://instagram.com/mari_tama_96?igshid=1qgq9x8ax2ibd
Twitter : https://mobile.twitter.com/maria_tama_96
DTMを始めたきっかけは?
川根麻里亜さん(以下まりあさん):はじめまして!川根麻里亜です。よろしくお願いします。
スケール:まりあさんはDTMを始めたきっかけは何でしょう?
まりあさん:もともと音楽が好きでエレクトーンのほかに吹奏楽部に所属して、中学ではオーボエ、高校ではフルートをやっていました。
さぶ:さすが!学校できっちり基礎を固めていた方ですね。縦笛で教師を殴っていたあっしと違います。
まりあさん:それでもともと作曲がやりたかったんですけど、パソコンの知識がなくて(泣)。家のパソコンにインストールしたら壊れてしまって。そこからしばらくNintendo DSのバンドブラザーズっていうので作っていました(笑)。もっと本格的にやりたいと思ってCubase 9 Proを買いました。
まりあさん:CUBASEを使っていたんですが、今度はmacOSのバージョンをアップしたら使えなくなって、それを機にStudio One(Professinal)にしました。CUBASE 9 Proは設定画面がグレーだったのですが、Studio Oneは設定画面の色が変えられるようになったのが嬉しいです!今は画面がピンク色なので明るい気持ちで制作ができます。
さぶ:それは可愛らしいエピソードです。
まりあさん:Studio Oneの方は動作が速くて、ショートカットも好きなのを設定して可愛くて使いやすくていまではすっかり慣れました(笑)!パソコンもMacにしてから、わからないことがあっても、Appleのページにチャットすると答えてくれるんです。
スケール:なるほど!迅速に解決できて便利ですね。
さぶ:それで現在はどういった活動をされているんですか?
まりあさん:現在はフリーランスで活動中です。過去にはアイドル的な活動もしていたりしたのですが、もともと自分で曲を作ることが好きだったので、1年くらいは作家事務所に所属したりもしていました。ちょうど1年前に先輩の所属作家さんの曲を聞かせて頂いた時、あまりに素晴らしくて『魔法使いがいる!』と感動したんです。今ではその感動を胸に、音楽制作のスキルを深めながら魔法使いへの道を歩んでいるところです。
さぶ:作曲家が魔法使い!これはいい言葉でやんす。
最近感動したことで言えば、去年の終わりに初めて、夢♾NITY というアイドルさんに楽曲提供をさせて頂いたのですが、そのアイドルさんのライブに招待して頂いて、自分の曲で一生懸命歌って踊っているアイドルさんと一緒に楽しんでいるファンの方たちを見たら、感動して目がうるうるしてきて、会場で1人だけ涙をずっと我慢していました。
そうですか、、自分の曲をみんなで。。それはあっしも想像で泣けてきたでやんす。
スケール:大丈夫です。今回のテーマはエフェクト・プラグインですから、上手に使えば音にさらなる感動という名の魔法をかけられるでしょう。
さぶ:ミスタ〜〜!うまいことまとめ過ぎでやんす!
エフェクト・プラグインとは?
さぶ:さてまりあさん、エフェクト・プラグインって何に使うものかわかりますか?
まりあさん:わかるんですけど、いざ言葉で説明するとなると難しいですね。
スケール:そもそもの話として、最初に『プラグイン』の定義をしておきましょう。
もともとプラグインとは『ソフトウェア(ここではDAW)に、共通規格に沿った音源やエフェクターなどの機能拡張を加えるソフトウェアモジュール』のことなんですね。そしてそれは厳密に言うと、DAWに音源を追加するソフトウェア音源などの『インストゥルメント・プラグイン』と、『エフェクト・プラグイン』、2種類あるんです。
さぶ:なんとなくプラグインって呼んでますが、そういう定義なんでやんすね。
スケール:まあ前回の1st Seasonで「インストゥルメント・プラグイン」であるソフトウェア音源について色々紹介しましたので、今回は「エフェクト・プラグイン」に絞って紹介します。
さぶ:ここでちょっとビギナーの皆さんの声を代弁したいでやんす。DAWにもソフトウェア音源やエフェクトは付属しているんだから、あえてなんでプラグインを追加するんでやんすかね?
まりあさん:じつは私もStudio Oneの付属プラグインを結構使います。。
スケール:さぶ、珍しくいい質問をするじゃないか。DAWにも音源やエフェクトは付属しているので、それを使ってももちろん構いません。エフェクト・プラグインに限って言えば追加するメリットとしては、コンプレッサーやEQ、チャンネルストリップなど過去のビンテージ・ハードウェアを再現した個性的なものや、優れた先進的な技術を持ったプラグインがあるからなんです。最近だとAIなど駆使した便利なエフェクト・プラグインがあったりするので、初心者でも少しずつ音楽制作にエフェクト・プラグインを導入するメリットはあるかと思います。
まりあさん:AI!まさに私が買ったプラグインはそれを使いたかったからなんです。
さぶ:そうなんでやんすか?!
