本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
REPORT

国内外のあらゆるイベントをいち早くレポート! またブランドや製品誕生の秘話に迫るDEEPなインタビューを掲載!

12
May.2019
REPORT

SUPERBOOTH19 Day3:U・D・O

20190509SB19_1DAY_91

ブリストルで誕生したばかりのフレッシュなシンセサイザーメーカーU・D・Oが初めてのポリフォニックシンセサイザーSUPER6の試作品を発表。KORGやELEKTRONなどの大型ブースが並ぶ注目スペースにいきなりの登場で期待が高まります。ディレクターのGeorge氏はイギリスのハイエンドシンセブランドModal Electronicsのシンセのサウンドエンジン部分の開発にも携わったとのこと。さらにこのSUPER6のインダストリアルデザインにはかの神シンセNEURONでおなじみAxel Hartmann氏も関わっています。今回のブースの設置場所についても、「SUPER6は注目に値するシンセである」という彼の助言があったそうです。

こちらのSUPER6は12VOICE POLYPHONIC BINAURAL ANALOG-HYBRID SYNTHESIZER WITH SUPER-WAVE TECHNOLOGYという名前がついています。 多くのリバイバル品が発表されている中でこのSUPER6はシンセの新しい可能性に目を向けています。SUPERBOOTHに出展されているシンセのオシレーター部分はVCOが多いですが、SUPER6はDDS(DIRECT DIGITAL SYNTHESIS)と書いてあり、FPGA動作によるデジタルオシレーターが搭載されていました。DDS1には基本波形に加え、ウェーブテーブルも搭載。そしてそこにアナログのVCF/VCAを組み合わせたハイブリッドシンセになっています。エフェクターもDSPではなくFPGAです。まだエフェクター部分は未完成でしたのでサウンドは聴けませんでしたが、非常に興味がありますね。

20190509SB19_1DAY_93
20190509SB19_1DAY_94

またボイス構成も非常に特徴的です。12ボイスがオシレーターの段階から6個ずつ左右に振り分けており、シグナルパスが始めから完全にステレオになっているのが特徴です。左右のボイスは音楽的な豊かさをもたらすために僅かな差があり、空間表現が非常にユニークです。コーラスとも違う非常に涼やかな音の広がりを聴くことができます。BINAURALモードではシンプルなデチューンやPWM一つとっても、とてもゴージャスで生き生きとしたサウンド変化が感じられました。もちろんボイスのアサインは設定で変えられます。モノフォニックなベースなどパワフルなサウンド時には「SOLO」だったり、オシレーターシンク系の派手なリードなら「UNISON」など選択できます。

20190511SB19_3DAY_17

20190511SB19_3DAY_18

日本人プロダクトスペシャリストのAyumu Suzuki氏とディレクターのGeorge Hearn氏にデモンストレーションをお願いしましたので、早速見てみましょう!動画冒頭でも言われていますが、まだプロトタイプなのでエフェクトセクションなどは動作していません。ドライなサウンドをチェックしてみてください。またBINAURALモードのボタンは点灯していませんが、BINAURALモードになっています。

20190511SB19_3DAY_27

入出力も必要十分なものになっています。
20190511SB19_3DAY_23

20190511SB19_3DAY_25

カラーリンは爽やかなブルーとマットなブラックの二種類。価格は2300ポンドで冬前に発売を目指しているのことでした。期待して待ちましょう!ステッカーや名刺などデザイン全て非常にハイセンスなU・D・O、要注目です!

20190509SB19_1DAY_95

20190511SB19_3DAY_20

20190509SB19_1DAY_89
20190509SB19_1DAY_90

Writer:ACID渋谷

U・D・O
http://udo-audio.com/


この記事、あなたの評価は?

    記事内に掲載されている価格は 2019年5月12日 時点での価格となります。

    最新記事ピックアップ

    NAB 2024 Day 4 : Audio-Technica
    Audio-Technicaブースにはモータースポーツの収録に適したマイク、BPシリーズがレーシングスーツと共に展示されてます。中央のBP4027はステレオ仕様のショットガンマイクで、単一・双指向性に対応した高感度ユニッ [……
    NAB 2024 Day 4 : Sonnet Technologies
    Sonnet Technologiesブースには、Thunderbolt 5 eGPUの看板が!Thunderbolt 5は”双方向80ギガビット/秒(Gbps)の帯域幅を実現し、Bandwidth Boos [……
    NAB 2024 Day 4 : Cerevo
    Cerevoブースには新商品であるFlexTall Proの姿が!FlexTall Proは有線・ワイヤレスに対応したタリーランプで、有線の場合はEthernetによるPoEに対応。ワイヤレスの場合はランプ1台を親機とし [……
    NAB 2024 Day 4 : WavesLive
    2024NAMMショーでも話題になったオールインワンのプラグイン・エフェクトラック、WavesLive SuperRack LiveBoxの実機をLawoブースで確認することができました。背面の端子類を確認できたのは、こ [……
    NAB 2024 Day 4 : 3PlayMedia
    NAB 2024のIT系の企業が集まるWest Hallで面白いソリューションを展開しているメーカーが有りましたのでご紹介したいと思います。その名もAI DUBBING。メーカーは3PLAY MEDIAという会社。 ht [……
    NAB 2024 Day 4 : SENNHEISER
    ゼンハイザーは、ロケーション用のマイク、ワイヤレスといった製品を中心に展開。その一角には、もちろんNEUMANNも。さらには、グループの一員となったMERGINGの姿もありました。 Neumannコーナーでマイクは別の場 [……
    NAB 2024 Day 4 : Salsa Sound
    IBCでもレポートをお届けしたSalsa Sound。汎用PCベースで、MPEG-Hのエンコードの出来るこのアプリケーションですが、MPEG-Hのオブジェクト性と同様の考え方で、同時に5.1chと2ch、更には、ナレーシ [……
    NAB 2024 Day 3 : GB labs
    海外レポートでも毎回取り上げているエンタープライズ向けNASのメーカーGB labs。汎用性の高さとその高速性で国内でも多くの導入の見られるNASサーバーの一つです。そのGB labsの最新ソリューションであるNebula NASをご紹介し…
    NAB 2024 Day 3 : Fraunhofer
    MPEG-Hが、世界の放送局、日本の放送局でも次世代放送規格として採用が決まり始めたFraunhofer。NAB 2024ではその最新情報を聞くことが出来ました。
    NAB 2024 Day 3 : Neutrik
    コネクターのリーディングカンパニーNeutrik。XLRのケーブルはもちろんTSR、スピコン、パワコン、イーサコンなどいたるところでお世話になっている同社からDanteのInterfaceが登場しました。 ラインナップは [……
    NAB 2024 Day 3 : AJA
    アメリカ製にこだわるAJA。新製品では有りませんが、NABの会場でも各社の採用が目立つNDIの製品がありますので、ご紹介したいと思います。 こちらがその製品。AJA Bridge NDI 3Gとなります。3G-SDI信号 [……
    NAB 2024 Day 2 : Vizrt
    Rock oNレポートでは初登場となるVizrt。なぜこのメーカーを取り上げるのかというと、Rock oN Awardも獲得しているNDIの開発メーカーであるNewtekを買収し、傘下に収めたため。Vizrtの一部となったNDI、そしてTr…
    Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company