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過去の記事
第1回:ミュージック・ワークステーションの歴史、NAUTILUS概要、ピアノ音源特集
第2回:アナログモデリング音源
第3回:VPM/FM 音源
NAUTILUS特集 第4回:エレピ&オルガン音源編
第4回は、NAUTILUSに搭載されるエレピ音源とオルガン音源をご紹介します
エレクトリック・ピアノ音源EP-1 は、歪みが特徴的なサウンドを持つ初期型モデルを新たに加えた、7種類のエレクトリック・ピアノの名機をリアルに再現したエレクトリック・ピアノ専用音源。7種類のモデルごとのアンプやキャビネット、スピーカー、さらに定番ビンテージ・エフェクトもリアルに再現されています。
トーンホイール・オルガン音源CX-3 は、1980年に発売され世界中のミュージシャンに愛されたコンボ・オルガン「コルグCX-3」を忠実に再現。ロータリー・スピーカー・エフェクトは7タイプから選択でき、スピードのコントロールも可能。この音源を最大限に活用するために国内外の一流ミュージシャンが作り上げたサウンドが、本体にプログラムされています。
エレクトリック・ピアノ音源:EP-1
●タインタイプ(5種類)
Tine EP I Early, Tine EP I Late, Tine EP II, Tine EP V, Tine EP DMP
TREBLE、BASS、ビブラートの深さと速さ、アンプの歪み具合を調整可能。
■リードタイプ(2種類)
Reed EP 200, Reed EP 200A
ビブラートの深さと速さ、アンプの歪み具合を調整可能。
タインタイプは Mark I、Mark II、Mark V、Dyno-My-Piano、そしてリードタイプは 200と200A、計7機種のサウンド比較です。Tine EP I には EarlyとLateの2タイプあり、Lateの方がまろやかな音色になっているのが分かります。
実用的な9種類のペダルエフェクトが、サウンドバリエーションを拡げる!
1970年代にニューヨークで製造されたクラシックなフェイザーで、透明感のあるウォームでリッチなサウンドが特徴的。
このエフェクトのモデルになったエフェクト・ペダルは数多くのレコーディングで愛用されました。コード演奏などで刻々と変化するフェイズ・シフトや、サウンドに広がり感を持たせたいときに効果的。オリジナルのエフェクトではスピード・コントロールしかありませんでしたが、デプスやレゾナンスなどのパラメーターが追加されました。
ヨーロッパ製のフェイザー・ペダルにヒントを得たエフェクト。
このエフェクトのモデルになったオリジナルは、ギターアンプに内蔵されたことで非常に有名なコーラス・エフェクトです。Speed と Depth ノブでオリジナルのエフェクト以上に広範なサウンド・メイキングが可能です。
クリーンなトーン、低ノイズ、そしてタインタイプのエレクトリックピアノに最適なことで知られるクラシックなステレオ・コーラスを参考に開発したエフェクト。
このエフェクトは、初期の改造タインピアノに内蔵されていたコーラス・エフェクトにヒントを得て開発したもの。
アナログ回路による定番中の定番フランジャーをベースとしたエフェクト。コード演奏に最適な、オリジナルの BBD 回路 によるスウィープ・サウンドを再現。
ダイナミクスの整った、クリーンなコード演奏をしたいときに役立ちます。このエフェクトは、非常にポピュラーなペダル・エフェクトをベースに開発され、ポップスやファンクに最適。
このエフェクトは伝説的な VOX ワウ・ペダル、V847 と V848 Clyde McCoy モデルを再現。ワウ・サウンドのほか、スイートスポットでペダルを止めておく「ワウ半止め」テクニックも独特のサウンドキャラクターを作り出します。
鍵盤弾きのプライドをくすぐる表現力
EP-1にはRhodes系を5種類、Wurlitzer系を2種類搭載し、様々な音楽シーンで大活躍してくれます。Rhodes系は明るいサウンドから、落ち着いて芯のあるサウンドまで網羅。華やかな個性と説得力のある音色が生きています。Wurlitzer系は芯がとても強く粘りのあるサウンドが、ロックとの相性抜群!Rhodes系もWurlitzer系も強めに弾いた時の歪み方が最高で、MDS技術の表現力が演奏者をエレピに没入させてくれます。弾いて楽しく制作意欲をかきたてるサウンドは、鍵盤弾きのプライドをくすぐる事でしょう!
