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いつの時代も語られる「モニタリング環境の重要性」
個人でもアクティブスピーカーの導入が全盛となった今だからこそ新たなる問題も、、日本の住宅事情でスピーカーのみでの低音の処理や細かいEQ調整、ノイズチェック等を行うと、そこより少しでも別の環境で聞くと、あれれ、、、悲しい結果に。。。そんなことありませんか?
でもマンションだから大きい音は出せない・・・。 そんな皆さんに是非ともお薦めしたいのが ヘッドフォン・ミックスです!!
まずヘッドフォンで徹底的にフレーズや出音を作り込み、その後にスピーカーで小さい音と少し大きい音で確認して下さい。その大小2種類の音量で飛び出る音や引っ込む音があったら要チェックです!
その音の処理を中心にスピーカーでバランスチェック⇄ヘッドフォンでもバランスチェック&修正!これを数回繰り返すと、どの環境でもバランスが良い仕上がりが出来てきますよ!
そんなお供に、Audio I/Fに付いてるおまけ的なヘッドフォンアウトではなく、ちょっと本気なヘッドフォンアンプをチョイスするとその精度が更に上がります!
長:長岡です。たびたび対談等でも登場するので毎回な感じではありますが、エンジニア業との二足の草鞋で磨いた耳力?で皆様に的確なレビューを届けます。
福:好きな言葉は「豪華一点主義」の福山です(笑)Rock oNでは珍しい!?Windows& Cubaseユーザーです。エンジニアリングよりもプレイヤー志向の制作をしています。よろしくお願いします!
楊:ヨウです。マレーシアからきました。実は二人よりも先輩なんです(笑)普段はRock oNの発送チームのリーダーとし、プライベートでは、作曲、アレンジ、キーボーディストとして活躍しています!
★今回の試聴機材

楊:「真っ正面から攻撃を受ける」というイメージですね!
福:あ、それすごくわかる(笑)!Crossfeedスイッチで音像の調整ができるからとくにセンター成分がみえてくる!
長:Crossfeedの値を決定するノブを3か4あたりで使用するとスピーカーでミックスしたかのようなミックスバランスにもできるし、MonoやDimmerなどの制作作業に必須な機能も完備してるからミックス向き。低域から高域にかけたアタック感とハイミッドレンジをしっかりと再生する「これぞSPL!」と思えるサウンドです。ROCK系なんかのダイナミックレンジが狭めな楽曲にむいているんじゃないかな。
楊:逆にアナログ感が強いから、打ち込み系な曲では少し緩く聞こえてしまうかもしれませんね。



福:これは全体的にバランスがいいよね!
長:フラットな質感とワイドなステレオイメージが特徴的かも。これは耳疲れないですね。
楊:激しいエレクトロやダンスやロック系な曲でも落ち着けて聞ける、「冷静な音」というイメージ。裏を返せば面白さが無いというか、、、
長:確かに解像度は素晴らしいけど、周波数だけでなく、ダイナミクスもややフラット気味に感じるので、音像が奥に定位してしまい、やや距離感が出てしまう、、、。僕のロック耳にはどうもしっくりきませんでした(笑)
福:クラシック、ジャズ系だとダイナミックレンジの広さ、ホールの鳴りまで明瞭に再現するほどの再現性は、他の機種と比べても、格段にいいよね!
楊:確かに、クラシック系の曲で聞いてみると、思った通りに音域のバランスや空間感があらわされていて、繊細でステキです(笑)
長:ジャンルを問わず一発録り、部屋鳴りやミステイクすらも「音楽」となる作品とかに向いてそうですね!
楊:長い時間作業するアレンジャーやクラシックファンにもお薦めです。



長:定位の解像度に関しては今回で一番。一聴しただけで分かるほど。音像は近めの距離感。迫力ある音像さが感じられたね。
福:うんうん、頭ひとつ飛び出している解像度の高さ!!個人的には、音の余韻の再現性が素晴らしい!
楊:曲の世界に入り込むというような、自然なイメージ!特に中高域のバランスが抜群!!
福:今回試聴したなかで3人一致でお気に入りでしたね(笑)
長:音像は近いですが、個々の音を集中して聴くというよりも、全体のバランスを見たり、ミキシングの分析に適していると思います。
楊:オーディオリスナー向けの機器だと思われがちですが、音全体のバランスをくっきり分離してもらえるので、マスタリングエンジニアにもオススメです。


