制作機材の最新動向がここに。現地アナハイムからの熱狂レポート、会場の空気を切り取る動画レポートも多数!
現地時間1月6日にラスベガスで開催されるコンシューマーオーディオ機器の展示会CES 2016に先駆けたお披露目イベントで、Technicsはターンテーブルの新製品SL-1200GとSL-1200GAEを公開しました。
Technicsは2010年にターンテーブルSL-1200Mk6の生産を終了し、2014年よりPanasonicのハイエンドオーディオブランドとしてブラッシュアップされました。2015年にはオーディオリスニング用のハイエンドターンテーブル(モデル名不明)がIFA2015で参考出品されるなどしていましたが、それはSL-1200を愛するDJ達にとって期待するものではありませんでした。
そして2016年。ついにDJを一つのカルチャーとして世界に認めさせた立役者のSL-1200が帰ってきます!
SL-1200Gは従来通りのダイレクトドライブ方式、モーターは最新の Twin-Rotor Surface-Facing Direct Drive Motor というものが使用されます。DJの激しいスクラッチプレイにも耐えます。公式Webサイトの製品説明文にはいたるところに「for DJ」の文字が。これは絶対に期待できますね!
またモーターとともに安定した回転を生むターンテーブル天板には重量級の真鍮製のものが採用されています。そして出力はPhono OUT(STEREO)とGroundケーブルのみという割り切り。これこそプロ仕様!
SL-1200GAEはSLシリーズ50周年を記念したアニバーサリーモデルということです。SL-1200GAEは贅沢なパーツを装備し40万円を超える特別価格ということで驚きですが、通常モデルのSL-1200Gは一般モデルなので入手しやすい価格になりそうです。
まだ不明点が多く、詳細はCES 2016、NAMM 2016で明らかにされていくと思われますが、SL-1200GAEは今夏に発売が予定されています。
多機能を極めるデジタルDJの隆盛に脇目も振らず、アナログスタイルのDJは地道に自分のプレイを切磋琢磨していました。UKではアナログ盤の売り上げも右肩登りというデータも発表されています。いまそれをTechnicsが再び応援する形となります。これからのDJカルチャーの方向性を左右するマイルストーンがいよいよ登場です!
Writer . Tomita
記事内に掲載されている価格は 2016年1月9日 時点での価格となります。
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