トーンホイール・オルガン音源:CX-3
主な特徴
ドローバー
ドローバーでサウンドの基本的なハーモニクスや、耳に聴こえる基本的なピッチ、音量レベルを決定します。ドローバーの音程は、パイプオルガンと同じようにフィート単位で表現されます。つまり、パイプの長さを半分にすると音程が 1 オクターブ上がるという原則です。このため、8′ は 16′ よ りも 1 オクターブ高く、さらに 4′ は 8′ よりも 1 オクターブ高くなります。
Split & Drawbars
オルガンの鍵盤全体にわたって 1 種類のサウンドを使うか、2 種類のドローバーのセットでスプリットさせるか(1段鍵盤ながら Upper鍵盤、Lower鍵盤の2段鍵盤相当として使用)を設定します。
Drawbar Normal Mode
9本の基本のドローバーで構成され、Splitがオフの時はUpper ドローバーだけが使用されます。複数のドローバー上を横断させるように連続的にドラッグすると、ドラッグされた複数のドローバーの値が変化する Drag Across Drawbars 機能もあります。
Drawbar EX Mode
9本の基本のドローバーに更に4本が加わり、ピッチも 16′ から 1′ の 2 オクターブ上の範囲まで、半音単位で調整可能。また、ドローバーのピッチを 種類のプリセットの組み合わせから選んだり、自分でカスタム設定することもできます。
EX Percussion
Drawbar Modeが EX のときは、パーカッションに最高 5 種類 のドローバーのピッチをミックスして使えます。
Tone
●Wheel Type:Vintage
ヴィンテージ・オルガン特有のサウンド。各音ごとに倍音がある程度付加され、その量はOvertone Levelで設定します。これによって、91 個すべてのトーンホイールの ミックス音が各鍵盤の音に漏れ出して生じるリーケージノイズを作り出します。このノイズはトーンホイールオルガン特有の音色で、Leakage Levelで量を設定します。
●Wheel Type:Clean
リーケージノイズのない、純粋なトーンホイールサウンド。初期設定では余分なオーバートーンは入っていませんが、Overtone Levelで加えることが可能。
●Noise Level
ヴィンテージオルガンなどでよく聞こえるノイズを加えます。
●Gate Type
Dirtyにすると、ノート・オン/オフ時に多少のノイズが加わって音にパンチ力が出ます。CX-3 や BX-3 のゲート音色を再現したい時にも使えます。
●Key Click
Key-On Click Levelでノートオン時のクリックノイズのレベルを設定し、Key-Off Click Levelでノートオフ時のクリックノイズのレベルを設定。
Wheel Brakeの裏技
トーンホイールオルガンには実際に歯車状の金属円盤があり、電源を入れるとこれが回転して加速していきます。また電源を切ると次第に減速して止まり、ホイールの回転が遅くなるに従ってピッチが下がります。このホイール動作を設定するパラメーターがあったのです!
ホイールブレーキをマニュアルでコントロールすれば、ホイールが次第に減速し最後に止まって無音になったり、逆にピッチが上がっていくといった奏法?が可能なのです!
Amp、Vibrato、Chorus
Amp Type
2種類のアンプモデル、またはオルガンプリアンプのダイレクト出力のいずれかをAmp Typeで選択できます。
Type 1: 一般的なオルガン用パワードアンプのモデルで、ウォームでファットなサウンド。
Type 2: Type 1 よりも素直なトーンで高音域に伸びがあります。
Pre Amp: オルガンからダイレクトに出力されるラインアウト
Vibrato/Chorus
ビブラート/コーラスは典型的なオルガンのエフェクトで、その他のコーラス効果と似てはいますが同じものではありません。独特のフラッター感や、リッチ感が音色に加わり、ロータリースピーカーの相性が抜群です。6つの典型的なプリセットに加え、CX-3ではカスタム設定を作りAMS で変化させることができます。ビブラート/コーラス効果は 1種類で、各ドローバーのセットをエフェクトに通したり、直接ロータリースピーカーから出力することもできます。
Rotary mode
ロータリー・スピーカーのバージョンを切り替えます。
●Classic CX-3:
OASYS~KRONOS の初期バージョンで使われたロータリースピーカーモデル。
●Custom:
新規のチューブ・モデルを採用。ゲインやエクスプレッションを高くして歪ませたとき、Classic CX-3 よりもマイルドでスムーズな歪みが得られ、中音域がより豊かになります。Classic CX-3 ではよりディープな歪みが得られますので、用途に応じて使い分けることができます。いくつかのスピーカータイプから選択でき、サウンドの全体的なトーンをコントロール可能。Horn Mic Distanceを刷新し、高音域のキャラクターを変化させることなく、よりスピーカーに近づいたサウンドが得られます。その他ロータリースピーカーのステレオ感や音色、リアリティ、ビブラート / コーラスも、よりオリジナルのトーンホイール・オルガンに近い質感が得られるように改善されています。
オルガンを完璧までシンセサイズ!
トーンホイールオルガンはシンセサイザーの祖先であり、現代でも現役の倍音加算合成方式シンセサイザーです。トーンホイールの倍音が生み出す音色バリエーションは十人十色で、力強いバッキングからPADまで、その守備範囲の広さはシンセサイズの賜物。NAUTILUSに搭載されているCX-3はトーンホイールのタイプや設定、ノイズ、アンプ、レスリースピーカーに至るまで、細かなモデリング技術が自分だけのこだわり抜いた音作りを可能にします。アンプやスピーカーを含めて徹底的にこだわれるというのが、鍵盤弾きの完璧主義を奮い立たせる事でしょう、あとは弾いてグリスして叩いて、グリス、叩いてからのグリス!
それでは次回もお楽しみに! (SCFED IBE)
KORG NAUTILUS 61鍵、73鍵、88鍵 ラインナップ