スケール:その話はのちほど是非!それとエフェクト・プラグインは音に様々な効果を与えられて便利ですが、多用するとCPUに負荷がかかってDAWが落ちたり、最悪ファイルが開かなくなったりなどということもありえます。
さぶ:あっしもありますよ〜!コンペで気合い入れてほぼ全トラックにエフェクト・プラグインを差しまくったら、見事にDAWが落ちたでやんす。。
スケール:これを回避するためには、まず必要以上に・エフェクト・プラグインを多用しないこと。リバーブなどCPU負荷が高いプラグインはインサートせずにセンド/リターンを使って負担を軽くするなどが必要です。
さぶ:それでもダメならPCのスペックを上げたりしないとですね。CPUを処理能力の高いものにグレードアップしたり。
スケール:最近では専用プラグインを処理する機能を持ったオーディオインターフェイスが増えてきているので、そういうのを導入するのも手です。例えばUniversal AudioのApolloシリーズや、Antelope AudioのZEN GO、WavesにもSoundGrid Mobile Serverがあります。
さぶ:どれも初心者向けにしてはちょい高価ですが、覚えておくと今後何かと便利な豆知識でやんす。
まりあさん:わかりました!ありがとうございます。
よく使うエフェクト・プラグインは?
スケール:さてまりあさんは普段、どんなエフェクト・プラグインを使いますか?
まりあさん:私はiZotopeのプラグインをミックスではNeutron 3を、マスタリングではOzone 9をよく使います。数年前にAIでミックスやマスタリングをやってくれるプラグインがあるっていうのを知って、それは絶対に欲しい!って思ったのがiZotopeを知ったきっかけです。ちょうどその頃偶然にも、Rock oNさんでOzone 8とNeutron 3を教えてくれる有料セミナーが開催されるのを知って、すぐに申し込みました!
さぶ:それはもうナイスなタイミングでしたね!
スケール:ある意味これも運命でしょう。実際セミナーで収穫はあったんですか?
まりあさん:はい、受講されている方は割ともうある程度使っている方が多くて、私は授業をノートにまとめたり、持ち込んだノートPCで実技をしながら必死で覚えたりしました(笑)3ヶ月間、隔週開催のセミナーでしたが最終日には認定試験があったりもしたので、大変でしたが得るものが多いセミナーでした。
その時にとったノートは今でも音楽制作するときに重宝していますね。おかげでギターの音も、CDで聞いたことのあるようなかっこいい音に近づけることができました。
さぶ:これはいい話でやんす。やはり学ぶっていうのは大事でやんすね。
スケール:そういうきっかけがあると一つのプラグインを集中的に学べますからね。マスターの仕方としては正しいと思います。どちらもAIを駆使した画期的な機能を持つプラグインなので、ビギナーの方でも積極的に使って欲しいですね。百聞は一見にしかず。それぞれのAI機能を解説した動画をぜひご覧ください。
さぶ:このコーナーではおなじみの、ミュージシャンでiZotope公式アーティストでもいらっしゃる青木征洋さんの解説は最高でやんすね。そういえばまりあさんも青木さんはセミナーで講師だったんですよね。
まりあさん:はい!セミナーではお世話になりました!OzoneとNeutron、青木さんのおかげでたくさん活用できています✨
それともう一人の講師であるジョナサンさんもお元気ですか??OzoneとNeutronを作ってくれてありがとうございます!
さぶ:この感謝の想いが届くといいでやんすね。
他にはどんなプラグインを使っていますか?
まりあさん:またiZotopeですが、Vocal Synth2です。何と言ってもキレイなハモリを簡単に作ってくれる機能が便利で好きなんです。
スケール:まりあさんがのお気に入りはPolyvox機能ですかね。Vocal Synth2は、5つのモジュールと7つのエフェクトを駆使して、ボーカル(声)に様々な効果をつけられるクリエイティブなマルチエフェクト・プラグインです。
まりあさん:主メロの仮歌を入れたあとハモリをもう一回歌い直す必要がなくて、ぴったり揃ったコーラスが作ることができるのがとっても便利です。これはもう魔法ですね!
さぶ:あっしは主にボコーダーやロボットボイス用に使ってたでやんすが、そんな使い方もできるんでやんすね!
プラグインでの悩みごとは??
さぶ:では、あえて悩みというと何でしょう?
まりあさん:使いやすいリバーブがなくて困っているのですが、何かおすすめのプラグインはありますか?
スケール:実はiZotopeにリバーブがあります!Neoverbというが去年出たんです。これにはリバーブアシスタントっていう機能があって、これはわずか数ステップで、楽曲に合わせてリバーブ設定のスタート地点を提示してくれるインテリジェントな機能です。
まりあさん:それは、めっちゃ素晴らしい!
さぶ:GUIもカラフルで、使いやすいと思います。。iZotopian(iZotope愛好家の愛称)には必須ですよ!
まりあさん:これはもう即チェックですね!
さぶ:今回はすっかりiZotopeのプラグインを中心にお届けしてしまいましたね。
スケール:まあそれだけビギナーの強い味方で、使いやすいということなんでしょう。魔法使いにになりたい!という憧れを叶えてくれたわけですね。
まりあさん:そうなんです。iZotopeは画面のGUIもカラフルで、可愛くて本当に好きなんです。あとiZotope Portalも使いやすいので・・・
スケール:iZotope Portalはインストールやアクティーベーションで使う製品一括管理ソフトウェアですね。
まりあさん:アクティベーションするのってメーカーさんによっては、ちょっと使うのがムズカシイものがあって・・・
さぶ:たしかにインストールの方法はメーカーごとに違うので、最初わかりづらいかもしれないでやんすね。
スケール:人それぞれだと思いますが、見た目や使いやすさも大事ということですね。
さぶ:それ以外にも素晴らしいエフェクト・プラグインは色々ありますので、それらは次回紹介しましょう!
まりあさん:ありがとうございます、またよろしくお願いします!
記事内に掲載されている価格は 2021年3月18日 時点での価格となります。
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