★ポイント1:Shelford Channel の廉価版ではなく別コンセプトのプロダクト!
見た目
両者Mic Pre、EQ、COMP、SILKという順番で構成されたチャンネルストリップになっております。
裏側を見ますとNewton Channelの方がシンプルになっており、LINE,Mic入力がコンボジャックで共通になっているのとShelford ChannelにはあったSIDE CHAINインサートがないのが特徴になります。
プリアンプ
共通
HPF
入力トランス
アウトプットメーター
また、標準的なマイクソースのインピーダンスにマッチするように調整されておりますが、ラインレベルでも同様に駆動するように設計されているようで、オーディオインターフェースからラインレベルの信号を繋ぐハードウェアインサートも正常に使用できました。
音を聞いた印象では、Newtonはナチュラル系で太いサウンド、Shelfordは反対に音楽的な気持ち良い歪みにスピード感があるサウンドに感じました。
プリアンプの比較試聴
★ポイント2:各セクションのポイントが違うので両方持っていても使い分けができる!
EQ
Newtonは±12db Shelfordは±15db みたいですが両方とも31刻みで同じでしたので、できるだけ近い周波数を選択して各つまみ同じ+7で録音してみました。
Highは同じ周波数を選択できました。 同じ周波数帯域でありながら、Newtonは太さを残したまま自然にHighが上がる方向性、Shelfordは大胆にかっこよくHighが上がる方向性と両者とも音の方向性が違くて面白い結果になりました。
そしてMidがなんとNewtonは 220Hz~7Kの周波数を31刻みで調節できるようになっており中音域への柔軟性はとても高いです!! (神)
今回録音した物は、ツマミのセンターに表記されていた帯域が2Kでしたのであえてこのポジションを選びましたが、色々試した感じでは、サウンドの押し出し感やもこもこしたところのカットなど、とても繊細な帯域を細かく調整できる印象があり録りやミックスでかなり活躍するセクションだと思いました。
LowはShelfordは4ヶ所選択できるに対してNewtonは60Hzと150Hz しかないので少々部が悪いかなとも思ったのですが雰囲気を壊さず重心を下げてくれる印象があり、とてもよかったです。
またMIDのフリーケンシーで220Hzまでは調節できるので逆に2択しかないお陰でサウンドの方向性決めるのに時短になる印象がありました。
COMP
NewtonはVCAでShelfordはダイオードブリッジなのでこの時点でサウンドに違いがあることが予感されますが、実際に録音したデータがありますので是非聴いてみてください。
今回は見てわかりやすいMED設定で比べてみました。
Newton(リダクション-3あたり、ReleaseMED)
Shelford(リダクション-3あたり TIMING MED Ratio2:1)
やはりNewtonはナチュラル系でShelfordは倍音成分が強調されたカッコイイ系のサウンドになりました。
Newtonチャンネルはアタックが20ms、Ratio2:1で固定なのですがリリースタイムが50ms~500ms の範囲から調整可能になっております。
SILK
比較しやすいように値はMAXにして録音したのですが同じ値でありながら両機種とも音が違っていて面白い結果になりました。
★ポイント3:実はかなりS/Nが良い!
Newton Line Out (+30dB Gain) -95dBu
Shelford Line Out (+30dB Gain) -91.37 dBu
スペックを見比べてみて驚いたのですがNewtonの方がSNが良く、試しにリボンマイクを繋いで録音してみたところ、ゲインを突っ込んでもそこまでノイズが気になりません。
様々なマイクをSILK含め多様なセッティングで使用出来るので、どんな場面でも使いやすいと思います!
まとめ
プロダクトの真実を体験!2024 レビュー記事
記事内に掲載されている価格は 2024年1月19日 時点での価格となります。
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