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2月6日Roland新製品ローランド春の新製品展示商談会2009が、晴天に恵まれた渋谷O-Eastで開催されました。先日のNAMM2009でも国内最大級の新製品群を発表してくれたRolandですが、やはり今回の注目の的はNAMMでも一際注目を集めていた新たなる「V」V-Pianoの登場です。COSMモデリングによりプログラムされたV-PIANOは従来のサンプリング音源搭載型デジタルピアノとの決別からスタート。開発に5年以上の月日を費やし、この楽器のもてる処理能力を使い切った質の高いモデリングが成されています。
真のPiano演奏者のために、制作されたV-Pianoは、デジタルピアノ20年の歴史の到達点という明確なポリシーを持って制作されています。単なるサンプルベースではなく、COSMモデリングによるベロシティスイッチのない音のつながりには、本物さながらのなめらかさを触った瞬間に感じます。そのスペックを余す事なく活かすため、微弱なタッチの差も検出できる新開発のPHAⅢ鍵盤を採用。それでいて仕上げはRD-700GXなどで人気のアイボリーフィールですから、内部プログラムだけでなくRolandの持てる技術が集結されています。
ベーシックのサウンド編集は、リアルでシンプルかつ人間に近い操作をもとめ、パラメータを8つに集約されており、調律師が実際のピアノを調整するアナログ感覚に近いものにまで落とし込まれている点も見逃せません。やはり、これはモデリングにより弦の一本一本(最大発音数と共に最大仮想弦数も表記)や様々な楽器の構造分析からプログラムされているV-Pianoならではの表現でしょう。この解説を是非ムービーでご覧下さい。
開発者の方のお話では、実際には様々な100にもおよぶ、モデリング要素が複雑にかつ忠実に組み合わされて整合性をとっている様です。その感覚に近づけた、アドバンスエディットでは、様々なパラメータを編集して、実際には作り得ないリアルピアノ製作して保存することも可能です。ROLANDさんも「VINTAGE」(従来のアコースティックピアノモデル)と「VANGUARD」(銀巻き弦や音域毎のパラメータ設定等仮想の設定を施したモデル)というように各音色をPresetカテゴリー別に表現しています。このように過去から未来の楽器を生み出せる点は、モデリングが持つパッションであると同時にRolandの商品開発姿勢が伺えます。
またその他にもNAMMではイベント発表のみだった新製品AX SYNTHやコアなファンの多いボーカルデザイナーVP-770の発表も行われました。
ショルダーキーボードAXシリーズでは初となる音色を搭載。中でもARXなどで話題の「SuperNATURAL」技術を採用した音色が最大の魅力。発売は七月頃を予定との事。VP-770は新機能オートハーモニーにより、自動でボーカルソースにコーラスを付加するだけでなくオートピッチ機能によりより自動でリアルタイムのピッチ解析を行い、鍵盤操作なしでも壮大なクワイア等を演奏可能となってます。こちらは今春発売予定。それぞれの脅威の表現力を西脇辰弥さんの演奏と共にどうぞ!!
その他ギター関連ではBOSS Tuner関連新製品をまとめて発表。
Bass、管楽器用以外にもGuitar等と一緒にiPodのオーディオも入れられるマイクロモニターチューナー「TU-88」や視認性の極めて高いステージ用Tuner「TU-1000」等も発表。V-Drumのコンパクトモデル「TD-4K-S」やMIDI I/F同梱のDrum練習用ソフトウェア「DT-HD1」など各分野の新製品を精力的に発表。
またEDIROLブランドではなくCakewalk By Rolandへと一本化されたSONAR等関連製品ではコンパクトオーディオインターフェース「UA-1G」を始め、デザインを一新したUMシリーズ3機種も発表されました。こちらは下の新製品一覧からどうぞ。
待望のV-STUDIO700も今月発売予定
2009年、景気の影響により価格訴求の動きが多くみられる昨今のハードウェア業界において、製品の価値を追求しこれだけの数の新製品を発表していく同社のチャレンジングな姿勢には感銘を覚えます。そしてV-PIANO同様にチャレンジングな製品となる「Sonar V-Studio 700」も遂に今月発売予定。発売と同時に店頭展示開始予定ですこちらも続報にご期待下さい!!
(Rock oN STAFF スティービー竹本)
記事内に掲載されている価格は 2009年2月7日 時点での価格となります。
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