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ラップトップやiPodを使用して、身軽なDJプレイを楽しめるシステムが各社からリリースされていますが、ついにハードディスク+コントローラー+オーディオインターフェースをコンパクトボディに凝縮した、世界初のポータブルDJプレイヤー「Pacemaker」が発表されました!
先日行われたリリースパーティーの模様をお届けします!
イベント冒頭では、J-Waveのナビゲーターで活躍するDJ TAROさんを司会に、Pacemaker日本代理店のdirigent取締役 倉田恭伸さん、開発元ToniumのクリエイティブディレクターのMartin Renckさんがご挨拶。Pacemakerにかける熱い思いを聞かせてくれました。
(写真左より、Tonium Martin Renckさん、dirigent 倉田恭伸さん、DJ TAROさん)
製品の概要についてはおなじみdirigentの小泉さん&橋本さんのコンビで、実際に音源をミックスしながら紹介されました。
出音はしっかりしている様子で、大音量でも十分聞けそうです。(デモで使っていた橋本さんの選曲はかなりイケてました。)機能や操作性は下記ハンズオンにてご紹介!
プレス発表会の後、ついにPacemakerとご対面。まず本体を見て最初に目に飛び込んでくる2つの丸。この部分がそれぞれディスプレイとタッチパッドになっています。
タッチパッドを指でなぞって曲をブラウズしたり、中心点からどの方向に指をなぞるかで、様々なファンクションを呼び出せる仕組みになっており、ファンクションを呼び出した後すぐにパラメーターのエディットモードに入るので、いちいち指を離すことなくサクサク操作できるのが 印象です。
ディスプレイのインターフェースも、実に気持ち良い動きをしてくれるグラフィックデザインがされていて秀逸です!
本体をぐるっと見回すと、実にシンプル。ケータイのサイドキーのようなボタンもあり、ファンクションの切り替えや、エフェクトのオン/オフを操作する時に使いますが、手の中に収まった状態で押しやすい位置にあります。
(本体が入っている化粧箱も高級感があって美しいです。)
音源は120GBのハードディスクの中に、MP3, M4A (AAC-LC), AIFF,FLAC, WAV, Ogg Vorbis,SND形式で入れることが可能。ステレオのメインアウトと、ヘッドフォンアウトの2系統のパラ出しができます。
ただ、これらのプラグの接続はロック機構がなく、少し不安なので、改善を望むところです。
このような操作環境によって、このPacemakerはこのサイズで、DJプレイに重要な様々な機能を実現しています。
本体中央部のタッチセンサーを使って2つの独立したチャンネルをクロスフェードしたり、丸いタッチパッドの淵をグルグル回すことでEQ・フィルターの基本機能に加え、リバーブ・ディレイなどのエフェクトも操作することができました。エフェクトのON/OFFができるスイッチや、ループ操作のできるボタンも備えているので、十分クリエイティブなプレイが楽しめそうです。
dirigent西川さんによる、操作デモビデオはこちら!>>
また、せっかく高性能なタッチパッドを備えているので、ここにスクラッチ的な機能なども付くと、さらに幅広いジャンルのプレイにも対応していくのではないかと思いました。バージョンアップに期待したいところです!
さらにPC上でグラフィカルに音ネタの仕込みができる「Pacemaker Editor」も用意されています。詳しい解説はこちらのビデオにて!<<
イベント会場では様々な場所でPacemakerを使ったDJプレイが披露され、コンパクトなガジェットを手に音を操っている姿は新鮮でした。
このようなポーダブル機器は、スピーカーが用意された即席パーティーなどで活躍するのはもちろん想像できますが、DJパフォーマンスの1アイテムと しても、可能性があるように思います。時おり、DJブースの前に飛び出してパフォーマンスをしているDJもいて、今後どんどんおもしろいパフォーマンスが 生まれそうな予感です。
さらに音声ケーブルをワイヤレス化できると、空間に縛られないプレイが可能になるので、おもしろくなりそうです。
写真上段:
会場1FのDJブース前にて談笑する開発元Toniumのお二方。この後プレス発表会が隣にあるステージで開かれました。
写真中段:
プレス発表会終了後の会場1F DJブースにて、実際にPacemakerを使ったDJプレイが披露。
写真下段:
会場3Fのクラブスペースでも、Pacemakerが活躍。結婚式も行える会場だったので、上品な雰囲気に包まれていました。
会場を盛り上げていたDJの一人、Michael Finch氏のプレイはこちら!<<
現在ではコミュニケーションツールとして必須の、ウェブ上のコミュニティも用意されており、様々な楽しみ方が提案されています。Pacemakerはまったく新しいコンセプトをもった製品だけに、今後、オーディエンスに音楽を提供し、楽しむ方法に何らかの変化が起こってくるのではないでしょうか。
記事内に掲載されている価格は 2008年7月7日 時点での価格となります。
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