国内外のあらゆるイベントをいち早くレポート! またブランドや製品誕生の秘話に迫るDEEPなインタビューを掲載!
台風4号の影響で雨がシトシト降る大阪。でもサウンドフェスタ2日目は昨日に引き続き、そんなことを感じさせないほどの熱気に包まれています!
都内や海外のショーレポートは幾度となくトライしているRock oNレポーターも、年に一度の大阪は毎回とても新鮮です。
Waves、SOUNDTRACKSとのコラボで生まれた「DiGiGrid」製品の国内正規取り扱いがMedia Integrationになったことが先日の大きなニュースとなり、改めて注目を浴びるDigico。
入出力を集約するD-Rackと、コンソールの制御を行うサーフェスの2つで構成されたこのSD9は、“ステルス・デジタルプロセッシング”を採用し、上位機種とまったく同じ音質とスムーズな操作性を実現しています。オプションでWavesのプラグインテクノロジー“ Waves SoundGrid”に対応できるキットが用意されていることも、今思えばDiGiGridを予感させるものだったんですね。
★DiGiGrid製品に関する詳細、そして開発者インタビュー特集記事はこちら!>
YAMAHAブースでまず目(耳?)を引いたのはサウンドサイネージのTLFスピーカー。
「Thin・Light・Flexible」の頭文字をとってTLFスピーカー。これは薄くて軽くて曲げられるという特性を備えた静電型のスピーカーです。上の写真のポスターフレームではなく、めくれ上がっているこの布こそがTLFなんです!この1.5mmの布が3層になっていて、表裏の2面を固定し、中の振動層を振動させることで音が鳴る仕掛けになっています。コーン型のスピーカーから出る放射型の音と違い、こちらは平面波が前後に放出されるため非常に指向性の高い音となり、狙いを定めた音広告を打ち出すことができます。
ブースの中ではこのTLFスピーカーからBGMが流れていたのですが、初めて見た人はまさかこのポスターがスピーカーとは気づかないため、丁寧に「ココから音がでています」とポップが貼ってありました。これから商業施設などでの運用が始まるとのことでした。
Nuendoをコアエンジンとし、コントロール・サーフェスとDante採用のI/Fを一つにしたNuage!ポストプロダクション向けの多機能さ、サラウンドへの柔軟な対応など評価の高いNuendoを、業務スタジオの中心として使用するためのシステムとして、大阪を始め関西地区に拠点を持つの業界関係者の注目を集めます。さりげなく真っ赤なDanteカードが!
新HSシリーズ。NS-10Mを意識して設計されたサウンドが売りの本シリーズ。こちらは絶賛発売中です。
Shureのブース、2012年7月25日から始まったワイヤレスマイク(特定ラジオマイク)のの移行先として提案されている(470-714MHz)700Mhz対応製品のプレゼンテーションが行われていました。
携帯電話の利用者の増加などを理由に電波法が改正され、770M-806MHzのいわゆるA帯を使うワイヤレスマイクは2019年3月31日で使用できなくなります。
この周波数以降の問題が業界全体の注目を非常に集めていることが伺える、熱いまなざしが向けられ、現状を確認する質疑応答も多く交わされました。
続いては、2013 NABショーで登場したのがこのAutomatic Mixer SC820。
本機は収録現場やインカムシステムなどで、マイクの数が増えることによってノイズフロアが上がってしまう症状を解消します。
これまではゲートをかけたりEQでローカットをしたり調整するのが一般的な手法でしたが、本機は各チャンネルに入力されるシグナルを自動的に判別し、シグナルを検知すると自動的に音量を上げ、信号がない状態になると適当な音量にゲインを落とすという動作をします。
ゲートと似た高価かと思われてしまいがちですが、このIntelliMixをオンにすると、すっとノイズフロアが下がり、音声が聞きやすくなる印象になり、決して不自然な印象になりません。
価格はDANTEをオプションで選んだりI/Oの構成によって変わるものの、$2,374~$2,999までと導入しやすい価格帯となっています。
老舗のケーブルメーカーCANAREのブースは、音響設備の展示会としては珍しいレクチャー卓が展示されていました。
会議場やミーティングルームに置くこの卓は、昨今プレゼンに絶対といっていいほど使われるモバイルPCからの映像や音声などの各種コネクトを用意にしかも安全に行えるよう設計された高機能な卓です。
そういえばサウンドフェスタの会場となっているグランキューブ(大阪府立国際会議場)は元々、G8サミットを開くために建てられた施設なんです。会議中の声がうまく聴こえるように音響的にデッドに作られた部屋が多いのはそういうわけなんです。
記事内に掲載されている価格は 2013年6月20日 時点での価格となります。
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