★Lehmann Audio / Black CUBE Linear PRO

長:エンジニア好みの玄人サウンド!というか、あまりの面白みの無さに驚いてしまいました(笑)!
楊:僕もフラットに感じた!全体的に音が厚く上から下まで広がっていますが、決して曇ったりしてるわけではなく、素直な音に聞こえます。
幅広いインピーダンスのヘッドホンに対応しているので、普段聞こえない低域もくっきり聞こえる!
長:究極と言わんばかりに「ありのまま」「原音忠実」。仕事の為のプロフェッショナルサウンド。
ニュートラルにミックス、素材の善し悪しを判断することにかけては天下一品です。
福:低音がきちんとのびるし、出音がなめらかなので耳に痛くないと言うか、アコースティック系の楽曲を気持ちよく聞けるよね!
楊:そうだね、低音が気持ちよく響く!
福:ただ、ヘッドフォンの割に、音が中央寄りにまとまっているというか、いい意味でスピーカーで聞いている感覚のステレオ感があるので個々の音色よりも、全体のバランスを見るのに向いているとおもいます。



楊:ステレオ感がスゴいよね!
福:良くも悪くも左右にめいっぱい広がってますね!ボーカルやコーラスワークがすごくよくわかる。
楊:今回は、USBで接続で聞いてみたので少し音は緩く聞こえてしまいましたが、オヤイデ製のケーブルや複数の機器を接続してみるとちょうどいいバランスになるかもしれませんね。
長:ヘッドフォンの使い分けでも、かなりサウンドの印象が変わるだろうね。クラシックやジャズ、等、演奏を大切にするジャンルにお勧めです。

長:これいくら?想像以上に良い!
福:¥37.480!想像以上にバランス良いよね。タイトな出音というか、音の分離感が良い。エレクトロ系お家芸のサイドチェイン使ったエフェクトとか、スローに立ち上がるサウンドがちゃんとフォーカスされて聴ける。
楊:今回はUSBで接続なので、オヤイデの「d+USB/Class S」とかで周波数レンジを足してあげると丁度いいバランスになるかも。
福:解像度も高くて、歌ものの楽曲を聴くと息づかいとか、そういうところまできちんと再生してくれる。
長:プライスレンジ以上の価値があるアンプだよね。オーディオI/Fのヘッドフォンアンプって正直、30万クラス以下はオマケみたいなものだから、S/PDIFとかでこれに繋ぐと更なるグレードアップが出来ると思います!



福:もの凄い解像度だね、、定位、音像含め、音源の全てが見えるっていうか。とにかくすごい。
長:レコーディングされた環境すら手に取るように分かってしまう(笑)アコギから何cmマイクを離したか、とかね。
楊:でもエレクトロ音源だと少しコンプ感のようなものを感じてしまうんですよ・・・。あと音像もかなり近いね。
福:多分、解像度と情報量がある分、音源の潰れとか、そういったものがより聞き取りやすくなっているんじゃないのかな?実際ボーカルにコンプレッサーをかけてモニターしてみたんだけれど、ほんの少しのGRとか、ヘッドフォンだと分かりにくい変化が聞き取れるということは凄いことだよね。
長:あと、これもDACだから、スピーカーでアウトも出来る。S/PDIFでCDプレーヤーから繋いでみたんだけど、レンジが広くて音像も大きいのに、APOGEEのような派手な質感も無いし、DAとしても凄くお薦め!
長:ピュアなサウンドだねー。小さいボディだけど、ボリューム上げても歪まないし、原音忠実系の最高峰だね!
福:金物の鳴りもナチュラルだし、低域の定位もしっかりと出てる。
楊:しかもこれ、バランス型なので、大定番「Sony/MDRーCD900ST」をバランス駆動に改造した「V.I.R. MDR-900ST」と同時に使用すると解像度が飛躍的に上がります!ボーカルの歯擦音とか分かりやすくて、ミックスで役立ちそうですね!
長:そう、個人的にはレコーディングのモニター用に最適だと思うな。目立つところがエンハンスされるから、演奏下手だとモロバレしちゃうかも(笑)

★まとめ
さてさて、我々Rock oN若手スタッフ三人によるヘッドフォン・アンプ対談いかがでしたでしょうか?!皆様様々な意見をお持ちかと思いますが、今回のレビューが、少しでも皆さんが理想のサウンドに近づく手助けになればと思います。
もしスピーカーに出せる予算が10万円あるなら、5~6万のスピーカーと2~3万のヘッドフォンを2種類くらいそろえた方が良い結果が出しやすい気がします!もっと割り切って、2~3万のスピーカーと2~3万のヘッドフォン、予算が許す限りで好みのヘッドフォンアンプというプランも有りです!

記事内に掲載されている価格は 2011年7月15日 時点での価格となります。
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